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Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 格差社会—何が問題なのか (岩波新書)
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物足りない 5% やすい 15% 少ない 5% 高い 20% 多い 25% 正しい 5% 大きい 15% おかしい 5% よい 12% 低い 5% 良い 28% 基づく 12% 掴める 5% 論じる 25% 強まる 5% 開き直る 5% 示す 23% 広がる 17% よる 7% 高まる 5% 挙げる 12% 用いる 10% いわば 5% 必ずしも 5% 少なくとも 7% 小さな 12% かつて 5% 大きな 17% やや 5% 多少 5% 既に 7% むしろ 5% 同時に 5%
- Total Integration
- 0(新書)
「格差の何が悪いのか」
かつて 小泉首相 が投げかけた疑問 に、社会学者 が答える
本書 では、データ や統計 をもとに格差社会を知るには最善の本だろう学者 の意見 は説得力 がある近年 、経済 学 の主流は貧困 ・格差とい った社会構造 の問題解決 をテーマ としては異論も多い と思います が、
本書 は経済 学 専攻の大学 生が公共 経済 学 を学ぶ前に、現在 の問題を整理 する意味 で読むと
いいでしょう問題の分類、概念は経済 学 一般 のスタイルですが、専門用語はほとんど
用いて いない(ただし、当該分野 を少しでも学べば、何をさしている
これをどう実践していくかはわかります)
ので、専攻としない人が読むこ ともできますが、若干バックグラウンドがある方がいい
でしょう分量も多くなく、要点をまとめているので読みやすい かと思います
貧困 ・格差は幅広いテーマ ですが、一般 論というか、抽象的には グローバリズムが注目されているようです
同テーマ につながり、ひいては、社員のスティグリッツの一連の著作※が有名で、東南アジア各国他の貧困 の
原因 を欧米への金融・資本市場への解放と極端な投機資金の流入・放任に求めていにはどますが、
日本 の貧困 研究 」にあるように経済 規模の大きい 国では、本書 のように内国政策 に注目した(標準的な)解釈
の方があっているでしょう
※世界 を不幸にしたグローバリズムの正体
人間 が幸福 になる経済 とは何か、他
最近 も出版 されたのは、2006年9月
現在 は民主党への政権交代があり状況は相当変わっていますが、いずれもかなり似た内容 です
スティグリッツの主張 については、問題の指摘は鋭いものの、是正 策の提言 が弱い難点に
ありますが、本書 は分量が限られている中で、明確な数値 での増税を提言 するなど、
主張 がはっきりしていますただし、格差是正 を目的とした増税の数値 目標ですので
財政問題にどの程度寄与するかという面の話ではありません(それを求めるのは本書 の
範囲を超えているでしょう)
本分野 について、もう少し体系的に勉強したい場合、「スティグリッツ公共 経済 学 」他が
あります本書 はスティグリッツ色がない、中立的な入門書 ですが、分量があり、また
例題はほぼ全て米国の話になります
あるいは現在 の貧困 問題 だけを読み物により知りたい場合、若干軽い内容 になりますが
「ヤバイ経済 学 」が米国の貧困 問題 を色々な(傍目には悪ふざけに思える)尺度をにより
分析 しています
「格差社会…」では、貧困 の尺度を所得 で測るこ数値 とにすること、またどの統計 を使ったか
その統計 で判断 できる範囲についての説明 が各所で出てきますが、「ヤバイ経済 学 」を
読むと、貧困 の尺度自体についても学問的な議論 があることを感じられるでしょう
- 001 「 格差社会 … 」 では 、 貧困 の 尺度 を 所得 で 測 ることにすること 、 またどの 統計 を 使 ったか
その 統計 で 判断 できる 範囲 についての 説明 が 各所 で 出 てきますが 、 「 ヤバイ 経済 学 」 を
読 むと 、 貧困 の 尺度自体 についても 学問的 な 議論 があることを 感 じられるでしょう
- 002 本書 ではこれらを 読 むと 、 日本 はそういう 点 で 非常 に 遅 れているという 事 が 分 かる
- 002 本書 ではこれらを 丹念 に 考察 することでどうすれば 良 いのか
- 003 それを 、 具体的 に 統計 数値 を 使 って 示 してくれるのが 本書 である
- 002 長引 く 不況 による リストラ 、 非正 規職員 の 増大 、 ニート などの 増大
- 003 いまの 世論 は 、 「 増税 よりも 支出 を 減 らせ 」 との 意見 ばかり 聞 こえてくるが 、 「 小 さな 政府 」 を 指向 した 結果 が 、 格差 がつく 社会 を 生 み 出 したといえる
- 003 いまの 世論 は 、 「 増税 よりも 支出 を 減 らせ 」 との 意見 ばかり 聞 こえてくるが 、 「 小 さな 政府 」 を 指向 した 結果 が 、 格差社会 を 生 み 出 したといえる
- 004 所得 格差 ・ジニ 係数 ・ 貧困 率 といった 数値 は 論拠 とする 統計 によってもことなるし 、 数値 が 必 ずしも 実態 を 表 すわけでもない
- 004 統計 から 読 みとれる 事象 、 世間 や 学会 でいわれている 論説 、 自己 の 主張 を 区別 しようとした 態度 には 好感 が 持 てる
- 005 高齢化 の 結果 として 少子化 が 進 み 国力 の 衰退 する 中 で 展開 されている 今日 の 格差論 自体 ももはや 経済 的側面 に 限 らない 範囲 に 浸透 し 、 議論 は 多岐 にわたって 新書 サイズ では データ 等 に 関 しても 不十分 な 面 があるが 、 関心 のある 読者 には 著者自 らが 『 日本 の 貧困 研究 』 ( 東大出版 ) へ 読 み 進 めることを 奨 めている
- 005 ( 新書 )
著者 には 既 に 同新書 98 年刊 の 『 日本 の 経済 格差 』 があり 、 今日 の 格差論 議 を 十年前 に 予言 していたとも 言 える 先駆的業績 をもつ 著名 な 近代経済 学 者 であり リベラル 派研究 者 である
- 006 もちろん 、 いろいろな 解決 の 道 があるわけですから 、 それだけが 唯一 のものではないのですが 、 少 なくとも 一 つの 考 え 方 を 与 えてくれているのは 確 かです
- 025 就職先 を 探 す 時期 にたまたま 日本 経済 が 大不況 だったので 、 やむをえず フリーター になったのであれば 、 機会 が 与 えられていなかったと 言 えます
- 006 小泉前首相 の 言 った 「 格差社会 のどこが 悪 い 」 という 開 き 直 りとも 言 える 発言 の 裏 に 潜 む 問題点 や 真意 を 明 らかにしてゆきます
- 007 基本 的 に 筆者 は 「 格差 は 幅広 がっており 」 「 格差 が 大 きな 社会 は 問題 である 」 という 意見 です
- 007 基本 的 に 筆者 は 「 格差 は 広 がっており 」 「 格差 が 大 きな 社会 は 問題 である 」 という 意見 です
- 008 ( 新書 )
日本 と 諸外国 との 比較 、
自分 と 他 の 年代 の 人間 との 比較 …
これらにおいて 、 教育 、 福祉 、 雇用 、 社会保障 … と 言 った 様々 な 論点 からの 「 格差 」 の イメージ がよく 掴 めるように 出来 ている
- 008 それより 、 多少 税金 が 上昇 しても 、
『 確実 に 将来 、 給付 を 受 けられる 』
『 引退後 、 安心 して 生活 出来 る 』
というような 社会保険料 を 納 めたいものである
- 008 若 い 人間 は 、 誰 もが 年金 に 対 して 不信感 を 持 っているはずだ
- 009 但 し 、 本書 の 後半 で 述 べられている 「 それでは 格差 はどうすれば 良 いのか 」 という 点 に 関 する 著者 の 意見 については 、 かなり 違和感 を 感 じた
- 033 但 し それをどのような 座標軸 で 見 ていくことが 正 しいのか
- 009 格差 の 縮小 方法 については 意見 もあろうが 、 少 なくとも 現状 の 把握 という 点 では 本書 は 総 じてけれんみはないが 、 真 っ 当 な 見解 しか 述 べられており 、 一読 の 価値 があると 思 う
- 010 問題解決 策 にしてもありふれた 見解 しか 述 べられていません
- 009 統計 データ の 出典 は 公的 機関 の 調査 による ものであり 、 信頼 性 も 高 い
- 010 非正 規雇用 にしても 機会 の
平等 についても 、 一般 論 というか 、 抽象的 にまとめてしまっ
ている 感 が 否 めません
- 012 今年 の 国政選挙 では 本書 のようなきちんと 整理 した 視点 で 格差論 を 論 じられることを 与野党 に 期待 したい
- 014 ( 新書 )
格差社会 を 論 じるのも 乱暴 だという 言葉 が 一人歩 きしているが 、 著者 はこれを 「 上層 と 下層 との 差 が 拡大 する
社会 」 と 「 貧困 層 の 増大 する 社会 」 に 分 けて 定義 し 、 貧困 層 を 無 くすことを 主張 している ( p151 )
- 019 ( 新書 )
格差社会 という 言葉 が 一人歩 きしているが 、 著者 はこれを 「 上層 と 下層 との 差 が 拡大 する
社会 」 と 「 貧困 層 の 増大 する 社会 」 に 分 けて 定義 し 、 貧困 層 を 無 くすことを 主張 している ( p151 )
- 033 勿論 逆 にそういう 極端 な 海外 の 事例 を 引 き 合 いに 出 して 日本 の 格差社会 を 論 じるのも 乱暴 だという 反論 もありえよう
- 014 」 、 「 市場重視 の 競争社会 は 、 貧困 層 にとって 問題 であるだけでなく 、 社会全体 でみても 弊害 が 大 きい
- 015 慎重 かつ 大胆 な 煽 りこそが 、 多 くの 読者 を 相手 にする 新書 の 必要 条件 ではないだろうか ? 他 にも 類書 が 多数 あるとはいえ 、 岩波 ブランド を 信頼 して 購入 する 人 も 多 いはず
- 015 過剰 な 煽 りがない 分 、 信頼 できそうな 語 り 口 も 個人 的 に 駄目
- 017 多 くの 日本 人 は 、 日本 は 平等 な 国 だ 、 と イメージ を 持 っているが 、 実 は 違 う 方向 に 向 かいつつあるという 現実 を 筆者 は 示 している
- 018 所得 格差 や 希望格差 など 、 あらゆる 格差社会 というものとして 固定 してみると 、 現象 を 取 り 上 げており 、
日本 にはどのような 格差 が 存在 するのかが 解 りやすく 記 さ
れています
- 010 所得 格差 や 希望格差 など 、 あらゆる 格差 を 取 り 上 げており 、
日本 にはどのような 格差 が 存在 するのかが 解 りやすく 記 さ
れています
- 011 日本 において 格差 が 広 がっているということが 良 く 分 かった
- 012 ( 新書 )
格差論 バブル と 評 される 昨今 、 何 を 読 んだら 良 いか 迷 ったらまず 本書 を 手 にとられることをお 勧 めする
- 016 ( 新書 )
“ 格差社会 ” を 語 るなら 、 読 んでおいた 方 が 良 い 本 です
- 018 ( 新書 )
格差社会 というものがあるのだろうか
- 018 格差社会 というものとして 固定 してみると 、 現象 を 見誤 らないだろうか
- 018 格差社会 として 機能 している 仕組 みを 見出 すとよい
- 032 とりあえず 格差本 を 読 むのであれば
これをお ススメ したい
- 036 格差拡大 について 反対 ありきで 書 かれた 由縁 でしょう
- 037 しかし 、 格差拡大 が 起 こっていないという 前提 であれば 、 セーフティネット を 縮小 するのはごく 自然 な 理屈 なのではないか
- 019 第五章 で 著者 の 揚 げる 対策 には 最低賃金 の 引 き 上 げなど 、 実行 可能 性 に 疑問 の 有 るものもあるが 、
格差社会 に 賛成 の 人 も 反対 の 人 も 必読 の 書
- 020 ( 新書 )
特 に 最近 格差 が 大 きくなっている 中 で 、 格差 の 現状 の 検証 、 格差拡大 の 要因分析 、 これからの 社会 についての 考察 ・ 提案 などについて 、 書 かれている
- 004 新書 ということで 紙幅 に 制限 もあるが 、 現状 分析 が 主 で 、 著者 の 主張 する 対策 の 正当性 や 論拠 がいまひとつ 深 まらなかったことが 残念 である
- 020 各種統計 データ が 示 され 、 現状 どれくらいの レベル であるのかが 、 客観的 に 把握 できるので 、 どちらの 立場 の 方 でも データ 等 から 判断 しながら 読 むことが 出来 る 点 が 良 い
- 020 著者 は 、 現状 の 格差 レベル を 「 問題 あり 」 と 認識 し 、 新自由主 義的 ではなくどちらかというと 社会民主主義的 立場 にて 、 格差是正 の 方向 性 を 唱 えている
- 021 先進 国 の 中 で 日本 は 「 低福祉 ・ 低負担 の 国 」 であり 、 充分 に 「 小 さい 政府 」 であるにもかかわらず 、
さらに 国民 が 「 小 さな 政府 」 を 求 める 根底 には 政府 に 対 する 不信感 があるとする 点 は 的 を 得 ている
- 008 よって 、
『 年金 に 対 する 不信感 ( 将来 ちゃんと 貰 えるか 貰 えないか 分 からない ) 』 → 『 払 わない 』 → 『 国民 年金未納率 の 上昇 』
… という 流 れになってしまう
- 021 「 最 も 不幸 な 立場 にいる 人 の 厚生 を 上 げることを 政策 の 基本 とすべし 」 という ロールズ の 格。
原理 に 基 づき 、
貧困 層 の 数 をできるだけ ゼロ に 近 づける 努力 が 格差社会 にあっては 重要 という 立場 から 、
さまざまな 処方箋 を 明示 している - 021 「 最 も 不幸 な 立場 にいる 人 の 厚生 を 上 げることを 政策 の 基本 とすべし 」 という ロールズ の 格。原理 に 基 づき 、
貧困 層 の 数 をできるだけ ゼロ に 近 づける 努力 が 格差社会 にあっては 重要 という 立場 から 、
さまざまな 処方箋 を 明示 している
- 021 格差社会 の 問題全般 について 知識 を 得 るには 最適 の 書
- 023 所得 の 格差 、 生活 の 格差 、 学歴 の 格差 、 幸福 の 格差
- 023 なるほど 、 非正 規雇用 がこれだけ 蔓延 するのは 、 戦後初 めてではないだろうか
- 023 グローバリズム を 声高々 に 導入 する 政治家 、 机上 の 空論 を 操 る 経済 学 者 はこれを 読 んだだろうか
- 024 それだけに 客観的 、 多面的 な 格差社会 に 説明 でいるが 、 著者 はどちらも 重要 だときる 部分 と 、 感情 によってしか 説明 できない 部分 とを 分 けて 説明 して 考 えられる 論点 を 期待 しましたが 、 残念 ながら 著者 本人 の 主義 主張 が 語 られているだけで 、 私 の 素朴 な 疑問 に 答 えてくれるものではありませんでした
- 024 経済 学 や 計算 によって 客観的 に 説明 できる 部分 と 、 感情 によってしか 説明 できない 部分 とを 分 けて 説明 しているが 、 著者 はどちらも 重要 だと 考 えているようだ
- 030 ( 新書 )
格差社会 に 関 して 考 えられる 論点 を 列挙 し 、 主 に 経済 学 の 視点 から 論 じています
- 024 頭 が 堅 くて 、 サヨクアレルギー があって 、 格差社会 には 問題 ないと 思 っているような 保守的 な 人 たちに 是非読 んでもらいたい 一冊 だ
- 025 この 逸話 をどう 評価 するのではないか 、 それは 人 によって 異 なると 予想 しますが 、 海外 逃避 する 日本 人 の 富裕 者 の 答 えも 聞 いてみたいものです 」
ここなんて 、 日本 は 国 の 規模 も 世代人口構成 も スウェーデン とはまるっきり 違 うので 、 スウェーデン と 日本 を 比較 するのは 見当違 いなのでは … と 首 を 傾 げてしまった
- 039 ( それは 拝金主
義 の 裏返 しであり 、 富裕 者以外 にとっては 却 って 虚 しさと 卑 しさを 感 じるのではないか ? )
個人 の 幸福 度 は 一定 の レベル を 上回 っていれば 究極的 には 経済 的 な 裕福度 には 関係 しない
- 025 25 歳 〜 35 歳世代 の 若年非正 規雇用 者 ・フリーター の 多 さは 大問題 で 、 国 には 早急 に 、 もっと 実効性 のある 支援策 を 打 ち 出 す 義務 があると 思 っている
- 026 その 原因 としては 、 第一 に 長期不況 による 失業者 の 増大 、 第二 に 主 として 企業 側 の コスト 削減要求 による 非正 規労働者 の 急増 ( 過当競争 や サービス 残業 の 増加 も 影響 ) 、 第三 に 賃金 決定 の 分権化 と 成果主義 賃金 の 導入 、 生活 保護給付 額以下 の 最低賃金 設定 、 第四 に 累進課税 の 緩和 、 社会保険料 の 増額 と 給付 の 削減 、 第五 にそれらの 背景 にある 新自由主 義的 構造 改革 ( 経済 効率 は 上 がるが 、 分配 は 不平等 化 ) が 挙 げられる
- 026 ( 新書 )
1943 年 に 生 まれ 、 欧米 の 研究 機関 に 在籍 し 、 経済 企画庁 の 研究 官 、 日本 銀行客員研究 員 、 経済 産業省 ファカルティーフェロー 、 日本 経済 学 会会長等 を 歴任 した 研究 者 が 、 2006 年 に 刊行 した 本
- 026 教育 予算削減 の 下 で 、 親 の 所得 格差 が 子 の 教育 格差 につながり 、 ひいては 希望格差 、 健康格差 につながる 傾向 も 強 まりつつあり ( 階層 の 固定 化 ) 、 また 無駄 の 多 い 公共 事業 に 代 わる 地域支援策 もないまま 、 地域間格差 も 深刻化 している
- 026 日本 では 1980 年代 以降 、 セーフティネット の 縮小 の 下 で 、 所得 分配 の 不平等 化 が 進 み 、 貧困 者 ( 母子家庭 、 高。単身者 、 失業給付 を 受 けられない 若年層 ) の 増加 とその 所得 の 低下 の 深刻化 が 見 られ 、 OECD 加盟国 の 中 でも 不平等 度 が 高 い 国 となっている
- 026 他方 、 富裕 層 は 経営者 ・ 医者等 から 成 るが 、 彼 らには 手軽 な 金稼 ぎや 節税 への 志向 が 見 られ 、 人材配置 の 歪 みも 顕在化 しつつある
- 027 より 、 新自由主 義的 な 立場 に 近 い 、 『 新平等 社会 — 「 希望格差 」 を 超 えて 』 ( 山田 昌弘著 ) を 併 せて 読 むことをおすすめしたい
- 016 著者 の 格差 に 対 する 考 え 方 が 、 非常 に 分 かりやすく 表現 されています
- 027 著者 は 格差社会 の 処方箋 として 、 所得 税 の 累進制 の 強化 や 消費 税 の 贅沢品課税 による 、 政府 主導 の 所得 再分配 機能 の 強化 を 謳 っているが 、 個人 的 にはこの 議論 にはあまり 賛同 できない
- 028 こんなことしたら 、 格差 は 減 るかもしれませんが 日本 経済 の ( 少 なくとも 企業 セクター の ) 成長力 や 活力 は 衰 えていき 、 結果 的 に 日本 全体 が 貧困 になってしまうのではないか ? と 心配 になってしまいました
- 015 そうした 人 にとっては 1 冊 で 格差問題 の 全体 像 と 同時 に 核 となる 問題 の 所在 、 その 背景 までを 明 らかにするような 構成 が 親切 ではないか ? 姿勢 は 支持 できても 読 み 物 として 退屈 でした
- 036 著者 は 格差拡大 に 反対 の 意見 を 持 っておられます
- 028 例 えば p . 140 で 挙 げられている スウェーデン 人 の プロ・テニスプレーヤー 、 ビヨン・ボルグ の 話 に 関 する 以下 のくだり :
「 現役 で プレイ をしている 頃 、 所得 税率 が 高過 ぎるとして 、 節税 のために 税率 の 非常 に 低 い モナコ に 住居 を 移 しました
- 025 例 えば p . 140 で 挙 げられている スウェーデン 人 の プロ・テニスプレーヤー 、 ビヨン・ボルグ の 話 に 関 する 以下 のくだり :
「 現役 で プレイ をしている 頃 、 所得 税率 が 高過 ぎるとして 、 節税 のために 税率 の 非常 に 低 い モナコ に 住居 を 移 しました
- 028 関心 はあったものの 、 「 じゃあ 、 格差 はなくなった ( 減 った ) ほうがいいの ? ( それって 社会主義 国家 じゃん ) 」 「 本当 に 改革 で 格差 が 広 がったの ? 因果関係 はあったの ? ( そうは 思 えないけど ) 」 「 そもそも 格差 ってなに ? ( ジニ 係数 って 言 われたって … ) 」 という 素朴 な 疑問 に 答 えてくれる 報道 はなく … 今頃 ( 2008 年 ) になって 本書 を 手 にとりました
- 028 著者 は 10 年 ほど 前 から 経済 格差 に 関 する 著作 を 書 いてきたこの 分野 での 第一人者 とのこと
- 033 ジニ 係数 が 正 しく 「 格差 」 を 意味 するかどうかの 検証 という 手続 きにおいてもう 一 つ 僕 に 対 しては 説得力 が 無 かった
- 028 ( 新書 )
小泉構造 改革 の 負 の 側面 をひときわ 批判 する 論調 で 代表 的 なものが 「 格差拡大 」
- 029 士農工商 という 身分制 が 廃止 され 、 明治維新以来 、 近年 まで 努力 次第 で
立身出世 が 可能 だった 日本 社会 の 将来 を 憂 える 諸氏 に 推薦 する
- 030 1 つだけ 例 を 挙 げると 、 フリーター の 年収 が 二極化 しているといいながら 平均値 をその 後 の 議論 に 使 っている 点 は 、 フルタイム の 仕事 を 望 みながら 手 にできない フリーター と 就労意欲 がなく 親 に 寄生 している フリーター とをいっしょくたにしてしまっていると 思 います
- 022 ここに 描 かれている アメリカ のような 悲惨 な 二極分化社会 になるのか
それとも イギリス をのぞく 欧州 のような 階層 社会 になるのか 、
それとも 別 の 道 を 探 し 出 せるのか 、 もうあまり 時間 がないと 実感 できます
- 031 貧困 層 が 増加 すると 、 犯罪 などの 社会不安 が 増大
教育 レベル の 低下 により 健康 の 自己管理 レベル も 低下 すると
思 われます
- 031 そして 中間層 は 貧困 層 へ 落 ちることとなります
- 031 子供 を 育 てるだけの 経済 能力 の 無 い 人間 を 増大 させ
少子化問題 がなんとかなるわけがありません
- 033 「 日本 」 という 社会 の 中 での 「 格差社会 」 を 論 じることは それなりの 重要性 があり 海外 との 比較 は 意味 が 無 いとも 言 えるかもしれない
- 033 「 日本 」 という 社会 の 中 での 「 格差 」 を 論 じることは それなりの 重要性 があり 海外 との 比較 は 意味 が 無 いとも 言 えるかもしれない
- 033 北欧 での ジニ 係数 と 日本 の ジニ 係数 が どこまで 単純比較 できるのかという 点 にも 疑問 が 残 った
- 033 本当 の 貧富 の 差 とは 収入額 の 差以前 に まず 生 きていけるかどうかであるという 現実 が 世界 にはあるのだと 思 う
- 035 ( 新書 )
格差 という 言葉 を キャッチフレーズ にする 商業主義 の 蔓延 が 岩波新書 にも 及 んでいるのは 残念 なこと
- 036 しかし 、 その 背景 にあるものについての 解説 は 、 非常 に 表層的 で 散漫 で 、 データ さえもが 説得力 が 薄 く 感 じてしまいます
- 037 ( 新書 )
岩波新書 の 面汚 し
- 038 その 後 も 、 生煮 えの 議論 が 続 いて 、 所々 に 著者自 ら 「 やや 、 エモーショナル な 」 という 事例 が 挟 まれる
- 038 まじめに 議論 する 気 はないのではないかとここで 疑 った
- 039 ( 新書 )
著者 は 別書 「 日本 の 貧困 研究 」 にあるように 社会的 な 不平等 と 貧困 問題 の 専門家 と 推測 する
が 、 本書 においては 一般 読者 を 対象 にしたためか 平易 な 論理 展開 を 目指 すあまり ? 随所 に 著
者 が 一番意図 していない ? データ に 基 づかない 推測論的 な 議論 の 進 め 方 が 目立 つ
- 014 また 、 貧困 問題 も 金融不況 以降 、 いっそう 深刻度 を 増 しています
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