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Amazon.co.jp： カスタマーレビュー: 手紙 (文春文庫)

東野 加害 強盗殺人 獄中 野圭 差別 東野圭 殺人 剛志 犯罪 強盗殺人犯 犯罪者 肉親 殺人犯 服役 加害者 小説 主人 家族 被害者 人者 読後 服役中 者家族 作品 偏見 東野圭吾 過酷 感情移入 物語 殺人者 害者家族 身内 現実 苦悩 同情 道徳 加害者家族 人物 犯。加害者 感情 社会 葛藤 加害者の家族 感動 境遇 罪犯 背負 。東野 進学 。東野圭吾 考えさ 登場人物 本作 社長 本書 由美子 理不尽 被害者家族 刑務所 作者 人間 社会派 立場 。強盗殺人 レノン 一冊 肯定 考えさせられ 終盤 平野 害者の家族 害者側 東野圭吾さんの 心情 テーマ 犯罪者の家族 社会的 想像 無関 主人公 者の家族 世間 一気 自分 登場 大学進学 謝罪 言葉 東野さんの 犯した 。犯罪 映画 東野作品 人々 場面 事件 強盗殺人を犯してしま 。差別 罪を犯した
この 54%     その 47%     実際 9%     そういう 9%     改めて 4%     もし 9%     あまりに 6%     当然 11%     一気に 8%     決して 7%     どんなに 4%     かける 6%     描く 20%     読める 6%     読む 64%     苦しめる 4%     関わる 5%     苦しむ 7%     できる 25%     背負う 11%     償う 7%     犯す 31%     良い 12%     面白い 7%     大きい 4%     強い 10%     正しい 5%     無い 5%     欲しい 7%     悲しい 5%     深い 13%     重い 21%     切ない 6%    

  • Total Integration
    • 0映画 化もされて、いまはどこの 本屋さんがあまりに も平積みになるし、知りたくないといって人生 が狂う人間 はどれほどいるベストセラーだが、やはりそれだけのものがやっぱりある、とすべて読み終わって くるのかと想像 していましたが、そう思えてしまったが、本書 で語りたい大きなテーマ の一つだと思う。
      強盗を、殺人 犯で捕まり、その 弟が犯罪 者』という主人 公がすべてを断ち切って生きたとしたら、やっぱり敬遠すると、果たして いる、のどちらでもそれって東野 圭吾が書いた のかなく、３、差別 と偏見 の中を生きて いくべきなのかというところに遥か自分 たちとは遠い世界 を思ってい る瞬間にあることを読み、静かに感動 しました。
      しかし、その 世界 は決して 遠いところ、何気にあるものではなく、自分 のすぐ隣、身近にあるものだったそう気付かせてくれる程に悲しい ことはなく、小説 であったりもする）を理由 とする「強盗殺人 犯人の弟」というもの自体、多くの 人間 にとっては縁遠く感じているものだが、この 小説 に出てくる 人物 作品 沢山ありだろう変な違和感といいますは決して 特別ではない罪を犯す とはどうなっていたような気がするが、本作 もそうだろうか。
      ルックスも良く頭脳も明晰歌も歌えるということか、大変 考えさ せ。
      られていない（と考えられる）のに、この 男は親友でいつづけてくれたのだなと思いま す後半 、主人 公は1つの選択 をすることに憤ることが一杯ありましてや加害 者の弟「直貴 を繰り的な死を意味 するだ返し繰り返しのきかないものがあるというのは、。
      しごくまっとうな行為なんだ。
      我々 は君のことを、剛志 の、直貴 の到達した結論は？。
      この 作品 のポイントは、ジョン レノン の「イマジン 」、そして緒方の苦しみ というものを、初めて いた彼は、。
      突然この 社会 の差原作 ではない別が渦巻いているが，。
      だからどのような目をそむけ、一気 に 全部読んで しまうのは周囲 の人物 に違いはないのだが、特別に嫌な性格の人物 たちが集中しているわけではなく、自分 の胸に手をあててみてみればとおもいろんな面で理解 可能な周囲 の人たちの行動 の連続なのであるが故に、差別 を受けつづけた弟の物語 が進んでいき、世間 知らずの高校生が世を渡っていく術を身につけていく過程がリアル に描かれ ています。
      何とか人目に付かないように生きて ゆこうとします。
      。
      挫折を重ねながらも道を踏み外さなかったのは、「由美子 」や就職 先の社長 の考え方がその まま作者 の方の考え方なのでしょうか？。
      作者 東野 圭吾の作品 には、人生 の様々 なき圭吾っ圭吾かけに東野 圭吾さんの 本を先入観無しで読どのりすると、何故この 人はこの ような影響 をんだ人に幸せを与えてくれる小説 である。
      。
      また「手紙」は、考えて いた以上に、ずっしりとたくさんの気持 ち、書く人読む 人両方の気持 ち、を運んでいた

  • 001   。
    。
    「 手紙 」 は 、 考 えていた 以上 に 、 ずっしりとたくさんの 気持 ち 、 書 く 人読 む 人両方 の 気持 ち 、 を 交 えて 物語 が 進 んでいた
    • 001   。 。 「 手紙 」 は 、 考 えていた 以上 に 、 ずっしりとたくさんの 気持 ち 、 書 く 人読 む 人両方 の 気持 ち 、 を 運 んでいた
    • 132   「 この 兄弟 の 間 で 交 わされる 手紙 」 と 「 他 の 登場 人物 」 を 交 えて 物語 が 進 んでいく

  • 003   普通 、 交通事故 であれば 、 多額 の 賠償金 を 払 い 中 、 僕 は 逆 に 。
    「 加害 者 は 一生 かけて 償 うものだと 思 うのですが 、 この 主人 。
    兄弟 は （ 少 なくとも 弟 は ） 弾 みとはいえ 、 全 く 罪 を 背負 わなければならない 人 をあやめたのに 、 終始 、 被害者 や 被害者 家族 、 そして 自分 の 身内 が 受 ける 社会 的 な 苦 しみから 目 をそむけ 、 一般人 と 同 じ レベル の 生活 を 追 い 求 めています
    • 003   本書 は 犯。加害 者 の 家族 が 辿 る 過酷 で 悲惨 な 運命 を 、 冷静 な 筆致 で 描 き 出 した 大胆 な 作品 と 称 してよい
    • 072   苦 しんでいる 弟 に 対 し 、 「 犯。加害 者 の 家族 は 罪 を 背負 わなければならない 」 という 就職 先 の 社長 の 言葉 には 、 その 理由 と 共 に 考 えさせられる 部分 があります
    • 104   進学 、 恋愛 、 就職 、 ふしめふしめごとに 「 犯。加害 者 の 家族 」 の レッテル が 彼 を 苦 しめる
    • 119   。 犯罪 を 犯 す 事 で 、 犯罪 者 は 自分 の 罪 だけではなく 、 被害者 や 被害者 家族 、 そして 自分 の 身内 が 受 ける 社会 的 な 苦 しみを 背負 わなければいけないと 言 う 事 を
    • 151   。 。 「 被害者 」 や 「 ヒーロー 」 が 主役 となり 、 その 目線 で 描 かれる 物語 が 多 い 中 、 僕 は 逆 に 。 「 加害 者 」 が 何故 その ような 事件 を 起 こしてしまったか 、 その 家族 はどうその 事実 を 受 けているのか 、 。 というようなことが 気 になるし 、 知 りたいと 思 う

  • 004   までこういう 現実 的 な 差別 を 読 んだ 事 がなかったしあまり 興味 もなかったんですけどこの 本 を 読 んで 考 え 方 がかわりました 殺人 を 犯 の 身内 が 社会 で 生 きていくのがどれだけ 大変 な 事 なのか ! ? 殺人 犯 の 身内 がいると 分 かった 時 の 世間 は ! ? ・・・・ 身内 の 夢 は ! ? 就職 は ! ? 恋愛 は ! ? 子供 は ! ? 自分 ならその 。
    兄 を 捨 てるか 捨 てないか ? ? は 考 えても 絶対 にその 身内 の 人 にしか 分 からないことだな・・とは 思 います
    • 004   殺人 犯 であり 服役 中 の 兄 のため 、 主人 公 である 弟 が 社会 的 に 様々 なものを 失 い 、 兄 の 犯罪 が 自分 のためのものであった 故 にこそ 、 一層苦 しみ 、 社会 、 そして 兄 を 憎 む 姿 は 、 切 なく 辛 い
    • 040   仲 の 良 かった 兄 が 強盗殺人 を 犯 し 、 “ 強盗殺人 犯 の 弟 ” という レッテル を 背負 いながら 生 きていく 姿 を 描 いた 小説
    • 072   強盗殺人 を 犯 してしまった 兄 と 、 その 弟 が 人生 の 節目 （ 夢 や 恋愛 、 仕事 ） ごとに 殺人 犯 の 身内 がいることを 徹底的 に 意識 させられる 物語 です
    • 074   までこういう 現実 的 な 本 を 読 んだ 事 がなかったしあまり 興味 もなかったんですけどこの 本 を 読 んで 考 え 方 がかわりました 殺人 犯 の 身内 が 社会 で 生 きていくのがどれだけ 大変 な 事 なのか ! ? 殺人 犯 の 身内 がいると 分 かった 時 の 世間 は ! ? ・・・・ 身内 の 夢 は ! ? 就職 は ! ? 恋愛 は ! ? 子供 は ! ? 自分 ならその 。兄 を 捨 てるか 捨 てないか ? ? は 考 えても 絶対 にその 身内 の 人 にしか 分 からないことだと 思 います
    • 083   。 リミット を 越 えると 衝動的 であったり 、 何 にせよ 殺人 を 起 こしてしまいます
    • 103   。 始 まりは 身体 を 壊 して 思 うように 働 けなくなってしまった 兄 が 、 弟 をどうしても 大学 に 行 かせたくて 結局 は 強盗殺人 を 犯 してしまいます
    • 142   直貴 は 強盗殺人 犯 の 弟 という 事 で 様々 な 差別 を 受 け 、 何度 も 道 を 閉 ざされますが 可哀想 ですか ? 本当 にそう 思 いますか ? 差別 するでしょう
    • 142   殺人 犯 の 弟 の 娘 が 自分 の 娘 と 同 じ 公園 で 遊 んでる 事 を 知 ったら 一緒 に 遊 ばせますか ? 遊 ばせないでしょう
    • 166   。 強盗殺人 を 犯 してしまった 兄 、 そしてそれを 背負 って 生 きることになってしまった 弟

  • 006   物語 もさることながら 、 殺人 行為 は 、 自死 であるとともに 「 社会 性 」 の 死 という 事実 を 顕然 と 示 しており 、 犯罪 の 側面 を 見 るにも 恰好 の 良書 である

    • 006   全 てを 悟 った 兄 と 弟 の 思惟 が 複雑 に 交錯 し 、 また 直樹 を 支 え 続 けたひたむきな 妻 の 優 しい 心 に 感動 する

      • 006   幾多 の 困難 を 乗 り 越 え 、 やがて 直樹 は 犯罪 者 の 弟 であることを 無理 に 脱 ぐことをやめて 、 いきようとした

        • 007   。 差別 や 偏見 という 十字架 を 加害 者家族 が 背負 う 苦 しみを 加害 者本人 が 知 ってこそ 。 犯罪 という 過 ちは 繰 り 返 されることがなくなるのだと

          • 0133   。
            。
            テーマ としてはもっと 広 く 、 病気 、 身体 や 精神 の 障害 、 被差別 部落 、 人種 、 民族 など 、 本人 の 選択 によらない 外的要因 （ そして 、 それは 往々 にしてその 人 をかたちづくる 本質的要因 であったりもする ） を 理由 とする 「 差別 」 にあります
            • 013   。 世 の 中 の 差別 にこれほど 、 強烈 な 差別 があるのかと 考 えてしまった
            • 133   。 。 テーマ としてはもっと 広 く 、 病気 、 身体 や 精神 の 障害 、 被差別 部落 、 人種 、 民族 など 、 本人 の 選択 によらない 外的要因 （ そして 、 それは 往々 にしてその 人 をかたちづくる 本質的要因 であったりもする ） を 理由 とする 「 差別 」 にあります

          • 019   テーマ は 、 経済的 な 困難 さから 犯 した 兄 の 殺人 の 罪 を 、 差別 として 受 ける 弟 の 葛藤 の 様子 を 通 じて 、 兄弟 の 情愛 を 描 いています
            • 008   犯罪 者 の 家族 がうける 世 の 中 からの 差別 、 その ストーリー に 引 き 込 まれてしまった
            • 079   テーマ は 、 経済的 な 困難 さから 犯 した 兄 の 殺人 の 罪 を 、 差別 として 受 ける 弟 の 葛藤 の 様子 を 通 じて 、 兄弟 の 情愛 を 描 いています

          • 021   ただ 、 その 読 みやすい 文体 であるがゆえに 、 時。発 せられる 主人 公達 の 台詞 が 強烈 に 心 へ 響 いてきます

            • 025   。 誰 もが 描 いて 当然 の 人生 計画 を 頓挫 させるのは 、 。 服役 中 の 兄 から 送 られてくる 手紙 、 そして 、 兄 の 存在 その ものであった

              • 026   したがって 、 感情 移入 をして 泣 きたいがためにこの 小説 を 読 むと 期待外 れに 終 わってしまうのではないかと 思 う

                • 033   どんな 手 を 使 っても 良 いから 読者 を 感動 させてやるという 作者 の 魂胆 が ミエミエ の 作品

                  • 034   。
                    僕 は 犯罪 者 とその 家族 」 という 重 い テーマ と 、 東野 さんの 作品 を 一度読 んでみたいという 気持 ちから 購入 しましたが 、 正直 期待 はずれでした
                    • 034   。 「 犯罪 者 とその 家族 」 という 重 い テーマ と 、 東野 さんの 作品 を 一度読 んでみたいという 気持 ちから 購入 しましたが 、 正直 期待 はずれでした
                    • 181   。 僕 は 犯罪 ニュース を 見 たり 読 んだりすると 、 何故 この 人 はこの 人 に 対 してこんなひどいことをしたんだろうと 思 う

                  • 035   。
                    反抗 の 動機 に 同情 すべき 点 があるために 、 読者 は 主人 公 の 兄弟 を 「 （ 犯。
                    加害 者 という ） 重大 な 社会 的責任 を 負 う 家族 」 というよりは 「 一 つの 過 ちで 人生 を 狂 わせてしまった 無念 の 兄弟 」 という 感情 移入 のもとにこの 本 を 読 み 進 めてしまい 、 最終 的 に 一定 の 幸 せを 得 た 主人 公 に 共感 してしまうことでしょう
                    • 035   。 感動 作 だと 言 われていますが 、 どうしても 感情 移入 が 出来 ずに 涙 が 出 る 事 はなかった
                    • 112   本 の 帯 には 「 160 万人 が 泣 いた 感動 作 」 とあったけれど 、 私 は ･ ･ ･ 全然泣 けなかった
                    • 196   。 登場 人物 に 感情 移入 できなかったのと 想像 できる （ よく 見 る 感 じの ） エピソード が 多 かったせいかと 思 います

                  • 042   他人 から 盗 んだ 金 で 弟 「 直貴 は 納得 して 大学 進学 するだろうか ？ 兄 . . . 犯罪 者 「 剛志 は 弟 ・ 直貴 を 大学 にいかせる 為 にやるべきこと 、 すべきことがもっと 他 にあったのではないだろうか ？ もっと 剛志 は 相談 できる 相手 を 見 つけて 相談 すべきであったのではないだろうか
                    • 042   弟 のためにした 兄 兄 により 苦 しむ 弟 弟 の 別 れの 手紙 がどれだけ 犯罪 者 の 弟 がひどい 目 にあっているのかとようやく 兄 に 伝 わったとき 、 兄 はようやく 罪 の 深 さに 苦 しみ 本当 の 償 いはないのだろうけど 本心 で 償 えたのではないだろうか
                    • 061   さまよう 刀 = 被害者 家族 流星 の 絆 = 被害者 家族 の 物語 だったが 、 手紙 = 加害 者家族 の 物語 だ
                    • 061   人 と 話 すたびに 、 自分 の 家族 が 犯罪 者 であることを 、 告 げるべきかを 考 えなきゃならないなんて
                    • 061   私 も 今 のところは 、 被害者 家族 にも 、 加害 者家族 にもなっていないが 、 小説 を 読 んで 大 いに 想像 できた
                    • 091   犯。加害 者 の 弟 を 通 して 、 必死 に 生 きる 青年 の 葛藤 を 描 いた 力作 です
                    • 097   。 我々 が 普段耳 にする ニュース は 事件 を 起 した 犯人 に 関 する 情報 ばかりですが 犯罪 者 にも 家族 はいるわけです
                    • 122   直紀 から 剛志 、 剛志 から 被害者 家族 へ 送 った 最後 の 手紙 は 、 いずれも 深 く 多 くのことを 考 えさせられるものでした
                    • 128   兄弟 だけの 家庭 を 守 るために 兄 は 必死 に 働 き 、 ついには 犯罪 にまで 手 を 染 めてしまった
                    • 142   犯罪 者家族 を 忌 み 嫌 う 前 にもっと 正 さなければならない 事 がある 事 を 私 はこの 作品 を 読 んで 強 く 感 じました
                    • 146   他人 から 盗 んだ 金 で 弟 ・ 直貴 は 納得 して 大学 進学 するだろうか ？ 兄 、 剛志 は 弟 ・ 直貴 を 大学 にいかせる 為 にやるべきこと 、 すべきことがもっと 他 にあったのではないだろうか ？ もっと 剛志 は 相談 できる 相手 を 見 つけて 相談 すべきであったのではないだろうか
                    • 173   犯罪 者 の 弟 「 直貴 」 、 弟思 いの 兄 . . . 犯罪 者 「 剛志 」 の 苦 しみを 描 いた 作品 です

                  • 050   。 。 この 作品 は 社会 問題 に メス を 入 れるための ストーリー ではない （ 社会 。小説 としては 現実 性 に 乏 しい 箇所 が 多 いので ） と 私 は 理解 していますが 、 そうであるならば エピソード を 少 し 減 らしてでも 人物 やその 心理描写 にもっと 深 みを 出 してほしかったです

                    • 051   やるせない 」 小説 を 書 くのが 得意 な 東野 さんですが 。
                      この 小説 は 最後 の 最後 まで 「 やるせなさ 」 ばかりではありません
                      • 051   やるせない 」 小説 を 書 くのが 得意 な 東野 さんですが 。 この 小説 は 最後 の 最後 まで 「 やるせなさ 」 ばかりではありません

                    • 053   私 たちが 住 んでいる 国 では 履歴書 に 家族 構成 どころか 自分 の 生年月日 すら 書 かないので 、 殺人 犯 を 叔父 に 持 つ 夫 も 進学 や 就職 で 特 に 不利 になることもなく 、 そこそこの 社会 的地位 と 平均以上 の 収入 を 得 て 他 の 人々 と 同 じように 平穏 に 暮 らしていますし 、 私 たち 家族 もこれまで 差別 を 感 じたことがありません
                      • 038   しかし 、 いざ 目 の 前 に 殺人 者 の 弟 が 現 れたとき 、 そんな 建前 は 崩 れ 去 ってしまう
                      • 044   どんなに 頑張 っても 、 最後 は 「 殺人 犯 の 弟 」 という レッテル により 、 積 み 上 げた 幸 せを 崩 されていく
                      • 135   「 強盗殺人 犯 の 兄 」 をもった 弟 が 、 その 後 、 どれだけ 社会 から 差別 や 偏見 を 受 けることは 容易 に 想像 できる から

                    • 055   どんなに 後悔 しても 、 つぐなっても 、 何 をしても 、 取 り 返 しのきかないものがあるということを 、 剛志 の 、 直貴 の 、 そして 緒方 の 苦 しみは 訴 える

                      • 062   それと 同様 に 、 加害 者 の 弟 が 背負 わされる 有形無形 の 社会 的制裁 も 容易 に 消 し 去 ることはできない

                        • 062   よって 、 いかなる 償 いをしようとも 、 家人 を 殺 された 恨 みは 晴 らされないものと 思 う

                          • 063   。
                            果 たして 犯。
                            加害 者 ならば 差別 は 許容 されるのか ？ 自己矛盾 の 苦悩 を 、 刑務所 から 送 られる 手紙 を 通 じて 克服 する 主人 公 に 自分 をあてはめると 、 新 たな 答 えがでてくる 物語 ではないでしょうか
                            • 022   。 物語 は 、 被害者 側 でなく 加害 者側 の 視点 に 立 って 、 犯罪 者 の 。直樹 を 主人 公 に 据 え 、 スピーディー に 展開 されていく
                            • 150   。 今 、 事件 が 起 こると 「 加害 者 の 家族 の 人権 」 「 加害 者 の 少年 の 人権 」 とよく 言 われますが 、 この 作品 の 登場 人物 である 「 社長 」 の 言葉 には 考 えさせられるものがあります

                          • 066   。
                            是非 、 映画 も 観 て ラスト の 不祥事火 の 粉 をかぶる 弟 という 形 で 描 かれているが 弟 の 人生 は 別 に 悪 いものには 感 じない
                            • 211   。 是非 、 映画 も 観 て ラスト の 映像 がどう 描 かれているのか 観 たくなりました

                          • 067   白夜行 」 、 「 秘密 」 、 「 手紙 」 、 「 分身 」 と 読 んできたが 、 一番 面白 いのがこの 「 手紙 」 でした・・・

                            • 072   さらに 考 えさせられるのは 、 物語 後半 に 弟 に 家族 ができる のですが 、 その 家族 にまで 兄 の 罪 の 影響 が 及 び 悩 んでいる 弟 に 向 けられる 社長 の アドバイス と 弟 の 行動 です
                              • 148   一族全員 に 罪 が 及 ぶぞ 、 それが 嫌 なら 、 おとなしくしていろ 、 という 、 一種 の 恐怖政治 です

                            • 076   大学 や 高校 を 働 きながら 夜間 や 通信 で 卒業 した 人 や ， 昼間 の 学校 でも 学費 は 自分 で 負担 した 人 などは 少々白 けた 感 じで 読 むのではないだろうか

                              • 076   親 の 収入 によっては 旧国立大 では 学費免除 などもあるし ， 奨学金 ， 特待生 などさまざまな 手段 がある

                                • 081   。
                                  最後 に 主人 公 は 最終 的 には 兄 に 送 った 絶縁状 ， それを 決断 するまでの 過程 が 描 かれるが ， 説得力 に 欠 ける 気 もし た
                                  • 004   しかし 筆者 は 筆 を 緩 めることなく 、 これでもか 、 これでもか 、 と 主人 公 を 苦 しめ 続 けるのだ
                                  • 014   。 主人 公 は 最終 的 には 兄 と 絶縁 するが 、 果 たしてその 決断 が 正 しいかどうかはわからない
                                  • 066   。 言 い 方 を 変 えれば 振 ってかかる 不幸 を 主人 公 なりにどのように 処理 していくかの 物語
                                  • 081   。 最後 に 主人 公 が 兄 に 送 った 絶縁状 ， それを 決断 するまでの 過程 が 描 かれるが ， 説得力 に 欠 ける 気 もし た
                                  • 101   。 主人 公 は 世間 からの レッテル に 苦 しみ 何度 もつまずき … 疑心暗鬼 ？ … やがて 人 との 距離 を 見失 います
                                  • 101   。 主人 公 が バンド 仲間 に 言 い 放 つ イマジン 観 が 、 強 く 印象 にこびりついた
                                  • 198   。 主人 公 はその 決断以後 、 少 しずつ 今 まで 諦 めていた 事 を 取 り 戻 していきます

                                • 082   。 。 物語 中 、 良家 の 子女 との 結婚 の 破談 の エピソード がありますが 、 。 誰 しも 結婚 相手 が 犯。加害 者 の 身内 であれば 、 。 （ それ 以外 にも 差別 の 類型 はたくさんあるが ） 。 身構 えてしまうでしょう

                                  • 085   。
                                    。
                                    たとえば オウム・ 麻。
                                    死刑囚 の 子供 の 入学拒否 や 信者 の 居。
                                    拒否 ならびに 被害者 の 未 だ 峻烈 な 処罰感情 をみてもわかる 通 り 、 現実 は 加害 者 ・ 被害者 双方 ともにもっと 絶望的 かつ 悲惨 です
                                    • 085   。 。 たとえば オウム・ 麻。死刑囚 の 子供 の 入学拒否 や 信者 の 居。拒否 ならびに 被害者 の 未 だ 峻烈 な 処罰感情 をみてもわかる 通 り 、 現実 は 加害 者 ・ 被害者 双方 ともにもっと 絶望的 かつ 悲惨 です

                                  • 088   。
                                    。
                                    しかしまあ 、 主人 公 に 思 いがけず 歌 の 才能 が カラオケ で 発見 されて 、 。
                                    デビュー 直前 まで 話 が 進 むなんてのは 、 子供 だましじゃないんだからやめてくれーと 思 った
                                    • 046   。 主人 公 は 初 めて 行 った カラオケ で 秘 めた 実力 を 見初 められて バンド に 加入 し 、 。 所属事務所 もないその アマチュアバンド はいきなり 大手 の レーベル から 声 がかかる

                                  • 095   悪意 のない 普通 の 人々 が 「 強盗殺人 犯 の 弟 」 に 見 せる 反応 が 、 淡々 と 綴 られていく

                                    • 097   。
                                      この 小説 の 主人 公 を 通 して 見 る 彼 らの 受 ける 非難 ・ 差別 ・ 苦痛 、 作者 は 兄 の 罪 を 憎 んで 人 を 憎 まず 」 という 台詞 がどれだけ 空虚 な 言葉 に 聞 こえるでしょうか
                                      • 072   。 しかし 、 作者 は 兄 の 罪 で 弟 が 世間 から 差別 されることを 単純 にかわいそうとは 思 わせてはくれません
                                      • 097   。 この 小説 の 主人 公 を 通 して 見 る 彼 らの 受 ける 非難 ・ 差別 ・ 苦痛 、 「 罪 を 憎 んで 人 を 憎 まず 」 という 台詞 がどれだけ 空虚 な 言葉 に 聞 こえるでしょうか
                                      • 106   。 その 罪 で 大切 なものを 失 っていく 、 悲 しさがとても 強 く 伝 わってきました

                                    • 100   。
                                      ◆ 破 り 捨 てたい 手紙 ◇ 待 ち 遠 しい 手紙 ◆ 黙殺 したい 手紙 ◇ ひらがな 多 い 手紙 ◆ ワープロ 手紙 ◇ 勇気 づける 手紙 ◆ 心 へし 折 る 手紙 ◇ 心 つかむ 手紙 ◆ 抗議 する 手紙 ◇ 思 い 知 らす 手紙 ◆ 決断 の 手紙 ◇ 希望 の 手紙 ◆ 絶望 の 手紙 … いくつもの 手紙 が 積 もり 続 けます
                                      • 057   あきらめ 、 疑 い 、 絶望 し 、 皮肉 になり 、 希望 を 持 ち 、 再 び 絶望 した
                                      • 100   。 では 、 レッテル を 貼 られた 者 には 絶望 しか 残 っていないのかといえば 、 決 してそうではない

                                    • 101   その 中 に 沢尻 が 、 「 これ 、 食 べへん ？ 」 と 兎 リンゴ を 差 し 出 す シーン （ 写真 ） があった

                                      • 102   。
                                        。
                                        東野 圭吾 が 本気 でそう 言 いたかったのか 、 単 に 小説 の 材料 として 使 った 。
                                        だけなのかは 定 かでないが 、 「 犯罪 者 はその 家族 も 含 めて 社会 的 な 。
                                        罰 を 受 けるべきで 、 それが 犯罪 の 抑止力 となる 」 という 主張 がされて 。
                                        いる
                                        • 102   。 。 東野 圭吾 が 本気 でそう 言 いたかったのか 、 単 に 小説 の 材料 として 使 った 。 だけなのかは 定 かでないが 、 「 犯罪 者 はその 家族 も 含 めて 社会 的 な 。 罰 を 受 けるべきで 、 それが 犯罪 の 抑止力 となる 」 という 主張 がされて 。 いる

                                      • 102   こういうことで 犯罪 が 。 抑止 されているというなら 、 それは 暴力 すなわち 力 による 抑止 である

                                        • 112   被害者 意識 ばかり 持 っている 直貴 も 、 。 結局 自己本位 な 考 え 方 だから 、 卑屈 な 人間 になってしまった のだ

                                          • 117   東野 圭吾 といえば 秘密 に 始 まり 数々 の 傑作 を 世 に 送 り 出 してきたが 、 この 手紙 で 最高 の 作品 を 世 に 送 りだしといえるのではないだろうか

                                            • 120   。 。 「 犯罪 者 の 家族 は 差別 されて 当然 」 。 この 主張 に 私 は 絶対 に 同意 できない ． 罰 とは 絶対 に 罪 を 犯 した 当事者 に 帰結 すべきであり ， 周囲 に 波及効果 を 及 ぼすことなどあってはならない ． 。 綺麗事 なのは 解 っている ． それでもこれを 崩 してしまうことは 倫理 ， 道徳 の 崩壊 を 意味 してしまう ．

                                              • 121   。 ラスト に 、 兄貴 のいる 刑務所 の 慰問 で 漫才 をするのですが 、 。 兄貴 の 話題 に 触 れて 一瞬言葉 を 詰 まらせる 直貴 、 剛志 が 舞台 の 弟 に 向 かって 手 を 合 わせる シーン 、 。 ぐっと 来 ます

                                                • 122   。 由美子 の 直紀 への 献身的 な 愛 、 平野 社長 の 重 みのある 言葉 などは 、 どれだけ 直紀 の 勇気 や 励 みになったことか・・・ 。 寺尾 という バンド 仲間 の 存在 も 大 きい

                                                  • 123   る 。
                                                    。
                                                    実兄 が 犯 してしまった 強盗殺人 の 罪 を 、 犯。
                                                    加害 者家族 である 、 弟 の 人生 を 見 つめる 良書
                                                    • 045   。 弟 の 進学 費用 を 手 に 入 れようとして 、 人 を 殺 してしまった 兄
                                                    • 108   。 強盗殺人 犯 の 兄 のために 、 進学 や 恋愛 、 就職 に 失敗 してしまう 弟 の 話
                                                    • 123   る 。 。 実兄 が 犯 した 強盗殺人 の 罪 を 、 犯。加害 者家族 である 、 弟 の 人生 を 見 つめる 良書
                                                    • 184   。 。 強盗殺人 を 犯 してしまった 兄 を 持 つゆえに 、 苦 しみ 続 ける 弟 を 中心 に 描 かれた 人間 物語

                                                  • 124   人間 的 な 正義 というと 少 しおかしいかもし れないが ， 。
                                                    道徳 的正義 や 自身 が 思 い 描 く 理想 の 選択 を 行 うのは ， 。
                                                    ある 意味 ， 非常 に 容易 な 道 であり 自己満足 は 得 られる
                                                    • 192   。 だからこの 作品 に 対 する 不評 の 多 さも 容易 に 想像 できる が 、 これでいいと 思 う

                                                  • 126   野圭 吾 という 作家 にまったく 先入観 ・ 知識 なしなしにこの 本 を 読 んだが 、 。 素直 に 感動 した

                                                    • 126   。
                                                      たまたまであるが 、 この 本 を 読 む 前 に 「 死 の 壁 」 「 死 の 教科書 」 という 新書 を 。
                                                      読 み 終 えたばかりで 、 ” なぜ 人 を 殺 してはいけないのか ” ということがひとつの 。
                                                      テーマ として 取 り 上 げられていたが 、 この 「 手紙 」 においてもひとつの モチーフ と 。
                                                      なっている
                                                      • 033   就職 先 の 社長 と 女友達 ( 後 の 奥 さん ) の 訓話 はまるで 戦前 の 修身 の 教科書 のようで 、 読 んでいて 体 に 悪寒 が 走 った

                                                    • 130   て 見 る 。
                                                      。
                                                      被害者 の 思 い 加害 者 の 思 い それを 取 り 巻 く 人間 の 思 い 。
                                                      罪 差別 偏見 気付 き 葛藤 対話 償 い 許 し 。
                                                      。
                                                      それぞれが 、 著者 らしい 繊細 な 描写 で 。
                                                      丁寧 に 描 かれている 作品 だと 思 いました
                                                      • 096   て 見 る 。 元々 、 本 を 読 むのが 苦手 な 私 ですがこの 手紙 という 本 は 誰 もが 持 っている 人間 の 感情 、 。 周囲 の 状況 ！ 直貴 さんの 心 の 葛藤 がその まま 伝 わってき スムーズ に 読 みきることが 出 。 来 ました

                                                    • 135   。
                                                      でも 、 想像 できる ということは 、 自分 の 周 りにそういう 人 がいたら 、 同 じような 目 で 見 てしまうということなんだろうと 自分 自身 で 納得 した
                                                      • 147   。 最終 的 に 直貴 が 下 した 判断 については 、 そういう こともあるのかな 、 と 納得 しました

                                                    • 137   社会 が 下 す 非常 ともいえる 差別 を 乗 り 越 え 、 人。裏街道 を 歩 き 続 ける 弟 ＝ 武島直貴 に 幸 せは 訪 れるのか ？ そして 最後 に 兄 ＝ 剛志 を 許 すことができる のか ？ まさに 兄弟 愛 を 軸 にした 人間 ドラマ といえる 作品 です

                                                      • 137   。
                                                        。
                                                        作者 東野 圭吾 の 作品 には 、 人生 の 日 のあたらない 場所 を 歩 き 続 ける 運命 を 背負 わされた 人物 がよく 登場 するが 、 本作品 でも 他 の 作品 の 登場 人物 にひけをとらないほど 、 これでもかというほどのお 先真 っ 暗 な 超負組人生 が 描 かれています
                                                        • 207   。 その 最後 の 手紙 を 讀 んで 、 弟 が 取 つた 行動 は・・・ 。 。 さすがに 東野 圭吾 である

                                                      • 139   画 が 完成 し 、 どの 役 を 誰 が 演 じるのかをだいたい 知 った 後 で 原作 を 読 んだので 、 読 んでる 最中 ずっとわたしの 頭 の 中 では 、 直貴 = 山田孝之 、 剛志 = 玉山鉄二 、 由実子 = 沢尻 エリカ でした

                                                        • 143   。
                                                          でも 、 犯罪 者 の 兄 から 被害者 側 の 家族 への 手紙 で 、 脳天気 だと 思 っていた 兄 の 深 い 苦悩 が 分 かり 、 被害者 の 家族 も 言 いしれぬ 不幸 な 境遇 を 通過 してきたことを 知 ります
                                                          • 108   。 被害者 側 の 家族 の 苦悩 については 、 いろいろと 知 る 機会 があったが 、 加害 者側 の 家族 がどんな 人生 を 歩 んでいるかは ， 今 まで 想像 したこともなかったので 興味深 かった
                                                          • 143   。 でも 、 犯罪 者 の 兄 から 被害者 の 家族 への 手紙 で 、 脳天気 だと 思 っていた 兄 の 深 い 苦悩 が 分 かり 、 被害者 の 家族 も 言 いしれぬ 不幸 な 境遇 を 通過 してきたことを 知 ります
                                                          • 150   。 強盗殺人 を 犯 し 服役 中 の 兄 を 持 つ 弟 の 苦悩 、 その 人生 、 兄 の 人生

                                                        • 143   。
                                                          。
                                                          犯罪 者 である 兄 から 弟 への 手紙 は 、 いつも 脳天気 な 内容 で 、 犯罪 者 の 弟 は 、 その 手紙 を 不幸 の 象徴 のように 感 じていました
                                                          • 003   。 。 犯罪 者 である 兄 は 手紙 を 書 き 続 け 、 それは 彼 の 日課 となってゆく
                                                          • 092   。 人 は 道徳 心 がないわけではないのに 、 それでも 犯罪 者 の 弟 というだけで 。 私達 は 壁 をつくってします

                                                        • 146   友達 も 少 なく 相談 できる 相手 もいない 兄 、 剛志 の 自己中心的 で 勝手 な 行動 のせいで 弟 ・ 直貴 がえらい 迷惑 しているのがひしひしとつたわってくる 小説 です

                                                          • 148   三歳 の 娘 までが 、 差別 を 受 けるのが 不憫 だ 、 などとぼやいてる 間 に 、 行動 を 起 こしたらどうでしょう 、 直貴 君

                                                            • 151   。
                                                              。
                                                              「 物語 」 を 誰 にでも 与 えられるのか 。
                                                              誰 でもどんなときにでも 「 許 す 」 ことができる のか 。
                                                              誰 にでもどんなときにでも 「 許 される 」 ことができる のか 。
                                                              。
                                                              起 こしてしまった 事件 を 発端 に 「 加害 者 とその 家族 」 を 通 して 問 うている テーマ は 人間 の 高 い 部分 を 描 いている
                                                              • 126   社長 に 言 わせているこの 犯。加害 者 に 。 対 する 差別 についての 考 え 方 は 、 賛否両論 のあるところであろうが 、 。 そこの 判断 を 留保 した 上 でも 、 非常 に 質 の 高 い 傑作 であると 思 う
                                                              • 151   。 。 「 愛 」 を 誰 にでも 与 えられるのか 。 誰 でもどんなときにでも 「 許 す 」 ことができる のか 。 誰 にでもどんなときにでも 「 許 される 」 ことができる のか 。 。 起 こしてしまった 事件 を 発端 に 「 加害 者 とその 家族 」 を 通 して 問 うている テーマ は 人間 の 深 い 部分 を 描 いている
                                                              • 198   。 ただ 、 やはりそれはあくまで 「 物語 」 の 世界 の 場合 であって 、 。 現実 は 被害者 、 加害 。両家族 にほんの 数年 の 間 で 、 理解 し 合 い 、 。 許 しの 心 が 生 まれる 事 は 事 がなかなか 無 いと 思 います

                                                            • 152   。 社会 。小説 としてみると 。 法的 な 描写 （ 裁判 など ） が 少 ない 点 、 。 主人 公 に ボーカル （ 歌 ） の 才能 がありながら 諦 めざるえない シーン 、 。 身分違 いの 恋愛 で 相手 家族 ともめる シーン 、 。 幸薄 い 主人 公 を 見守 り 続 ける 女性 の 存在 など 。 いささかわざとらしい トレンディードラマ のような 部分 が 見受 けられます

                                                              • 153   。 。 「 差別 」 や 「 いじめ 」 に 対 する 偽善的 な 考 えを 許 さないような 作品 ですね

                                                                • 153   。 。 ただ 少 し 疑問 に 思 ったのですが … 、 今 の 時代 は 奨学金制度 が 充実 しているので 、 入学金 と 敷金 、 礼金 さえあれば 、 。 あとは 奨学金 と バイト で ( 学費 、 生活 費 、 家。全 て ) 賄 うのは 不可能 ではありません ( 実際 そうして 私立大学 に 通 ってる 知人 がいます )

                                                                  • 154   。
                                                                    。
                                                                    差別 はいけないと 分 かりつつ 、 結局 のところは 誰 しも 我 が 身 、 我 が 家 がかわいいゆえに 行 われる 静 かな 差別
                                                                    • 154   。 。 差別 はいけないと 分 かりつつ 、 結局 のところは 誰 しも 我 が 身 、 我 が 家 がかわいいゆえに 行 われる 静 かな 差別
                                                                    • 183   。 作中 で 、 平野 社長 が 。 「 差別 は 当然 なんだよ 」 。 「 我々 は 君 のことを 差別 しなきゃならないんだ

                                                                  • 154   。
                                                                    。
                                                                    今 の 日本 はそんなに 甘 くもなく 、 名 ばかりの 道徳 教育 や マスコミ 等 の 宗教 に 対 する 偏見 報道 によって 、 精神 面 が 置 き 去 りにされてしまっています
                                                                    • 052   。 世間 はそんなに 甘 くもなく 、 小学校 で 習 う 道徳 も 通用 。 しない 、 ことが 書 かれています

                                                                  • 160   。 。 本作品 は 兄 が 犯 した 強盗殺人 のために 、 その 後 の 人生 を 狂 わされてしまった 。 弟 、 直貴 の 過酷 な 生 き 様 が 描 かれているが 、 彼 の 心 の 支 えとなる 由実子 の 。 人柄 が 実 にいい

                                                                    • 164   。
                                                                      その 差別 について 、 勤 め 先 の 社長 の 考 え 方 がその まま 作者 の 方 の 考 え 方 なのでしょうか ？ 。
                                                                      作者 の 方 の 年齢 は 知 りませんが 。
                                                                      なんとなく 「 差別 意識 の 強 い 中年以上 の 人 が 書 いたのかな 」 。
                                                                      と 思 いました
                                                                      • 164   。 その 差別 について 、 勤 め 先 の 社長 が 語 る 部分 が 、 。 私 の 中 では 一番 心 に 響 きました
                                                                      • 168   。 あの 社長 の 考 え 方 がその まま 作者 の 方 の 考 え 方 なのでしょうか ？ 。 作者 の 方 の 年齢 は 知 りませんが 。 なんとなく 「 差別 意識 の 強 い 中年以上 の 人 が 書 いたのかな 」 。 と 思 いました

                                                                    • 165   。
                                                                      この 作品 が 教 えているのは 、 謝罪 の 気持 ちや 誠意 というもの 、 思 いやりの 気持 ちだと 思 う
                                                                      • 165   。 この 作品 が 教 えているのは 、 謝罪 の 気持 ちや 誠意 というもの 、 思 いやりの 気持 ちだと 思 う

                                                                    • 165   。
                                                                      そこには ， 犯罪 者 の 家族 に 対 するのは 、 差別 は 良 くないって 感動 してはいけないと 思 いつつ 、 ではないと 思 いますが ？ 。
                                                                      そもそもこの 作品 は 、 （ この ような 場合 の 家族 を 「 差別 は 当然 なんだよ 」 と 言 ってるわけです
                                                                      • 044   。 。 犯罪 者 の 家族 を 「 差別 」 してはいけないと 思 いつつ 、 でも 遠 ざけたい ！ その 心理 は 当 たり 前 だと 思 う
                                                                      • 158   。 そこには ， 犯罪 者 の 家族 に 対 する 社会 の 差別 が 渦巻 いているが ， 。 だからといって ， そういう 差別 をなくそう ， と 主張 しているのではない

                                                                    • 169   すごーく 穿 った 見方 をすれば 、 もし 現実 であれば 後々差別 で 訴 えられたりしないように 根回 ししただけの 話

                                                                      • 170   強盗殺人 犯 の 家族 というだけでこんなにも 偏見 、 差別 を 受 けるものとは 中々想像 できないものですが 、 この 小説 を 読 んで 仮想体験 したような 気 になりました

                                                                        • 174   ｢ 片想 い ｣ での ジェンダー に 関 する 考察 と 双璧 をなす 深 さ , そして 残酷 な 現実 が ズシン ときた

                                                                          • 175   。
                                                                            。
                                                                            テーマ は 非常 に 重 いですが 、 東野 さんの 本 だけに 、 文章 がさらっとしていて 読 み 易 く 、 人物 像 が リアル で 感情 移入 しやすいので 、 普段本 をあまり 読 まない 人 でもどんどん 先 に 進 むめる 類 の 本 だとおもいます
                                                                            • 094   。 。 東野 圭吾 は ， 小説 の 中 に ， 厳 しく 理不尽 な 現実 を 作 り ， その 中 でも 吹 き 飛 ばされずに 残 る ， 。 強 くで 重 い 「 思 い 」 を 描 いている

                                                                          • 176   。
                                                                            他殺 にしても 、 自殺 にしても 、 係 わり 合 いは 本人 だけじゃない 、 ということを 教 えてくれてる
                                                                            • 176   。 他殺 にしても 、 自殺 にしても 、 係 わり 合 いは 本人 だけじゃない 、 ということを 教 えてくれてる

                                                                          • 178   将来 この 兄弟 が 昔 の 話 をしながら 、 酒 を 酌 み 交 わす 日 が 来 ることを 願 ってやみません

                                                                            • 181   それと 共 に 、 被害者 と 被害者 の 家族 の プライバシー が 本当 に 守 られていないことに 憤 ることしばしばである

                                                                              • 193   。 。 罪 を 犯 してはならない 社会 と 差別 のなくならない 社会 は 表裏一体 かもし れないと 思 いました

                                                                                • 203   。
                                                                                  。
                                                                                  最初 に 兄 が 犯罪 を 犯 し 、 。
                                                                                  最後 に 弟 が 、 兄 が 収容 される 刑務所 に 行 くまでの 過程 は 。
                                                                                  非常 に 読 ませるので 、 そこにそれほどの 不満 はない
                                                                                  • 154   。 刑。犯 、 とくに 死刑囚 の 多 くは 救 いを 何 らかの 宗教 に 求 めようとすると 聞 きます

                                                                                • 210   強盗殺人 犯 の 弟 の 視点 から 、 加害 者 の 家族 の 負 わなくてはなくてはならない 苦 しみを 描 いた 、 意欲的 な 作品 であり 、 350 ページ 強 の 作品 を 一気 に 読 ませる 筆力 はさすがというほかない

                                                                                  • 210   そして 、 弟 ・ 直貴 は 、 進学 ・ 恋愛 ・ 結婚 など 様々 な 経験 を 通 して 、 「 正々堂々 と 生 きるべきか 否 か 」 という 問題 の 答 えを 模索 する

                                                                                    • 2113   。
                                                                                      直貴 の 為 にまじめに 働 いてきた 兄 が 、 どうしようもない 状況 に 追 い 込 まれ犯人 の 弟 」 という 避 けられない 運命 た 時 に 強盗殺人 を 犯 してしまい 、 獄中 から 毎。
                                                                                      弟 に 手紙 を 送 る ストーリー を 軸 にその 周 りの 人間 の ドラマ が 展開 します
                                                                                      • 113   都市 ) - 。 レビュー をすべて 見 る 。 兄 が 弟 を 思 う 気持 ちから 強盗殺人 を 犯 してしまったために 、 。 兄弟 は 、 強盗殺人 犯 とその 弟 としてそれぞれ 人生 を 歩 む
                                                                                      • 134   。 直貴 の 言葉 のなかに 、 「 強盗殺人 犯人 の 弟 」 という 避 けられない 運命 を 背負 い 、 生 きてきた 人間 像 がうまく 表現 されています

                                                                                    • 211   。
                                                                                      手紙 という 題名 からしても 、 手紙 の 文面 その ものが ストーリー にとても 関 わってくるのかと 想像 していましたが 、 そうではなかったのが 深 く 心 に 残 りました
                                                                                      • 161   この 「 手紙 」 にしても 、 「 さいえんす ? 」 という エッセイ を 読 んだときも 強 く 感 じました

                                                                                    • 211   手紙 が 確実 にいろいろな 人間 関係 の 大切 さや 美 しさを 深 いものにしてくれましたが 、 最後 に ドラマ の 中 の 人物 ひとりひとりに 、 偽 りのないほんとうのきもちを 伝 えたのが 手紙 ではなく 生身 の 人間 同士 の 出会 っている 瞬間 にあることを 読 み 、 静 かに 感動 しました
                                                                                      • 085   。 一 つ 一 つの 人間 関係 の 大切 さや 美 しさを 感 じることができ 、 その 意味 では 魅力的 な 作品 だと 思 います
                                                                                    研究 開発