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Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 苦役列車


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  • Total Integration
    • 0今、テレビに出る前に買い求めて読んだ のは「もってる」人ばかりだ甲子園の優勝投手で早稲田に進学し、今季日本 ハムに入団した斎藤佑樹は自らを「もってる」と言った名声もありますよ この件についてサラっと、血筋のせいだとか言って いる事に幼稚さを感じた この人って女性 や下手に出る人、自分 より駄目 な奴がいる?いえ、いえ、その中には素晴らし い仲間もあり、今は、日本 中の報道関係 者をもっているな〜んももってないオレは、口をアングリとして見るほかはない テレビではニュースをやっている直木賞、芥川賞 の発表らしい「道尾秀介」…あ、このまえ情熱大陸に出ていたぞ才能あり、大ヒット作連発、セレブな男を配し、二人の距離間を「友人 多数写真のモデルにもなっていたこいつももってる奴だなあ「きことわ」…なになった私も臨海副都心再開発時に、慶應義塾大学院生の20代?フランス文学 者一家?あ、きれいな人だ才色兼備じゃねえかこの女性 ももってるなあ 今や、もってる人でなく親しくなりたい、対等になりたいと世に出ることは難しい 傑出した能力、清潔な外観、温厚な性格 、つまり紳士淑女でないとダメなのだ彼らは瞬く間にもってる者同士でネットワークを築き上げてしまう今流行の「無縁社会 」も、もってる人達による囲い込み運動の結果にすぎないそして、彼らは決して 「もってない」我々は視界に入らない ニュースは続いているのかサッパリわからねえ、もう一人芥川賞 いるのかぱっと古臭い言葉 遣いをしない中年 男がでてきたぞ 「今から、風俗 行きます祝ってくれる友だちもいませんし、連絡する人も誰もいません」??? なんだ、こいつは?見事 なまでに、もってない!!! オイラはすぐに本屋に駆け込んだお金を使いたくないが仕方ねえ「ボクに『苦。
      列車』を売ってください」 すげえよ、これはここまで魂をゆさぶられていたのは久しぶりだこの孤独 感この孤立感この虚無感あがいる、痛烈な作風 だと思って もあがいても浮かび上がれない息苦しさ、滑稽さこれは、もたざる者の、もたざる者による、もたざる者のための書だ 主人公 は19歳の男の子中卒 であり、父親 が連続性犯罪 者であり、日雇 い先に向かうバスの中から野球場が見えるそう オイラも何度 も見てきたバスからは決まって野球場が見える誰もいない野球場が 圧巻は、日下部彼女 と接点をつくるため、一緒に野球を観に行くシークエンスだそこだけ主人公 の頭は素早く回る断じて怠惰 ではないフロイト曰く「性衝動は自分思って いるよりもはるかに強い」しかし、主人公 は失敗してしまう 『苦。
      列車』が優れているのは、もたざる者の声を代弁してるからではないもたざる者が怠惰 な海に心地よく浸ったときの苦境をあますところなく描いている からだ それを売りにしても、我々にしかわからない世界 だよくぞ、選考委員の方々が推してくれた文学 界の対談にものだおかげで、怠惰 なボクも西村 賢太を知ることができるしかし、彼には親からの仕送りがあり、またその僥倖に深く感謝する

  • 001   「 きことわ 」 … なになに 、 慶應義塾大学院生 の 20 代 ? フランス 文学 者一家 ? あ 、 きれいな 人 だ

    • 001   おかげで 、 怠惰 な ボク も 西村 賢太 を 知 ることができた

      • 001   これは 、 もたざる 者 の 、 もたざる 者 による 、 もたざる 者 のための 書 だ

        • 001   もたざる 者 が 怠惰 な 海 に 心地 よく 浸 ったときの 苦境 をあますところなく 描 いているからだ

          • 003   芥川賞 受賞 作 ということで 、 これで 初 めて 西村 賢太 に 触 れる 人 も 多 いだろうが 、 ケンタ の 真骨頂 はむしろ どうで 死 ぬ 身 の 一踊 り ( 講談社文庫 ) とか 小銭 をかぞえる のほうの 、 同棲 している 女 との 関係 もののほうにある
            • 026   そして 、 バブル 景気 が 1985 年 の プラザ 合意 から 始 まり 1990 年代 初期 に 終焉 したのであるから 、 後 、 その 間西村 賢太 はどの ような 生活 を 送 ったのか 気 になった

          • 004   友情 が 、 ひがみ 、 ねたみ 、 劣等感 、 憎悪 に 切 り 替 わる 時 の 反動 はすさまじく 、 負 の エネルギー が 爆発 する

            • 0054   「 テキ 屋稼業 と 日雇人足 」 、 「 マドンナ と 藤澤
              造 」 、 「 自己 中 なひがみや 妄想 と 行動 」 、 「 女好 き 」 、 「 つまらぬ 喧嘩 と 、 女 や 周囲 とのいさかい 」 、 「 それでもどこか 憎 めない 」 、 最終的 には 「 これまでどおり 」 、 といった 、 ある 種 の “ 安心感 ” に ハマ るのだ
              • 054   これを 機会 に 、 「 墓前生活 」 「 どうで 死 ぬ 身 の 一踊 り 」 などの 藤澤 。造 ものにも 手 を 出 すひとが 増 えると ファン としてもうれしい

            • 005   また 、 芥川賞 受賞 により テレビ や 紙面 にその 姿 をさらし 、 西村 賢太 ≒ 。
              多 という ビジュアル が 与 えられ 、 私小説映画 のような リアリティ を 得 たことも 、 この 作品 および 西村 の 各著作 が 支持 を 得 ている 理由 だろう
              • 005   また 、 芥川賞 受賞 により テレビ や 紙面 にその 姿 をさらし 、 西村 賢太 ≒ 。多 という ビジュアル が 与 えられ 、 私小説映画 のような リアリティ を 得 たことも 、 この 作品 および 西村 の 各著作 が 支持 を 得 ている 理由 だろう
              • 026   「 苦。列車 」 では 、 主人。。多 ( = 賢太 ) は 、 父 が 犯 した 性犯罪 のおかげで 、 母 が 離婚 して 姉 と 自分 を 連 れて 引越 しをする

            • 006   本書 には 、 芥川賞 受賞話題 になった 表題作 ほか 1 篇 が 収録 されている

              • 007   貫太 は 周囲 の 人間 全 てに 迷惑 をかける 問題 児 であるが 、 彼 には 少 しも 悪意 がない

                • 007   劣等感怠惰嫉妬 、 憎悪 ・・・ 自身 の 醜 さをさらけ 出 すのは 私小説 の 基本 であるが 、 芥川賞 受賞 の 表題作 はそれだけの 作品 ではない

                  • 007   退屈 で 悲惨毎日 を 反復 するだけだった 北。貫太生活 は 、 日雇 い 先 で 出会 った 日下部 正二 という 専門学 生 との 交流 によって 好転 していく

                    • 0083   小説 、 ましてや 純文学 とは 無縁 の 私 ですら 、 この 「 苦。
                      列車 」 は 面白 く スラスラ と 読 めてしまった
                      • 083   無縁社会 は 、 確実 に 社会 を 陰 に 貶 めていく

                    • 008   読者 が 抱 えている 他人 に 対 する 卑俗 な コンプレックス 嫉妬 、 妬 み 、 厭 らしさなどを 吸収 し 、 その 代 わりに カタルシス 、 自己存在 の 安心感 というものを 読者 に 与 えてくれるからだ
                      • 099   「 苦。列車 」 というからには 、 どれだけの 苦労 を してきたのだろうと 思 っていたのに 、 ちょっとでも 嫌 なことがあるとすぐ 逃 げ 出 し 、 人 のことを 妬 み 、 悪 いことは 人 のせいにする

                    • 008   このような 読 みやすい ( 「 読 みやすい 」 というのは 西村 氏 の 優 れた 技量 による ) 純文学私小説 作家存在 は 貴重 である
                      • 051   裕福 なる 選者 には 決 して 西村 氏 の 様 な 人間 やその 精神 世界 など 理解 できるはずがない

                    • 013   中学校 卒業以来 その 日暮 らしの 肉体労働 をしてきたという 暮 らしぶりには 圧倒 される

                      • 018   ( 誰 か 早 く 直 してほしい内容 ( 「 BOOK 」 データベース より ) 友 もなく 、 女 もなく 、 一杯 の コップ 酒 を 心 の 慰 めに 、 その 日暮 らしの 港湾労働 で 生計 を 立 てている 十九歳 の 貫太
                        • 018   恐 らく 港湾人足日雇 いの 中 でも 特 に 底辺仕事 なのだろう

                      • 018   自分プライド の 高 さが 、 怠惰 さが 、 嫉妬 心 が 全 てをぶち 壊 してしまう

                        • 019   要 するに 、 苦 い 薬 だが 、 役 には 立 つ
                          • 108   「 こうはなりたくないなぁー 、 」 と 思 っただけでした

                        • 020   本書 は 、 『 暗渠 の 宿 』 で 野間文芸新人賞 を 受賞 した 著者 による 、 中編小説 です

                          • 022   私 も 臨海副都心再開発時 に 、 あの 辺 で 働 いていたので 、 殺伐 とした 工事現場 の 一日 の 終 わりの 広大 な 夕陽 が 思 いだされた

                            • 022   青山 の 立山墓地 、 三鷹 の 禅林寺 の 墓参 、 世話 になっていた 二人 への 暴行事件 が 詳 しく 描 かれている

                              • 026   「 或 いは 。
                                多 だけの 感慨 かも 知 れないが 、 鈍重 な コンテナ 車 のみが 行 き 交 っている 前途 の 展望 には 、 まさに 今 、 着々 と 地獄 の 一丁目 に 近 づきつつある 実感 と 云 ったものを 抱 かされ 、 それが 今更 ながらに ウンザリ で 、 我知 らず 消極的 な 沈 んだ 気分 になってきてしまう
                                • 022   「 或 いは 。多 だけの 感慨 かも 知 れないが 、 鈍重 な コンテナ 車 のみが 行 き 交 っている 前途 の 展望 には 、 まさに 今 、 着々 と 地獄 の 一丁目 に 近 づきつつある 実感 と 云 ったものを 抱 かされ 、 それが 今更 ながらに ウンザリ で 、 我知 らず 消極的 な 沈 んだ 気分 になってきてしまう

                              • 026   」 101 頁 「 かかえているだけで 厄介極 まりない 、 自身 の 並外 れた 劣等感 より 生 じ 来 たるところの 、 浅 ましい 妬 みとそねみに 絶 えず 自我 を 侵食 されながら 、 この 先 の 道行 きを 終点 まで 走 ってゆくことを 思 えば 、 。
                                多 ( = 西村 賢太 ) はこの 世 をひどく 味気 なくって 息苦 しい 、 一個 の 苦役 の 従事 にも 等 しく 感 じられてならなかった
                                • 026   」 101 頁 「 かかえているだけで 厄介極 まりない 、 自身 の 並外 れた 劣等感 より 生 じ 来 たるところの 、 浅 ましい 妬 みとそねみに 絶 えず 自我 を 侵食 されながら 、 この 先 の 道行 きを 終点 まで 走 ってゆくことを 思 えば 、 。多 ( = 賢太 ) はこの 世 をひどく 味気 なくって 息苦 しい 、 一個 の 苦役 の 従事 にも 等 しく 感 じられてならなかった

                              • 026   中学卒業後 、 主人公一人 住 まいをし 、 仕事日雇 いの 港湾人足 しかなく 、 酒 と タバコ そしてたまの 風俗 通 いを 楽 しみに 、 金 に 困 ると 母親 から 強奪 するようにむしり 取 り 、 家賃 を 滞納 することも 事欠 かない 、 その 日暮 らしである
                                • 026   「 苦。列車 」 で 港湾労働 者 の 一日 を 知 ることは 貴重 であるし 、 重 い 冷凍 タコ を 移動 する 話 から 、 こういう 仕事 があるから 日頃 の コンビニ の 弁当 や 寿司 があるんだな 、 と 本書 を 読 んで 認識 を 新 たにした

                              • 026   作者 の 父 の 強盗強姦事件 や 作者 本人 の 二度 の 暴行傷害事件 に 見 られるような 黒 い 血 の 呪縛 から 逃 れられず 引 き 摺 られるようにこの 先転落 してゆくのか

                                • 026   「 考 えてみれば 文学 賞 を 欲 しがる 心根 なぞ 、 サラリーマン の 出世願望 のそれと 概 ね 同質 のものであろう

                                  • 026   そして 川端賞 を 欲 してやまぬ 自分 ( = 賢太 ) もまた 、 名。慾 にかつえた 乞食根性 丸出 しの 下賎 の 者 には 違 いない

                                    • 026   久 しぶりの 邂逅 と 言 っていたからには 、 それはさぞかし 本能 の 赴 くままの 、 。情 に 突 き 動 かされるままの 、 殆 ど ケモノ じみた 熱 く 激 しい 交 わりに 相違 なく 、 しかもその 相手 と 云 うのは 素人 である

                                      • 026   陥穽 ( かんせい ) 12 頁 、 打擲 ( ちょうちゃく ) 29 頁 、 些 ( いささ ) か 33 頁 、 困憊 ( こんぱい ) 43 頁 、 鼻白 ( はなじろ ) む 60 頁 、 莞爾 ( かんじ ) と 63 頁 、 奢侈 ( しゃし ) 68 頁 、 深更 ( しんこう ) 79 頁 、 邂逅 ( かいこう ) 80 頁 、 襤。切 ( ぼろき ) れ 80 頁 、 僅々 ( きんきん ) 81 頁 、 敢然 ( かんぜん ) 81 頁 、 高嶺 ( たかね ) 81 頁 、 臍 ( へそ ) 82 頁 、 無聊 ( ぶりょう ) 91 頁 、 一瞥 ( いちべつ ) 96 頁 、 傲然 ( ごうぜん ) 97 頁 、 方途 ( ほうと ) もない 101 頁 、 呷 ( あお ) る 102 頁 、 顰 ( しか ) め 103 頁 、 毫 ( ごう ) も 106 頁 、 嗤 ( わら ) う 107 頁 、 双眸 ( そう ぼう ) 112 頁 、 蠢動 ( しゅんどう ) 113 頁 、 躙 ( にじ ) り 114 頁 、 梃子 ( てこ ) 114 頁 、 溲瓶 ( しびん ) 117 頁 、 要人 ( ようじん ) 深 く 118 頁 、 偶々 ( たまたま ) 120 頁 、 瞥見 ( べっけん ) 120 頁 、 業腹 ( ごうはら ) 121 頁 、 編輯長 ( へんしゅうちょう ) 122 頁 、 齧 ( かじ ) る 124 頁 、 爾後 ( じご ) 124 頁 、 陋劣 ( ろうれつ ) 129 頁 、 庇 ( かば ) う 130 頁 、 暖簾 ( のれん ) 131 頁 、 斯界 ( しかい ) 136 頁 、 擡頭 ( たいとう ) 140 頁 、 箆棒 ( べらぼう ) 142 頁 、 矜持 ( きょうじ ) 145 頁 と 、 難 しい 漢字 が 使 われている

                                        • 030   芥川賞 受賞 ということと 、 受賞 式 の ニュース で 見 た 西村 氏 の 風貌 や 言動 に 興味 を 覚 え 、 買 いました

                                          • 036   大人 になって 女性 ともめる 作品 は 「 ひどい 男 だ 」 と 笑 えたけど
                                            • 004   特 に 若 い 女性 には 、 苦手 な 部類 に 入 りそう作品

                                          • 038   どこか 『 蟹工船 』 のような 、 表舞台 にはあらわれない 、 最下層生活 者 の 闇 をえぐる 、 痛烈 な 作風 だと 思 う

                                            • 040   未来 や 過去 を 行 き 来 するような 未来的 な 話 も 小説 なら 、 こういう 古臭 くて 何 もできない ダメ 人間 のくすぶった 話 だって 小説 だと 僕 は 思 う
                                              • 091   言葉 遣 いも 奇妙 に 古臭 く 、 違和感 がありました

                                            • 043   そう いう 観点 からすれば ( つまり 苦役 が 主観的 なものだとすれば ) 、 ほとんどの 人間 が 苦。
                                              列車 に 、 一度 は 乗 っているはずであり 、 誰 でも 、 この 小説 のどこかしらには 、 共感 を 覚 えると 思 う
                                              • 043   そう いう 観点 からすれば ( つまり 苦役 が 主観的 なものだとすれば ) 、 ほとんどの 人間苦。列車 に 、 一度 は 乗 っているはずであり 、 誰 でも 、 この 小説 のどこかしらには 、 共感 を 覚 えると 思 う

                                            • 045   例 えば 太宰治 、 坂口安吾 といった 昭和 の 巨匠作家 たちのような 、 芸術文学 に 殉 ずるといった 志向性 を 感 じ 取 ることが 出来 ない

                                              • 046   芥川賞受賞 した 表題作 は 、 4 帖半一間 1 万 5 千円 のその 日暮 らしの 若者 が 日当 5500 円 の 肉体労働 にいやいや 従事 してやさぐれ 、 世間成功 者 を 妬 み 嫉 み 、 そして 鬱屈 し 、 自涜 し 、 たまに 糞袋 に 精 を 遣 りにいって 身 も 世 も 呪 いつつ 自滅 していく 話 で 、 底 なしの 自虐 がいっそ 心地 よい 60 年代 にはよくあった 青春 を コピー した 私小説 でどうということもないが 、 冒頭 に 「 。
                                                時 」 なる 旧弊 の 漢字 をあえて 使用 したところに 、 著者 の 傲岸不遜 さとあえかな 矜持 があらわれていると 読 んだは 当方 の 僻目 か
                                                • 046   芥川賞受賞 した 表題作 は 、 4 帖半一間 1 万 5 千円 のその 日暮 らしの 若者 が 日当 5500 円 の 肉体労働 にいやいや 従事 してやさぐれ 、 世間成功 者 を 妬 み 嫉 み 、 そして 鬱屈 し 、 自涜 し 、 たまに 糞袋 に 精 を 遣 りにいって 身 も 世 も 呪 いつつ 自滅 していく 話 で 、 底 なしの 自虐 がいっそ 心地 よい 60 年代 にはよくあった 青春 を コピー した 私小説 でどうということもないが 、 冒頭 に 「 。時 」 なる 旧弊 の 漢字 をあえて 使用 したところに 、 著者 の 傲岸不遜 さとあえかな 矜持 があらわれていると 読 んだは 当方 の 僻目 か

                                              • 046   そのようにいくぶん 恰好 をつけて 書 かれた 「 苦。
                                                列車 」 に 比 べると 、 同 じ 書物 の 後半 に グリコ のおまけのように 収 められた 「 落 ちぶれて 袖 に 涙 のふりかかる 」 では 、 著者 のやけくその 捨 て 身 の 私小説 家魂 が 赤裸々 に 叩 きつけられていて 、 妙 に 胸 をつかれる 箇所 がある
                                                • 008   もう 一 つの 小説 「 落 ちぶれて 袖 に 涙 のふりかかる 」 では 、 文学 賞 というものを 散々 コケ にして 、 文学 賞 を 欲 しがる 作家 を 俗物扱 いしながら 、 実 は 北。。多自身 が 誰 よりも 文学 賞 を 欲 している 一番 の 俗物 だったということを 恥 も 外聞 もなく 告白 している
                                                • 075   本書 は 、 『 苦。列車 』 と 『 落 ちぶれて 袖 に 涙 のふりかかる 』 の 順 に 2 編 が 収 められていますが 、 初出 はそれが 逆 です

                                              • 051   文芸春秋掲載 されている 、 ある 芥川賞 選者 の 選評 に 「 現代 の ピカレスク 」 とあるが 、 果 たしてそう だろうか ? 裕福 な 家 に 生 まれた 選者 の 、 自身 とは 真逆 の 汚 さへの 憧 れというか 、 もしかしたら 内心 は 侮蔑 の 様 な 感想 である

                                                • 054   表題作 の 「 苦。
                                                  列車 」 は 、 女性 への DV がなかったり 、 10 代 の 時 の 話 なので 藤澤
                                                  造 がでてこなかったり 、 通常 よりも ハード さ・ ディープ さは 薄 かったが 、 いつもの 賢。
                                                  節 を 堪能 できました
                                                  • 002   著者 は 、 尊敬 してやまない 藤澤 。造 の 作風 を 「 滑稽 だけど 悲。味 もある 」 と 評 しているが 、 この 小説 は 、 「 悲惨 だけど 滑稽味 もある 」 ふうに 仕上 がっている
                                                  • 054   表題作 の 「 苦。列車 」 は 、 女性 への DV がなかったり 、 10 代 の 時 の 話 なので 藤澤 。造 がでてこなかったり 、 通常 よりも ハード さ・ ディープ さは 薄 かったが 、 いつもの 賢。節 を 堪能 できました

                                                • 057   「 苦。
                                                  列車 」 確 かに 、 主人公 、 北。

                                                  多 の 19 歳 という 若 い 時代 の 、 日雇 労働 時 の 自業自得 の 厳 しい 生活 については 、 興味 をそそられる 部分 もあったが 、 ラスト はなんか 中途半端 に 終 わってしまっているように 感 じてしまいました
                                                  • 008   同 じ 平成 という 時代 を 生 きる 一人 の ダメ 男 として 、 似 たような コンプレックス や 願望 を 持 ち 、 似 たような 行為 をする 主人公 、 北。。多 に 素直 に 共感 する 所 が 多 かったからだろう

                                                • 057   「 落 ちぶれて 袖 に 涙 のふりかかる 」 は 冴 えない 40 男 になった 。
                                                  多 の 姿 を 描 いているのですが 、 これらを 通 して 読 むと 、 なぜ 、 「 苦。
                                                  列車 」 時代 の 。
                                                  多 が 小説 を 書 いていて 、 賞 を 貰 えるまでになったのか 、 20 、 30 代 の 。
                                                  多 が 描 かれていないので 消化不良 を 起 こしてしまいました
                                                  • 043   同収 されていた 「 落 ちぶれて 袖 に 涙 のふりかかる 」 は 、 。多 40 代 の 話 だが 、 確実 に 破滅 の 予兆 はあると 思 うのだが …
                                                  • 057   「 落 ちぶれて 袖 に 涙 のふりかかる 」 は 冴 えない 40 男 になった 。多 の 姿 を 描 いているのですが 、 これらを 通 して 読 むと 、 なぜ 、 「 苦。列車時代 の 。多 が 小説 を 書 いていて 、 賞 を 貰 えるまでになったのか 、 20 、 30 代 の 。多 が 描 かれていないので 消化不良 を 起 こしてしまいました

                                                • 058   なので 、 今後 も 自叙伝 か 自叙伝 にちかいものしか 書 けないですが 、 今後 も 自叙伝 か 自叙伝 にちかいものしか 書 けないでしょうね
                                                  • 001   それにしても 、 我々 にしかわからない 世界
                                                  • 013   知 り 合 いになったらすごく 付 き 合 いにくそう な 人 である
                                                  • 058   でもこういう 作品 が 嫌 いじゃない 自分 もいるんですよ
                                                  • 108   内容 が 悪 いのではないですが 、 内容 が 『 以外過 ぎ 』 でした

                                                • 059   というのも 、 読後感 としては 、 ある 意味 最悪 だったからだ

                                                  • 063   作家 生活 を 送 る 、 今 の 「 私 」 或 いは 「 貫太 」 なる 人物 に 、 十代後半 と 比較 して 、 人間 的成長 が 全 く 感 じられないのだ

                                                    • 064   西村 文学 は 、 力強 い 独白 で 、 傷 だらけの 数奇 な 生 き 方 を 文学 として 見事 に 昇華 している

                                                      • 069   芥川賞 受賞 直後 に 受賞掲載 の 文芸春秋 で 読 んだ

                                                        • 072   想像 しろと 言 われればいくらでも 想像 するけど 、 詩 じゃないんだから 、 筆力 でもって 想像 を 絶 する 世界読者 を 連 れていくのが 作家 のつとめでしょう

                                                          • 072   「 苦役 」 というけどその 労働 はたいして 苦 しそう に 描 かれてないし 、 貧乏生活 も 「 家賃 滞納 で 何度 か アパート を 追 われた 」 という エピソード だけが 繰 り 返 し 同 じ 言 いまわして 語 られるだけです
                                                            • 019   まず 、 この 本 には 、 “ エピソード ” が 2 つ 収録 されてます

                                                          • 072   もちろんべつに 芥川賞 なんかに 期待 は 全 くしていない

                                                            • 074   西村 さんの 小説初 めて 読 みました ! 芥川賞どの こうのって 言 われてますが 、 候補 にならなければ 手 に 取 らなかった 小説 がいくつもあり 、 その 中 には 素晴 らしいものがいくつもあったので 、 やっぱり 必要 な 賞 だと 思 っています
                                                              • 081   芥川賞 の テレビインタビュー が ネット で 話題 で ( 未見 ) 興味 が 沸 いて 、 文芸春秋 201103 を 買 ったまま 積 んでおいた

                                                            • 075   ただ ただ 、 生活 のために 日当 5500 円 の 、 日雇 い 港湾人足 仕事日銭 をまかなう … 青年 の 成長実態 、 人間 の 本性 、 港湾 の 現実 を 生々 しく 描 いた 私小説

                                                              • 077   また 、 同 じ 底辺 生活 者 の 私小説 を 読 むならば 、 赤目四十八瀧心中未遂 がおすすめだ

                                                                • 079   例 えるならば 、 彼女 の 居 ない 寂 しい バレンタイン の 日 、 知 らぬ カップル が 、 これ 見 よがしに 目 の 前 で キス をしても 、 「 良 いねぇ 」 などと 、 余裕 の 笑 みを 浮 かべる 人 なら 、 たぶん 、 この 本 は 、 オススメ 出来 ないと 思 います
                                                                  • 019   例 えるならば 、 彼女 の 居 ない 寂 しい バレンタイン の 日 、 知 らぬ カップル が 、 これ 見 よがしに 目 の 前 で キス をしても 、 「 良 いねぇ 」 などと 、 余裕 の 笑 みを 浮 かべる 人 なら 、 たぶん 、 この 本 は 、 オススメ 出来 ないと 思 います

                                                                • 081   やられちゃったら 本当 にやられちゃうから 、 そして 、 このやられちゃう 感 は 歳 くってからわかるものだから 安易 に 人 を 出 さないほうがいい
                                                                  • 077   安易 に 人 を 殺 したり 、 陵辱 するような 幼稚 な 発想 がないのが 救 いだが

                                                                • 086   劣等感 と 矜持 の 狭間 で 汚 らしく 生 きる 若者 が 日記 をつけているようなものだ

                                                                  • 090   貫太西村 ) が 性犯罪 者 という 世間 に 対 する 強 い 劣等感貫太西村 ) は 持 っており 中卒日雇労働 者 、 短気 、 所謂 ` ` ダメ 人間 ` ` で 毎日日雇 いで 食 いぶちを 繋 ぎ 、 自 らの 人生 を 先 が 見 えず 、 どこまでも レール が 続 く ` ` 苦。
                                                                    列車 ` ` と 表現 してます
                                                                    • 090   貫太西村 ) が 青春 時代 を 過 ごした 時 と 、 40 代 になった 貫太 という 2 部構成 で 書 かれています

                                                                  • 092   本作 で 描 かれている 事 も 大部分事実 に 基 づいているだろうから 、 様々 な 屈辱的 な 体験 や 、 辛 い 思 いをされたのだろうと 察 する

                                                                    • 094   それから 、 性犯罪 者 を 父 にもつ 人間 が 書 いた 私小説 であるというので 、 フツウ の 人 たちの 次元 を 超 えた 内面 が 描 かれているかと 思 いきや 、 そう ではなかったことも ギャップ の 一 つ
                                                                      • 094   性犯罪 者 の 父親 を 持 つ 人間私小説 であるということを 知 っていて 読 むと 、 より 物凄 さを 感 じます

                                                                    • 094   それだけ 、 文学 的 には レベル の 高 い 作品 というか 、 受賞 には 値 する 作品 ということになるのでしょう
                                                                      • 107   受賞 時写真 を 今 、 ヨクヨク みたら 、 なんか フヤケタ 顔 だ 、 怒 って 無 かったよ

                                                                    • 096   大感動 とも 言 えないが 、 決 してつまらない 作品 ではなく 、 何 か 心 に 引 っかる・・・と 言 った 印象
                                                                      • 076   大感動 とも 言 えないが 、 決 してつまらない 作品 ではなく 、 何 か 心 に 引 っかる・・・と 言 った 印象

                                                                    • 1009   一気 に 読 めるが 、 女子供 などにはきつい 内容共感 がよべなそう 男性 でも 、 ちょっと 忌避感 があるひとが 多 いような 作品 私 にはおもしろかった
                                                                      • 009   一気 に 読 めるが 、 女子供 などにはきつい 内容共感 がよべなそう 男性 でも 、 ちょっと 忌避感 があるひとが 多 いような 作品 私 にはおもしろかった
                                                                      • 100   ともすると 、 。多 の 身 の 上 に 共感 を 覚 える 読者 もいるかもしれない

                                                                    • 100   ( 3 ) 。多 の 置 かれている 状況 を 、 就職難 ・ 雇用不安 と 言 った 現代 社会 情勢 に 合 わせている

                                                                      • 102   文体独特 なので 、 と 言 えばあの 人 、 野坂昭如 さんはこの 作品 をどう 読 むだろうと 思 った
                                                                        • 092   文体非常 に 特徴的 で 好 みの 作家 なので 、 色々 と 試 してみようと 思 う

                                                                      • 102   恋人 のいる 親友 に 対 する 嫉妬 心 の 描写 などは 赤裸々 なことは 認 めるが 、 評判 ほど 迫真的 だとは 思 わない

                                                                        • 102   感想 は 、 大衆文芸誌 の 性風俗 特集小説 の 一篇 としか 思 えなかった

                                                                          • 104   ひたすら 自堕落 な 生活 を 描 いた 私小説

                                                                            • 1085   どれだけ 重 い テーマ が … と 期待 して 読 み 始 めると 、 裏切 られる
                                                                              • 062   「 私小説 」 というものを 初 めて 読 みました
                                                                              • 085   どれだけ 重 い テーマ が … と 期待 して 読 み 始 めると 、 裏切 られる

                                                                            • 108   ) この 私 の レビュー を 読 んでから 読 むと 先入感 を 持 たずに 読 めて 別 の 感想 に 至 るかもです

                                                                              • 109   ただ 私 は 、 これは 小説 の 中 だけで 生 きている 主人公 だと 理解 してしまったのかもしれない
                                                                                • 109   ただ 私 は 、 この 小説 を 読 んで 怒 り 心頭 に 発 したのだ

                                                                              研究 開発