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Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: インストール (河出文庫)
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初々しい 6% 低い 4% 少ない 4% 多い 4% 新しい 6% 若い 16% 悪い 14% やすい 12% 面白い 22% だるい 4% 美しい 10% 書ける 18% 偽る 4% 立てる 4% 書き下ろす 10% 蹴る 18% 醸し出す 4% のく 4% 捨てる 8% 読める 18% 読む 65% 語る 8% 総じて 4% すこし 6% そうした 4% 案外 4% ある 65% なるほど 4% もしか 6% もはや 4% 何より 4% やや 4% はっきり 4%
- Total Integration
- 0「あんたにゃ人生の目標がないのよ」
朝子 は登校 拒否を始めた母親には内緒で学校に行くと見せかけ、母親が仕事に出たのを計らって家に戻るそうして、何もせず、ぶらぶらとした生活 を送っていたところ出会った賢い小学生 、青木かずよし彼は朝子 に、ある いは「ネット ビジネスの話を持ちかけるボロ儲けのその商売とは…風俗チャット 嬢かずよしは、ネクマ(ネット 上で性別を偽る ヒト)としてチャット 嬢をやっていて彼が学校でいない昼間、朝子 に変わってほしいというわけだ押し入れに隠したパソコン でカチカチカチ…と、キーを押し日常 会話から時には淫らな会話まで訪問してくれたお客さんと対話する
朝子 の無茶っぷりと、12歳にしては大人 過ぎるかずよしの、その年の二人 のやりとりには純粋な可笑しさがある 彼らを取り巻く環境・人間 は単純でいて独特 で、奇想天外の展開 は非常 にテンポ よく、あっと言う間に読めてしまいます
そして、一見、何の共通点もない朝子 とかずよしですが、二人 はココロの奥であったそれゆえ自伝小説 を書くに同じような悩みを抱えているということが徐々に感じられ てきます
朝子 は17歳人生の目標なんて、まだ見えなくてもいい歳だとさるきちは思うんだけど、冒頭の母親のセリフはキツイ家族ともなれば、遠慮もなく、思った ことをすぐ口にしてしまいがちだけど、何気なく発した言葉 が子どもにとって致命的な損傷になることだってある 彼女 らは動揺し、深く傷つき、目標を見つけようと奔走したり、
もしくは、現実逃避したりしてしまうのだろうな、と思う
表現 することは正しい、でも、その表現 方法はたくさんある んですよね著者 の次作が楽しみ になる一冊 にどうでした
- 001 かずよしは 、 ネクマ ( ネット 上 で 性別 を 偽 る ヒト ) として チャット 嬢 をやっていて 彼 が 学校 でいない 昼間 、 朝子 に 変 わってほしいというわけだ
- 001 そうして 、 何 もせず 、 ぶらぶらとした 生活 を 送 っていたところ 出会 った 賢 い 小学生 、 青木 かずよし
- 001 人生 の 目標 なんて 、 まだ 見 えなくてもいい 歳 だとさるきちは 思 うんだけど 、 冒頭 の 母親 の セリフ は キツイ
- 001 学校 に 行 くと 見 せかけ 、 母親 が 仕事 に 出 たのを 計 らって 家 に 戻 る
- 002 文学 なんて オッサンオバサン が 若者 に アドバンテージ を 誇 れる 数少 ない ジャンル だったのに
- 019 ただ 、 文学 としてそれほど 高尚 ではないのではないかと 思 う
- 002 そして 何 より 感心 させられたのは
価値 観 のお 仕着 せが 一切無 いこと
- 002 すうっとからだに 溶 け 込 んでいくような ナチュラル な 文体
- 005 表題作 『 インストール 』 は 単行本 で 持 っているので 、 久々 の 新作 となる 書 き 下 ろしの 『 You can keep it . 』 の 方 が 読 みたくて 購入 しました
- 029 その 時々 の 楽 しみの 量 は 、 『 You can keep it . 』 の 方 が 上 だったように 思 う
- 006 では 、 起承転結 のない ダラダラ した 何 もない 小説 なのかというと 、 それは 全 く 違 う
- 048 純粋 に 小説 を 楽 しむならあまり オススメ 出来 まへん
- 006 例 えば 『 インストール 』 では 母 と 和解 する 前 に 終 わるし 、 『 you can keep it 』 では 好 きな 彼女 を 怒 らせて 終 わる
- 006 ここで 終 わり … かぁ 」
というような 読後感
- 007 日本 語 表現 の 美 しさが 散見 する 事 ができる 作品 である
- 008 「 インストール 」
不登校 になる 理由 が 曖昧 なのも 、 母親 が 不登校 に 気 づかないのも 、 少年 の 母親 に 追求 されないのも 、
説明 がないところがかえって 現代 社会 が 抱 える 漠 としたきしみのようなものを 現 わしている 気 がする
- 010 今読 んでみて
さすがに 今 エロチャット はもうそんなにやってないだろうし 、
たった 数年前 のことなのに 、
もうすでに 過去 のものになっていることの 方 に 驚 きを 隠 せません
- 010 「 “ エロチャット ” という 手段 を 用 いていて 、 作品 に 暗 い 影 が 射 すのでは ? 」 とも 思 いましたが 、 明 るい 雰囲気 で 最後 まで 読 むことが 出来 ました
- 012 綿矢 りさは 電脳化 された 我々 に 「 インストール 」 という 作品 で 異議 をとなえた 、 なかなかの 作家 である
- 022 綿矢 りさは 電脳化 された 我々 に 「 インストール 」 という 作品 で 異議 をとなえた 、 なかなかの 作家 である
- 012 「 若 くてきれいで 芥川賞 を 史上最年少 で 受賞 した 作家 」
「 この 年 の 女 の 子 が 書 いた 小説 にしては 」
本作 を 読 む 間 は 極力 そういった 先入観 や 数多 の 風評 を 排除 することに 努 めた
- 013 だからと 言 ってこれを 正面切 ってけなすのも 大人 気 ない 、 と 思 わせるような 愛 すべき 作品 です
- 013 と 、 言 うにはそんな ディシプリン の 痕跡 も 無 く
- 013 素直 に 女子高校生 の 心情 が 伝 わる 反面 、 ちょっと 無理 な 設定 、 説明不足 の 展開
- 014 不登校 になり 、 部屋 の 物全 てを 捨 てよう
- 016 高校生 だから 描 けたところもある だろうし 、
その 女子高生 独特 のけだるさ 、 複雑 さ 、 軽薄 さ 、 焦燥感
そういったものが 描 けてると 思 う
- 016 人物 描写 以外 はちょっと リアリティ にかけるかな ? とは 思 った
- 018 もっと 時間 をかけて 、 自分 の 文章 というものを 見 つけてくれれば 、 さらにいい 作品 を 書 ける ポテンシャル は 持 っていると 思 うので 、 綿谷 さんには 頑張 ってほしいと 思 います
- 035 しかし 、 もちろんのようにちぐはぐではなく 、 むしろそこに 綿矢 りさという 人 の 味 があった
- 018 何 でこんなに スムーズ に 言葉 運 びできてるんだろう 、 しかも 何 で 破綻 がないんだろう 、 何 で 何 で ? ? 17 さいでこれ 書 いたっていうのあまりにすごいでしょう ! 17 じゃなくてもすごいけど 、 、 三回読 んでも 楽 しかった
- 015 何 でこんなに スムーズ に 言葉 運 びできてるんだろう 、 しかも 何 で 破綻 がないんだろう 、 何 で 何 で ? ? 17 さいでこれ 書 いたっていうのあまりにすごいでしょう ! 17 じゃなくてもすごいけど 、 、 三回読 んでも 楽 しかった
- 021 軽 く 数時間 あれば 読 めるけど 、 この 小説 を 読 んで 得 した 気 にはならなかった
- 022 そしてそれと 表裏一体 に 現実 に 向 き 合 う 面白 さもある
- 022 ただ 文体 だけに 注目 が 集 まっているかんがぬぐえない
- 022 十人十色 だから 様々 な 意見 がある のは 当 たり 前 だと 思 う
- 025 パソコン の 配線 を 正常 につなぎ 、 ソフト を インストール し 、 使 えるように セットアップ するのは 小学生 ですし 、 また 、 エロチャット という 仮想社会 ( じつは 実社会 と 同 じ ) において 社会 復帰 のための 訓練 をしてあげるのも 小学生 です
- 025 文章 も 難 しくないので 、 ライトノベル 感覚 で 読 むと 難 しくないと 思 います
- 025 とても 読 みやすい 文章 で 、 一時間 ほどで 読 み 終 えることができました
- 043 文章 も 難 しくないので 、 ライトノベル 感覚 で 読 むと 難 しくないと 思 います
- 025 全体 として 二重 に 閉 じた 閉塞感 とそれに 対 する 軽 い 文体 が 面白 く 調和 した 物語 で 、 わたしは 楽 しめましたし 、 好感 がもてました
- 002 大騒 ぎされていた 文体 に 関 しては 特 に 新 しいものを 感 じなかった
- 025 それが 物語 をなんだか 印象 が 薄 く 心 に 残 る 事 がない 原因 ではないでしょうか ?
等身大 の 女子高生 を 主人公 に 見立 ててるんでしょうがどうも 中途半端 な 感 じがします
- 024 それが 物語 をなんだか 印象 が 薄 く 心 に 残 る 事 がない 原因 ではないでしょうか ?
等身大 の 女子高生 を 主人公 に 見立 ててるんでしょうがどうも 中途半端 な 感 じがします
- 025 はじめに 、 多少 の 不満 はある ものの 、 現状肯定的 な 主人公 の クラス メート たちが 作 っている 閉 じた 世界 から 物語 は 始 まります
- 008 明確 な 理由 はないけど 、 なんとなく 不満 、
なんとなくだるい 、 なんとなくやる 気 が 出 ない
- 025 主人公 はこの 淀 んだ 空気 に 息苦 しさを 感 じて 、 学校 という 閉 じた 社会 から 脱出 します
- 025 物語 は 女子高生 と 男子 小学生 が 中心 ですが 、 この 物語 が 醸 し 出 している 閉塞感 は 必 ずしも 若者 たちだけのものではなく 、 案外 多 くの 人 たちの 間 で 共有 することができるもののように 思 えました
- 029 次回作 では 作者 からさらに 離陸 した 主人公 は 女子高生 であり 、 作者 の 才能 ともいえる 独特 の 切 れ 味 の 表現 を 両立 させた 小説 を 期待 したい
- 029 次回作 では 作者 からさらに 離陸 した 主人公 と 、 作者 の 才能 ともいえる 独特 の 切 れ 味 の 表現 を 両立 させた 小説 を 期待 したい
- 031 でも 、 さっきも 言 ったように 優 れている 技術 だなと 思 わせられる 場面 もあったので 星 3 つぐらいですかね
- 031 ただ 、 芥川賞 受賞 というのはこんなものなのかな ? と 思 いました
- 032 成長 劇 としては 安易 でご 都合主義 な 作 りで 確 かに 物足 りなさはある が 、 細部 に 見 せる 老獪 な 巧 さは 末恐 ろしいものを 感 じる
- 032 このへんの 商業的 あざとさをわきまえているあたりもいい 意味 で 狡猾 で 、 商業作家 の 資質 は 充分 だと 言 える
- 032 作中全編 で フル 回転 する 女性特有 の 心 の 奥底 まで 見透 かすような 観察眼 には 、 背筋 が 寒 くなる 思 いがする
- 032 加 えて 、 主人公 の 相棒 となる 小学生 は ショタコン 腐女子 の 股間 を 直撃 する 人物 造形
- 034 的確 な 描写 ( 何 を 以 って 的確 とするかは 定 かではないが 、 ) とにかく 日本 語 が 巧 みですね
- 029 ただ 、 『 インストール 』 の 文中 で 見 せた 独特 で 巧 みな 比喩 は 減少 している
- 034 笑 いと 涙 そして 、 最後 まで 読 ませる 文体 、 芥川賞 受賞 が 話題 づくりである 、 と 偏見 な 見方 はしないで 読 んでみるべきでしょう
- 034 綿谷 りさと 金原 ひとみ 氏 が 芥川 を 同時受賞 した 時 は 、 下記 の 人 のように 「 話題 づくりか ァ
- 035 書 き 下 ろし 短編 『 You can keep it . 」 もありきたりな 話 を 新鮮 に 書 けている
- 029 新 しい 書 き 下 ろし 短編 『 You can keep it . 』 について 述 べてみようと 思 う
- 035 純文学 が 低迷 する 傾向 にある 中 で 精緻 で 高度 な 作品 を 作 るには 、 多数 の 共感 と 読 み 手 を 惹 きつける 何 かが 重要 となる
- 035 「 だった 」 であって 「 である 」 でないところが 重要
- 035 表題作 は 自称 「 自称変 わり 者 」 の 主人公 がひきこもりになって 、 チャット の 世界 にのめりこむ 話
- 038 芥川賞 作家 は 純文学 を 書 くべきである という 先入観 を 捨 て 、 小説 の 本義 とは 何 かを 考 えてみたとき 、 この 小説 の 正当 な 評価 が 見 える
- 038 これからはこのような 作品 が 我々 の 人生 を 豊 かにし 、 暗澹 たる 現代 社会 で 病 んだ 我々 の 精神 を 充足 するのである
- 038 孤独感 の 輪郭 がより 顕著 になった 今 を 独創的 な 展開 で 表現 し 、 重圧 な 内容 に 陥 りがちな 主題 を 総 じて 軽快 に 、 最後 まで 爽快 さをもって 提示 している
- 038 若 い 筆者 だからこそより 痛切 に 伝 わる 現代 の 若者 の 抱 える 懊悩 、 奇妙 でいびつな 人間 関係 が 齎 すそれぞれの 、 彼 らなりの 再生 、 口語的 な 文体 で 描 かれるそれらが 青臭 い 真実 を 映 し 出 す
- 039 ネット チャット という 舞台設定 も 、 今 から 見 ると 安易 だ
- 041 結構長 めの 文章 を 軽快 に 、 滑 らかに 、 テンポ 良 く 連 ねていく 独特 の 文体 は 一読 の 価値 がある と 思 う
- 042 テンポ も 文体 も リズミカル で 、
気取 ったり 、 変 に 難 しい 言 い 回 しをしない 、
素直 で 美 しい 文章 だと 思 いました
- 042 思 わず 、 マネ をしてしまいたくなるけれど 、 マネ する 事 が 出来 ない クセ になる リズム が
- 042 わたしは 純文学 と 言 うものを 、 あまり 良 く 思 ってはいなかったけれどこの 作品 だけは 別
- 006 何 せ 、 この 作品 は 何 も 語 ろうとはしていないから
- 042 思 うに 綿矢 りさはよほど 大人 たちから 価値 観 を ( 肯定的 にも 否定的 にも ) 提示 されること 無 く 育 ったのではなかろうか
- 002 思 うに 綿矢 りさはよほど 大人 たちから 価値 観 を ( 肯定的 にも 否定的 にも ) 提示 されること 無 く 育 ったのではなかろうか
- 042 彼女 が 芥川賞 を 受賞 したのは 当然 の 結果 だと 言 えるだろう
- 042 村上春樹 、 角田光代 なども 素晴 らしい 文章 の リズム を 持 っている
- 047 解説 で 高橋源一郎 が 言 うように 、 この 作品 の 重要 性 は 、 「 言葉 が 、 ( 日本 語 が ) 、 ほとんど 美 しい 音楽 のように 使 われている ( と 感 じられる ) ことだ
- 025 高橋源一郎 さんが 絶賛 していたので 、 いまさらですが 、 読 んでみました
- 047 彼女 のつむぐ 日本 語 は 美 しく 、 躍動感 があり 、 爽 やかで 、 そしてやっぱり 美 しい
- 048 文章 が 持 っている 初々 しさがうまく プラス に 働 いていて 、 主人公 が 女子高生 という 設定 に 相 まって 、 いい 雰囲気 を 醸 し 出 す 作品 になっています
- 024 それならば 思 い 切 ってこんな 女子高生 いないと 思 わせるような 主人公 にしてもよかった 気 がします
- 048 主人公 ( ? ) がなんでも 自分 を 正当化 しようとする 生意気 な ガキ
- 048 しかも 大儲 けするという 内容 ではなくただ 引 きこもって チャット の 繰 り 返 しだけ
- 049 高校生 が 書 いた 作品 としては 、 素晴 らしい 出来 だとは 思 います
- 049 高校生 が 書 いた 作品 としては 、 素晴 らしい 出来 だと 思 います
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