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Amazon.co.jp： カスタマーレビュー: 錦繍 (新潮文庫)

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この 50%     同じ 16%     もし 6%     もしか 4%     じっくり 4%     徐々に 4%     決して 8%     はじめて 6%     かつて 8%     たとえ 6%     二度と 6%     受け止める 4%     読む 55%     別れる 21%     語る 18%     苦しむ 4%     読み返す 6%     語れる 4%     生きる 49%     綴る 6%     愛し合う 4%     おく 6%     良い 9%     若い 4%     珍しい 6%     優しい 8%     重い 6%     切ない 4%     つらい 4%     素晴らしい 11%     深い 13%     美しい 22%     力強い 8%    

  • Total Integration
    • 0て見る 。
      これは、宿命とか運命 とかに、流されずに、 大波が来たからこそ、乗り越えて行けるのだという 第７８回芥川賞作家 が描いた、人間 の「ずれ」を持って いる力を、信じた人の話です 小説 だからあり得るんだらると著者は訴えたいのでは。
      先に進めないだ、また違う感慨に更けるのであろうと、言う友人もいましたが 私は実際に、こういう生き方をしている人を数名知って います小説 全体に流れる、優しく、穏やかであっても、決して 夢物語 としてのおもし ろさだが愛情 ではないと優しけではなく、表面的に 良い ことを書いてあるだけでもなく、宮本輝 さんのどの作品 にも通ずる、生身の人間 の世界の、太さ、強さ、熱の様なもの が全体を通して感じられる作品です 人生 だから、色々あるし、人間 だから弱い部分も当然ある でも、その色々に流されて、宿命や運命 のせいにして生きる か、、、。
      それが現実 だと思いま す その現実 に負けずに、その色々を燃料にして、自分 を前進させるか？ 本当 の幸・不幸の分かれ目って、そこな気がします 宮本輝 「錦繍」ほど、さんは、以前から大本もまた好きで、はじめて 「おとなのおとこの 素晴 らしい 作品を読む のが遅すぎたぐらいですが、とにかく出会 えて、読めて、感動 出来 てよかった男女 が偶然再会 し、。
      たんなる「良い お話し」などではなく、力のある、作品です 大人と呼ばれる年代の方に、強力にお薦めします

  • 001   小説 だからあり 得 るんだろうと 、 言 う 友人 もいましたが 私 は 実際 に 、 こういう 生 き 方 をしている 人 を 数名知 って います

    • 001   小説 であっても 、 決 して 夢物語 ではなく 、 表面的 に 良 いことを 書 いてあるだけでもなく 、 宮本輝 さんのどの 作品 にも 通 ずる 、 生身 の 人間 の 世界 の 、 太 さ 、 強 さ 、 熱 の 様 なもの が 全体 を 通 して 感 じられる 作品 です
      • 020   宮本輝 氏 の 本 は 何冊 も 読 んでいますが 、 この 本 も また 素晴 らしい 本 でした

    • 002   。 命 とか 宇宙 とか 生死 とか 、 得体 の 知 れないものばかり 溢 れた 本 を 読 み 進 むうちに 、 。 宇宙 に 触 れたような 不思議 な 感覚 になりました

      • 004   小説 全体 に 流 れる 、 優 しく 穏 やかでありながら 力強 い 空気 にいつも 勇気 付 けられる 思 いがします
        • 015   この 本 に 書 かれた 内容 は 小説 だからあり 得 た 話 だと 言 う 人 に 伝 えたい
        • 028   もし いま 生 き 詰 まっていると 感 じる 人 がいたら 、 その 理由 はともかくこの 小説 をお 薦 めする

      • 005   パソコン を 立 ち 上 げないと 見 られない 、 メール の 数々 より 、 いかに 手紙 が 意味 を 持 ち 、 重 いものかということを 、 頭 ではなく 、 ココロ から 実感 させてくれました
        • 005   手紙 形式 のやりとりだけで 構成 されている 本書 は 、 メール でやりとりをする 私 に 「 ちょっと 待 った 」 を 掛 けてくれました

      • 005   日本女性 の 古風 な 言葉 遣 いもさることながら 、 本書 を 読 み 終 え 、 「 ふたりの 手元 には 沢山 の 、 手書 きの 、 封筒 と 便箋 の 山 が 、 想 い 出 として 、 残 っているのだなあ … 」 と 思 うと 、 私 たちの 過 ごしている 時間 の 早 さに 、 あさはかさと 軽 さ 、 寂 しさを 感 じました
        • 005   これを 読 んで 、 実際 に 大切 な 彼 や 両親 に 手紙 を 出 したくなった 方 も 多 いのでは ! ？ 非常 に 美 しい 言葉 遣 いです

      • 005   特 に 女性 の 、 ちょっとおちゃめな 、 昔風 に 言 えば 「 おきゃん 」 な 部分 が 覗 けます

        • 006   しかしこの 小説 に 登場 する 主人公 二人 は 、 時 を 経 たお 互 いを 今一度 見 つめなおして 、 そしてまた 新 たに 分 かれ 道 を 歩 んでいく

          • 007   そして 最後 は 、 お 互 いのしあわせを 願 い 文通 に 終止符 が 下 ろされるのだが 、 一歩前 に 進 み 出 た 二人 の 未来 が 見 えてくるようだ

            • 008   。
              読 み 終 わった 最後 に 辞書 で 「 錦繍 」 の 紅葉 、 錦 の 刺繍 、 命 、 人生 、 それらがひとつの 大 きい 主題 となってこの 小説 は 終 わります
              • 008   。 秋 の 紅葉 、 錦 の 刺繍 、 命 、 人生 、 それらがひとつの 大 きい 主題 となってこの 小説 は 終 わります

            • 008   その 後 、 二人 の 間 に 文通 が 始 まり 、 手紙 のやりとりだけで 構成 された 小説 になっている
              • 007   その 後 、 二人 の 間 に 文通 が 始 まり 、 手紙 のやりとりだけで 構成 された 小説 になっている

            • 008   建設会社 を 経営 する 父 を 持 つお 嬢様育 ちの 勝。
              亜紀 、 その 夫 、 有。
              靖明 は 、 胸 の 女性 と 心中 し 、 女性 は 亡 くなり 、 靖明 は 生 き 残 るという 残酷 な 事件 にあいます
              • 008   建設会社 を 経営 する 父 を 持 つお 嬢様育 ちの 勝。亜紀 、 その 夫 、 有。靖明 は 他 の 女性 と 心中 し 、 女性 は 亡 くなり 、 靖明 は 生 き 残 るという 残酷 な 事件 にあいます

            • 008   秋 の 木々 の 紅葉 は 、 この 世 の 生 と 死 そしてどこまでも 続 く 命 の 象徴 として 描 かれ 、 更 に 二人 の 紅葉 のごとくに 変化 していく 人生 は 、 宿命 という 錦 の 刺繍糸 で 織 りなされ 、 ひとつの 美 しい 錦繍 という 織物 になって 心 に 深 く 残 ります

              • 008   靖明 は 亜紀 への 手紙 の 中 で 、 臨死体験 を 通 じて 得 た 不思議 な 体験 を 語 ります

                • 009   「 愛 すること 」 と 「 別 れること 」 、 「 生 きること 」 と 「 死 ぬこと 」 という 永遠 なる 重厚 な テーマ に 、 男女 の 往復書簡 のやり 取 りという 斬新 な 形式 で 、 人生 の 悲哀 を 美 しく 描 いた 、 宮本輝 の 最高傑作
                  • 009   「 愛 すること 」 と 「 別 れること 」 、 「 生 きること 」 と 「 死 ぬこと 」 という 永遠 なる 重厚 な テーマ に 、 男女 の 書簡 のやり 取 りという 斬新 な 形式 で 、 人生 の 悲哀 を 美 しく 描 いた 、 宮本輝 の 最高傑作

                • 009   でも 、 その 色々 に 流 されて 、 宿命 や 運命 のせいにして 生 きるか 、 それに 負 けずに 、 その 色々 を 燃料 にして 、 自分 を 前進 させるか ？ 本当 の 幸 ・ 不幸 の 分 かれ 目 って 、 そこな 気 がします
                  • 001   でも 、 その 色々 に 流 されて 、 宿命 や 運命 のせいにして 生 きるか 、 それに 負 けずに 、 その 色々 を 燃料 にして 、 自分 を 前進 させるか ？ 本当 の 幸 ・ 不幸 の 分 かれ 目 って 、 そこな 気 がします

                • 009   十四年後 に 読 み 返 したときは 、 二十歳 のときよりも 更 に 涙 が 止 まらなかった

                  • 009   同 じような 感動 を 求 めて 、 宮本輝 の 代表作 といえる 他 の 作品 をいくつか 読 んでみたが 、 この 「 錦繍 」 ほど 、 素晴 らしい 感動 には 出会 えなかった

                    • 010   当然手紙 のやり 取 りですからこそ 、 普通 の 小説 よりも 、 情景 を 描 くのが 難 しい 中 で 自分 がこんな 手紙 を 書 けるだろうか ？ 書 いてみたいと 読者 を 思 わせながら 、 小説 を 見 ることができました
                      • 022   ｢ あの 時 があったからこそ 、 今 こうして 生 きている ｣ という 現実 に 、 はっとしてしまう 読者 もいるのではないだろうか

                    • 011   しかし 、 やがて 泥水 が 澄 んでいくかの 如 く 、 ただ 、 かって 確 かに 愛 したのだという 名残 りと 、 相手 の 幸 せを 願 う 気持 ちだけを 残 し 、 文通 を 終 える

                      • 011   まず オープニング がすばらしい ． 二人 の 過去 に 起 こった 出来 事 がただならないことや ， 会 ってなかった 間 の 思 いが 伝 わってくる . 作者 は 相当 の エネルギー をここに 割 いたであろう . 読者 が 見 ていく 情景 は 時間 と 空間 を 超 え ， 二人 の 間 に 繰 り 広 げられた 過去 が 徐々 に 形作 られていく . 過去 がだんだんにわかってくる 展開 は ミステリー 風味 で 強烈 にひきつけられる ． この 時間 と 空間 を 飛 ぶ 感 じは ” 市民 ケーン ” を 思 い 出 させた . 女 は 恨 み・ 嫉妬 から 開放 され , 男 は 無気力 から 抜 け 出 すきっかけをつかんでいく ． マイナス 感情 にとらわれた 過去 から 離別 し ， 今 を 生 きることに 取 り 組 んでいく 姿 が 活 き 活 きと ， 時 に 生々 しく 描 かれている . 現在 の 生 き 方 によって 過去 は 変 えられるんだよ ， ということを 教 えてくれる 傑作 .
                        • 041   まず オープニング がすばらしい ． 二人 の 過去 に 起 こった 出来 事 がただならないことや ， 会 ってなかった 間 の 思 いが 伝 わってくる . 作者 は 相当 の エネルギー をここに 割 いたであろう . 読者 が 見 ていく 情景 は 時間 と 空間 を 超 え ， 二人 の 間 に 繰 り 広 げられた 過去 が 徐々 に 形作 られていく . 過去 がだんだんにわかってくる 展開 は ミステリー 風味 で 強烈 にひきつけられる ． この 時間 と 空間 を 飛 ぶ 感 じは ” 市民 ケーン ” を 思 い 出 させた . 女 は 恨 み・ 嫉妬 から 開放 され , 男 は 無気力 から 抜 け 出 すきっかけをつかんでいく ． マイナス 感情 にとらわれた 過去 から 離別 し ， 今 を 生 きることに 取 り 組 んでいく 姿 が 活 き 活 きと ， 時 に 生々 しく 描 かれている . 現在 の 生 き 方 によって 過去 は 変 えられるんだよ ， ということを 教 えてくれる 傑作 .

                      • 011   また 、 今現在 起 こっていることはすべて 過去 の 行 いの 結果 、 と 受 け 止 めていく … 、 背負 うものが 増 えてきた 年代 には 、 一字一。噛 み 締 めるような 気持 ちで 読 みました

                        • 012   有馬 の 恋人 ・ 玲子 が 書簡 を 読 み 、 「 うち 、 あんたの 奥 さんやった 人 を 好 きや 」 と 泣 いた 瞬間 、 私 はさらに 嗚咽 していた

                          • 013   宮本輝 は 一流 の ストー リテラー だから ， どれを 読 んでも 楽 しいけれど ， 他方 で 『 錦繍 』 に 彼 の 人生 に 対 する 構 えや 考 えの 精髄 すべてが 表現 されつくしているので ， これさえを 読 めば ， あとは 読 んでも 読 まなくても 同 じという 気 もする

                            • 013   主人公 の 日々 の 情念 の 基調 を 単純 に 喜怒哀楽 に 分類 すれば ， 間違 いなく 哀 であろう

                              • 013   そうしたら ， 生 きていることと 死 ぬことは 同 じことなのかもし れないという 思 いをもってこの 曲 を 繰返 し 聴 きく 主人公 に ， 理屈抜 きで 共鳴 できるように 感 じた
                                • 022   じっくり と 読 んでいくとその 手紙 のやりとりの 中 には 、 お 互 いを 優 しく 想 い 合 う 共。鐘 が 響 いている

                              • 013   そして ， 哀 や 悲 には ， 喜 に 劣 らず ， 生 きて 在 ることを 肯定 する 力 があると ， 主人公 の 女性 は 教 えてくれるように 思 う

                                • 014   - 。
                                  レビュー をすべて 見 る 。
                                  。
                                  会社 の 女 の 子 と 好 きな 本 の 話 をした
                                  • 014   - 。 レビュー をすべて 見 る 。 。 会社 の 女 の 子 と 好 きな 本 の 話 をした

                                • 014   この 品 の 良 さでどろどろした 話 も 綺麗 に 浄化 され 読者 をして 。
                                  然 とさせるものがある
                                  • 058   決 してきれいな 話 ではないがそのどろどろした 愛憎劇 に 何故 か 気持 ちのいいものを 感 じた

                                • 014   そうして 行間 からもれてくるかすかな 香 りは 実 に 香 しく まことに 気品 に 満 ちた 小説 である

                                  • 014   思 えば 宮本輝 の 作品 は 「 幻 の 光 」 「 泥 の 河 」 でもそうだったが 普通 の 人 の 普通 の 話 を 煌 かせて 語 る 話術 には 既 に 定評 のある 作家 だったのだ

                                    • 014   筋 は 男女 のどろどろした 話 である 点 は 凡百 の 風俗小説 さながらであるが すっくと 立 った 菖蒲 のような 気品 の 良 さがある

                                      • 016   。
                                        。
                                        運命 的 な 出来 事 により 、 愛 し 合 いながらも 別 れなければならなかった 男女 が １０ 年 ぶりに 再会 したことから 始 まる 往復書簡
                                        • 026   。 。 運命 的 な 出来 事 により 、 愛 し 合 いながらも 別 れなければならなかった 男女 が １０ 年 ぶりに 再会 したことから 始 まる 往復書簡

                                      • 018   第 ７８ 回芥川賞作家 が 描 いた 、 人間 の 感情 の 襞 をあます 事 なく 凝集 した 、 最高傑作 であるといえる

                                        • 019   この 作品 をはじめて 読 んでから 十数年 たったいまでもときどき ， 39 番 の 旋律 とともに ， 「 生 きていることと 死 ぬことは ， 同 じことなのかもし れない 」 という 彼女 の 言葉 を 思 い 出 す
                                          • 019   まだ 三十数年 しか 生 きてきておりませんが 、 私 が 出会 った 中 で 最高 の 本 です

                                        • 019   「 なぜ ？ 」 「 どうして ？ 」 「 もっとあの 時 ああしてれば … 」 「 今 の 不幸 はあの 時 の 、 あのせいだ 」 誰 しも 一度 は 思 ったことがあるのではないでしょうか ？ 自分 の 不幸 を 、 離婚 した 夫 のせいと 八 つ 当 たりなまでに 理由付 けてしまいたい 主人公 の 気持 ち 、 それでも 最後 には 母 として 一人 の 人 として 、 過去 を 昇華 し 、 前向 きに 強 く 生 きていこうとする 力強 さに 涙 がとまりませんでした

                                          • 020   。
                                            。
                                            過去 を 受 け 止 め それを 力 に 変 えて 。
                                            明日 を 明 るく 力強 く 生 きていく 気力 をくれる 本 です
                                            • 020   。 。 過去 を 受 け 止 め それを 力 に 変 えて 。 明日 を 明 るく 力強 く 生 きていく 気力 をくれる 本 です

                                          • 021   。
                                            「 前略 蔵王 の ダリア 園 から 、 ドッコ 沼 へ 登 る ゴンドラ・リフト の 中 で 、 まさかあなたと 再会 するなんて 、 本当 に 想像 すら 出来 ないことでした 」
                                            • 021   。 「 前略 蔵王 の ダリア 園 から 、 ドッコ 沼 へ 登 る ゴンドラ・リフト の 中 で 、 まさかあなたと 再会 するなんて 、 本当 に 想像 すら 出来 ないことでした 」

                                          • 022   はじめの 文体 から 、 きらきらしていて 、 美 しい 言葉 に 引 き 入 れられます 、 、 20 代前半 で 、 はじめて 「 おとなのおとこの ひと 」 に 薦 められた 本 だったので 、 より 印象 も 深 いのですが 、 今 でもくりかえし 手 に 取 り 、 そして 、 いつも 裏切 られない 読後感 が 得 られます
                                            • 024   はじめの 文体 から 、 きらきらしていて 、 美 しい 言葉 に 引 き 入 れられます 、 、 20 代前半 で 、 はじめて 「 おとなのおとこの ひと 」 に 薦 められた 本 だったので 、 より 印象 も 深 いのですが 、 今 でもくりかえし 手 に 取 り 、 そして 、 いつも 裏切 られない 読後感 が 得 られます

                                          • 023   どんぴしゃ ！ ！ この 本 が 与 えてくれた 感動 と 勇気 を 言葉 にできるほど 私 は 文章 力 がないので 、 歯痒 いのですが 、 私 と 同 じように 悩 んでいる 全 ての 人 に 読 んで 頂 きたいと 思 います

                                            • 027   ゆっくりとした 語 り 口 で 、 。夫婦 だった 二人 の 今 の 近況 、 離婚 時 には 語 れなかった 真実 が 明 らかにされる

                                              • 028   未来 を 考 えたり 、 希望 をもつには 、 まず 過去 をいままでとは 違 う 視点 で 捉 え 直 したほうがいいのだな 、 とこの 小説 は 深 いところから 教 えてくれる
                                                • 051   過去 のことばかりを 思 い 出 してもし ょうがない 、 「 今 」 を 一生懸命生 きて 、 未来 につなげていきたいと 思 いました

                                              • 028   そしてじぶんを 捉 え 直 すには 、 誰 か 他者 との 出会 いが 大切 なことも 宮本輝 は 、 さりげなく 私 たちに 教 えてくれる

                                                • 029   過去 を 美化 するのは 人間 誰 しもが 行 うことなのかもし れないが 、 この 手紙 は 決 して 二人 が 現実 逃避 するための 手紙 ではない
                                                  • 022   過去 を 美化 するのは 人間 誰 しもが 行 うことなのかもし れないが 、 この 手紙 は 決 して 二人 が 現実 逃避 するための 手紙 ではない

                                                • 029   。
                                                  それと ･ ･ ･ 一緒 にいられなくても 、 綿々 と 続 く 愛 もあるとはどういうことも 教 えてもらった 気 がします
                                                  • 004   本当 に 誰 かを 心 から 愛 するとはどういう 事 を 静 かに 、 じんわりと 教 えてくれるそんな 話 です

                                                • 030   何度 も 読 んでいますが 、 あの 文頭 を 読 み 返 すだけで 身震 いがします （ 大 げさですがそんな 感 じです ） 「 青 が 散 る 」 系 のさわやかさはないけど すてきな 作品 です

                                                  • 032   。
                                                    しかし 、 この 小説 の 素晴 らしさは 、 こういう 手法 のうまさ 、 物語 としてのおもし ろさだけではなく 、 付随 して 語 られる 深遠 な 世界観 、 人間 という 存在 に 対 する 厳 しくも 優 しい 洞察 、 それから 、 なんと 言 っても 美 しい 文章 です
                                                    • 009   私 にとっては 、 人生 のうちで 何度 も 読 み 返 す 価値 のある 、 美 しく 深 みのある 物語 である

                                                  • 032   て 見 る 。
                                                    蔵王 の ゴンドラ・リフト の 中 で 偶然 に 再会 した 男女 が 。
                                                    手紙 という 媒体 を 表現 したものだと 思 いますが 、 お 互 いの 過去 を 書 き 連 ねてゆくという 内容
                                                    • 032   。 この 小説 の タイトル は 蔵王 の ダリア 園 を 表現 したものだと 思 いますが 、 この 小説 のすべてを 象徴 していると 言 えます

                                                  • 033   。 。 宮本輝 さんの 作品 を 読 むのはこれがはじめて でしたが 、 他 の 作品 も 読 んでみたいと 。 思 えるきっかけを 与 えてくれる 本 でした

                                                    • 034   。 主人公 の 男 は 、 事業 に 失敗 して 女 の アパート にもぐりこんでいるような 負 け 組 の 典型 みたいだし 、 ヒロイン は ワガママ な 会。令嬢 、 この 二人 のかつて の 結婚生活 の 破綻 について 、 じっくり 描 かれていますが 、 はっきりいってつまらなそうな 夫婦 の 物語 なのにどうしてこんなに 引 き 込 まれるんだろうと 不思議 に 思 います

                                                      • 034   。 大 きな 会社 の 令嬢 と 恋愛 結婚 し 、 社長 の 後継者 として 生 きてきた 男 が 、 婚外恋愛 の 果 てに 無理心中 未遂 に 巻 き 込 まれ 、 すべてを 失 う

                                                        • 035   。 。 しかし ストー リーテーラー である 宮本輝 の 筆力 で 。 読 む 人 を 物語 に 引 きずり 込 む

                                                          • 035   。 。 今 では メール や 携帯 が 人 の 繋 りを 担 っているので 。 往復書簡 はちと 古 いかも 知 れない

                                                            • 036   マスター に 感想 を 聞 かれ 、 「 生 きていることと 、 死 んでいることとは 、 もし かしたら 同 じことかも 知 れない 」 と 女 は 感想 を 語 り 、 マスター は 考 え 込 んでしまいました
                                                              • 036   マスター に 感想 を 聞 かれ 、 「 生 きていることと 、 死 んでいることとは 、 もし かしたら 同 じことかもし れない 」 と 女 は 感想 を 語 り 、 マスター は 考 え 込 んでしまいました

                                                            • 036   ２３００ 枚 の レコード を 買 い 溜 めた マスター が 定年後 にやっと 開店 した 「 モーツァルト 」 という 喫茶店 が 近所 にあり 、 女 はここではじめて モーツァルト の 音楽 をじっくり 聞 く 時間 を 持 つようになりました

                                                              • 037   手紙 のやり 取 りを 通 じて 二度 と 会 わない 人 に 劇的 な 変化 が 訪 れるとか 、 素晴 しい 幸福 がもたらされるとか 、 そんな 奇蹟 は 起 こらない
                                                                • 037   手紙 のやり 取 りを 通 じて 二人 に 劇的 な 変化 が 訪 れるとか 、 素晴 しい 幸福 がもたらされるとか 、 そんな 奇蹟 は 起 こらない

                                                              • 037   。
                                                                。
                                                                本書 は 、 離婚 したあと １０ 年 ぶりに 再会 した 元夫 婦 が 手紙 をやりとりするという 、 往復書簡 体 の 小説 です
                                                                • 036   。 。 本書 は 、 離婚 したあと １０ 年 ぶりに 再会 した 元夫 婦 が 手紙 をやりとりするという 、 往復書簡 体 の 小説 です

                                                              • 039   紅葉 した 木々 の 葉 が 織 り 成 すように 、 成熟 した 男 と 女 の 間 の 手紙 のやりとりから 構成 されている 国内 では 珍 しい 書。
                                                                小説
                                                                • 042   書。形式 という 形式 が 私 の 中 で 結構好 きな 小説 形式 ではあるので それも 奏功 して

                                                              • 040   手紙 文学 と 言 う 形式 で 恋愛 を 描 いているのですが 、 かつて の 日本文学 が 持 っていた 力強 さはない
                                                                • 040   未練 や 見栄 を 超 え 、 かつて の 大切 な 人 に 美 しい 手紙 が 書 けるような 気 がします

                                                              • 043   内容 は 別 れた 夫婦 が 蔵王 で 偶然 であったことにより 、 それ 以。
                                                                近況 を 報告 することから 手紙 のやり 取 りが 始 まるのですが 、 書簡 体 だからこそ 手紙 を 書 いた 時点 よりも 過去 に 向 かって 物語 が 進 むことで 、 なぜ 夫婦 が 別 れなくてはならなかったのか 、 別 れた 後 に 何 があったのかを 徐々 に 知 ることが 出来 ますし 、 逆 に 現在 の 状況 も 書簡 体 により 上手 く 過去 と 織 り 交 ぜて 表現 することが 出来 ます
                                                                • 060   実際 こんな 長 い 手紙 を 書 くものなのかといわれても 書。形式 の 小説 には 惹 かれてしまいます

                                                              • 043   nbsp ; 。 。 最初 から 最後 まで 手紙 でのやり 取 りのみで 書 かれた 書簡 体 の 珍 しい 小説 です

                                                                • 043   禅問答的 かもし れませんが 、 とても スケール の 大 きな 全宇宙 的視点 から 人間 という 生 き 物 を 見 る 機会 を 得 れたことに 感謝 します

                                                                  • 045   。 宮本輝 の 本 をほとんど 読 んだ 私 にとって 、 この 本 は 宮本輝 の ベスト の 本 です

                                                                    • 046   過去 に 縛 られる 男 、 。
                                                                      離婚 するときにいえなかったこと 、 恨 みやつらさを 。
                                                                      お 互 いの 手紙 で 綴 りながら 、 前向 きに 生 きていくことに 目覚 めた 二人
                                                                      • 056   過去 に 縛 られる 男 、 。 離婚 するときにいえなかったこと 、 恨 みやつらさを 。 お 互 いの 手紙 で 綴 りながら 、 前向 きに 生 きていくことに 目覚 めた 二人

                                                                    • 046   。 。 少 し 哲学的 な 物思 いにもふけってしまいそうな 、 。 とても 濃 い 内容 の 作品 でした

                                                                      • 047   まさに 現代日本文学 が 直面 している 、 ある 種 の 薄 さとでもいいましょうか … そういうものが 凝縮 された 感 があります

                                                                        • 048   とても 一言 では 言 い 表 せないこの 複雑 な 「 人生 」 というもの 、 生 きるという 不可解 なことを 、 １ 組 の 男女 が 半生 を 語 りあう 往復書簡 を 通 して 、 とても 自然 に 、 かつ 見事 に 表現 している 作品

                                                                          • 049   多 くの 人 は 、 過去 、 何 らかの 理由 で 別 れてしまった 大切 な 相手 に 対 し 、 伝 えたい 、 或 いは 交 し 合 いたい 思 いを 抱 いていると 思 う

                                                                            • 052   この 内容 は 、 単 なる 、 だらしない 男 と 女 が 傷 を 舐 めあう 事柄 を 手紙 をで 出 し 合 って 、 自己満足 しているだけです

                                                                              • 053   ずっと 昔 の 話 だが 、 ｢ この 愛 に 生 きて 」 という ドラマ があって 、 入院 している 鈴木保奈美 の 枕元 で 岸谷吾郎 が 手 にしていた 本 がこれだった

                                                                                • 054   小説 だから 、 こんな 結末 なんだと 頭 でわかっていても 、 この 心地 よい 読書 の 余韻 はさすが 宮本。
                                                                                  作品 だといわずにいられない
                                                                                  • 048   宮本作品 には 正直 なところ 当 たりはずれがありますが 、 これは 文句 なしの 大当 たり

                                                                                • 055   。 。 それでも 亜紀 と 元夫 の 靖明 との 手紙 からは 、 。 二人 の 当時 の 懊悩 が 苦 しいほどに 伝 わってくる

                                                                                  • 055   。 。 最初 の 夫 はよその 女 と 心中 未遂事件 を 起 こし 、 。 現在 の 夫 も 長。浮気 を 続 け 、 子供 までもうけている

                                                                                    • 055   。
                                                                                      。
                                                                                      そして 亜紀 が 最後 に 父 に 伝 えた 決断 は 、 まさに 今後 、 もう 未来 にも 過去 にも 。
                                                                                      縛 られずに 生 きていくという 彼女 の 意思 の 表 れである
                                                                                      • 055   。 。 『 男運 が 悪 い 』 という 言葉 があるが 、 この 物語 の 亜紀 こそ 、 。 まさにその 通 りではないだろうか

                                                                                    • 056   。 。 一番印象 に 残 ったのは 、 令子 が 亜紀 からの 手紙 を 読 みつく 。 何 でもない 一言 。 「 私 、 この 人嫌 いになれへん 」 。 この 言葉 に 泣 かされました

                                                                                      • 057   宮本輝 先生 の 作品 を 初 めて 読 んだのですが 、 。 先生独特 の 空気感 があってとても 面白 かったです

                                                                                        • 059   。 「 。。海 への 道 」 や 「 森 のなかの 海 」 の 不人気作品 のほうが 。 私的 にはすんなり 読 めました

                                                                                          • 059   。 「 五千回 の 生死 」 や 「 流転 の 海 」 、 「 優駿 」 など 。 宮本 さんの 作品 は 好 きなのですが 、 、 、

                                                                                            • 059   。 唐突 な モーツアルト の エピソード や 。 甘 ったるい 過去 の 恋愛 に 浸 る 女性 心理描写 が 。 どこか リアル に 感 じなかったです

                                                                                              • 060   お 互 いの 「 喪失 」 と 悔恨 、 そして 日常 を 獲得 し 「 再生 」 にいたるまですべて 書簡 のなかで 語 られます
                                                                                                研究 開発