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カスタマーレビュー: 外天楼 (KCデラックス)
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微笑ましい 5% 面白い 31% 凄い 11% ほしい 8% 軽い 8% 近い 8% やすい 8% っぽい 11% 悪い 8% 少ない 5% すごい 11% 積み重なる 5% 唸る 5% 絡み合う 5% 引き込む 5% 伺える 5% 解く 5% 読み返す 5% 繋がる 22% 扱う 8% 在る 5% 進める 22% 一見 11% あえて 11% また 5% 何とも 5% 次々 5% なんとも 8% おそらく 5% 決して 5% むしろ 5% 一気に 5% まるで 5%
- Total Integration
- 001 )
徳間 から 出 ている 、 ネムルバカ は 、 全一巻 で 面白 い 漫画
- 0027 石黒 正数先生 が 描 く 「 新 しい 漫画 のあり 方 」 をあなたも 目撃 しよう ! 漫画 好 き 必読 !
- 002 )
普段私 はあまり 漫画 を 読 まないのだが 、 アニメ の 『 それ 町 』 を 観 て 、 「 これはきっと 原作 もおもしろいぞ 」 と 思 って 手 に 取 ったのが 最後 … …
いまでは 石黒 さんの 全作品 を 揃 える 羽目 に 、 もちろんいい 意味 で
- 002 )
独特 な 世界 観 、 芸術的 とも 言 える 構成 力 で 知 られる 石黒 先生 ですが 、
今作 にはそれに 加 えて 巡 る 因果 、 この 世 の 不条理 など ダーク な 描写 もあり 、 ひんやりとした 翳 りがあります ( なのに 笑 いも 有 り ! )
- 0031 「 何 か 面白 い 漫画 を 読 みたいけど 何巻 も 続 くのは 面倒 だなぁ 」 と 思 う 人 にはお 勧 めです
- 003 )
個人的 には ラスト の 描写 が 少 し 物足 りないと 言 うか 、 もう 少 しお センチ さを 強調 してほしかったなぁと 思 いましたが 、 この 圧倒的 な 物語 の 構成 力 の 前 ではそんなことは 些細 な 問題 です
- 004 )
一編 ずつ 読 み 進 めていくうちに 、 世界 観 を 理解 していく 感覚 が 面白 かった
- 007 作者 の 石黒 さんは 、 条例 改正問題 についてまとめられたある 本 の 中 で 、 「 規制対象 の 定義 をはじめ 、 十分 な 議論 がなされていないこと 」 に 疑問 を 呈 されていたと 記憶 しています
- 008 この 作品 は 石黒 さんの 、 ひとつの 集大成 のように 思 えてならない
- 008 微笑 ましい 日常 にちょっとした 起伏 を 添 える 巧 さ
無駄 のない 伏線 の 散 りばめ 方
また 、 それの 回収 にあたっての ミステリ ータッチ
戦隊物 あり 、 ロボット の SF 的群像劇 あり 、
現代社会 の 実情 も 踏襲 した ネタ や キャラ クター
滑稽 で 突飛 な 謎解 きと 綺麗 な オチ
緻密 でいて 柔軟 な 構成 力
この 物語 の 本質 のひとつとして 「 科学 の 進歩 」 の 結末 、 があると 思 うんだが 、 それはいままでに 映画 や 小説 、 もちろん 漫画 でもやりつくされた テーマ である
- 009 )
この SF 物語 に 登場 する ロボット や 人造生物 の 扱 われ 方 は 、
昨今話題 となっている 非実在青少年 や 、 東京都 の 条例 が 根底 となっているのは 明 らかだろう
- 009 しかし 、 著者 はその 動 きに 安易 な 政治的見解 を 付加 しようとはしない
- 009 彼 の 騒 ぎで 一番不利益 を 被 るのは 誰 なのかを 示 して 見 せ 、
己 が 内部 で 育 つ 健全 な 感情 と 向 き 合 う 彼 らの 姿 を 、
嘲笑 するでもなく 、 罵倒 するでもなく 、 説教 するでもなく 、
暖 かな 視線 で コミカル に 描 いてみせる
- 010 キリエ と アリオ が 幸 せだった 頃 と 、 ラスト シーン は 、
しばらく 何度 も 脳内 で 反芻 してしまいそう
- 011 )
この 作品 ハッキリ 言 って 傑作 です !
一巻 完結 の 中 で 完璧 に 完結 の 短編 ですがその 構成 力 や 伏線 の 張 り 方 そしてその 鮮 やかな 回収 とどれを 取 っても 巧妙 かつ 良質 !
本当 に 実力 ある 作家 さんとはこうゆう 人 の 事 です
- 011 前半 はいつもの 石黒 ワールド 全開 な コメディ 風 でお 馴染 みの 。貧乏秘密結社 なんかも 登場 してたりします … しかしその 中 には 何気 に 数多 くの 伏線 を 張 り 巡 らせてありますがその 手法 は 実 に 巧妙 です !
そして 後半 は 一転 、 氏 らしからぬ シリアス な 展開 の 中 でそれらの 伏線 を 鮮 やかに 回収 しながら 謎 の 核心 に 迫 って 行 き 最期 は 予想外 の 展開 で 結末 へ … 石黒 作品 はいつも 明 るく 終 わると 思 ってると 強烈 な カウンター をくらうのでご 注意 を
- 011 登場 キャラ も 安心 の 石黒 クオリティ … そこっ ! タ 〇 ル 君 ? とか エ 〇 ちゃん 髪染 めた ? とか 〇 先輩髪型変 えたん ッス か ? とか 言 わない !
さて … 作品 内容 なんですが 大筋 はとある 人工生命体 を 巡 る ミステリ ー 全 9 話 で 構成 されています
ミステリ ー 物 なので 余 り 内容 を 話 すと 某女子高生探偵 と 同 じ 失敗 をしてしまうのであまり 詳 しくは 書 けませんが … この 作品 は 前半 部分 と 後半 部分 で 大 きく 雰囲気 が 変 わって 行 きます
- 011 最後 に 蛇足 ですが … キリエ のあの 描写 って 都条例 は 大丈夫 か ? ( ^ _ ^ ; )
- 013 )
この マンガ のあまりの クオリティ にこれは レビュー せずにはいられず 五年 の Amazon 歴 において 初 レビュー しました
- 013 石黒 さんの マンガ が 好 きなら 必 ず 読 むべきです ! !
予想 だにしないところで 話 が 繋 がっていく 圧倒的構成 力 …
- 014 )
この 短編 集 は 石黒 さんの 初期短編 「 present for me 」 とすごく 近 い 匂 いがします
- 016 日常 、 ミステリ 、 笑 い 、 社会哲学 、 SF … … これらに 留 まらず 、 ゾクッ とするような 描写 や 叙情的 な カタルシス が 用意 されているという 何 とも 贅沢 な 一冊 だった
- 016 普段 、 それ 町 でもみる コメディ 要素 を 含 みつつ 、 考 えさせられる 内容
- 016 読 み 進 める 中 で 、 考 えさせられる 命題 が 在 る 点 など … … 、
拍手 したくなる 点 は 、 枚挙 に 遑 が 無 い
- 016 これだけの 材料 を 、 自分 の 趣味 で 以 って 無理 なく 単行本 の 尺 に 納 め 且 つ 、 だれたり 置 いていかれたりの 無 い 構成 を 実現出来 た 作者 の 力量 には 感嘆 とさせられた
- 018 そんな 高 い 構成 力 で 描 かれた 外天楼 であるが 、 複合的 な 造 りをしているためか 、 評価 出来 る 点 は 構成 のみに 留 まらない
- 018 作品 自体 も 複数 の 物語 が 登場 人物達 を 介 して 繋 がる 構成 になっていて 、
読者 はその 小 さな 物語 を 読 み 進 めるうちに 隠 された 大 きな 物語 の 全貌 に 気 づく
- 019 最初 はそれ 町 みたいなゆるい 感 じの 日常 系 ミステリ ー だと 感 じるし 、 この ノリ って 石黒 正数先生 が メフィスト で 連載 していた 作品 っぽい なあと 思 うんですが 、 それがもうだまされてる
- 020 できれば 出会 いたくなかった 作品 ですが 、 出会 ってよかった 、 と 思 います
- 020 最終 ページ ( 奥付裏 ) の カーテンコール が 象徴 していますが 、 おそらく ドラマ そのものも 「 しょせんこれはお 芝居 よ 」 と 、 あえて 軽 く 扱 われています
- 021 石黒 氏 の 構成 力 といえば 、
ネムルバカ ( リュウコミッ クス )
も 有名 ですが 、
話 の 色 や 好 みを 抜 いて 構成 力 だけを 見 ればこの 作品 はさらに 上 を 行 くものではないかと 思 います
- 021 この 1 冊 で 外天楼 という 作品 を 、 本 を 、 世界 をまとめ 上 げたと 言 った 所
- 022 )
『 それ 町 』 の モマン のような 恐怖 かな ?
内容 的 には 凄 く 面白 かったです
- 023 )
この 人 は 本当 に ミステリー が 好 きなんだろうな
- 023 一見 無秩序 で 、 しかしどこかしら 関連 ある 短編 がつらなって 、 終盤 それが 強引 なまでにつながる 様 は 、 痛快 なのだが 、 これを 小説 の ミステリー でやったら 、 バカミス もいいとこだ
- 023 「 斜 め 屋敷 」 、 だとか 「 館 シリーズ 」 なんかの 、 本格 ミステリー に 付 きものの 、 トリック ありきで 現実的 じゃない 仕掛 けの 数々 を 茶化 すような ネタ も 素晴 らしい
- 023 いずれにせよ 、 「 推理小説 の 漫画 化 」 ではなくて 、 「 漫画 表現 だからできる 推理物 」 という ジャンル の 最高峰 だと 思 う
- 023 それでもあえて 小説 でいうなら 、 森見登美彦 の 「 きつねのはなし 」 なんかが 近 い 空気 か ? 伊坂幸太郎 の 「 オーデュポン の 祈 り 」 なんかも 、 ちょっと 思 いだした
- 023 それと 、 筒井康隆 の 不条理系 で 、 話 を ポンポン 飛 ばしたりつなげたりする 手法 にも 近 いものがある
- 024 前半 と 後半 の 作品 、 別々 の 作者 が 描 いてるのではないかと さえ 思 った
- 025 )
なんとも 不思議 な 読後 感 の 作品 であった
- 025 マンガ 読 みを 自認 するなら 、 是非 とも 一読 していただきたい
- 025 これは 、 手塚治虫氏 の MW や 、 。子 を 読 んで 以来 の 衝撃 かもしれない
- 026 )
この 作品 は 、 オムニバス 形式 の 軽 い 短編 集 などではなく 、 群像劇形式 の 重 い 作品 である
- 026 そして 他 の 石黒 作品 から 伺 える 石黒 先生 が 描 きたがっていると 思 われる 世界 観
( ロボット が 共存 する 未来 ・ 殺人事件 と トリック・ 過去 と 未来 など … ) の 要素 もふんだんです
- 026 正直 、 私 は 購入 する 時 は マンガ にしては 価格 が 高 めだなと 思 いましたが
読後 にはそれ 以上 の 価値 は 絶対 にあると 考 えが 一転 していました
- 026 この 外天楼 という 作品 はそんな 少年 マンガ で 言 う 所 の 『 伏線 』 を 完全 にぶっちぎってます
- 028 しかももろ 石黒 正数調 としか 言 いようのない マンガ チック さで 、 しかも シリアス に
- 029 しかし 内容 の エッセンス も 含 めて 読後 感 は 、 かつての 浦賀和宏 の 気 の 滅入 るような 小説 を 読 まされたような 、 相変 わらずの 昔 ながらの メフィストテイスト というか 後味 悪 いというか
- 031 かねてより 石黒 氏 は 「 ネタ の 作家 」 であると 思 っていたのですが 、 その ネタ を 重層的 にくみ 上 げて 大 きな 話 にされたのは 本作 が 初 めてだと 思 います
- 031 ミステリ ー ですので ネタ ばれ 厳禁 でほめるのは 困難 ですが 、 一人 の 天才 が 成 し 遂 げた 名作 として 、 また 、 コミッ ク であることを フル に 生 かした 伏線 の 張 り 方 など 、 小説 家 とは 一線 を 画 した 新 たな 境地 を 作 り 上 げた 開拓者 として 、 最大限 の 賛辞 を 送 るにふさわしい 作品 です
- 031 今 までの キャリア で 積 み 重 ねた 研鑽 が 大 きく 花開 き 実 を 結 んだと 言 えます
- 032 理不尽 な 運命 の 苦味 が , いつまでも 舌 の 上 に 残 るような 感覚 です
- 034 )
独特 な コマ 運 びのせいなのか 、 主役級 の 男女 の 顔 の 描 き 込 みが 均一的 で 平坦 なせいなのか 、
どうしても 他 の 作品 との 距離 が 取 れず 、 既視感 が 拭 い 去 れない
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