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せつない 4%     切ない 9%     良い 6%     美しい 15%     懐かしい 6%     悲しい 5%     辛い 4%     すごい 6%     強い 9%     痛い 5%     無い 6%     留まる 5%     溶ける 6%     描く 23%     引き込む 6%     繰り返す 11%     読む 52%     想う 4%     ゆく 6%     愛する 6%     なる 50%     生きる 25%     淡々 6%     一見 4%     とても 16%     一度 5%     あの 18%     同時に 4%     きっと 8%     ぜひ 4%     もう少し 4%     必ず 4%     その 34%    

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    • 0見る 。
      。
      桃井先生の「東京から出て行って欲しい」という男の言葉 を守るため、あの 人に出逢うため、旅をし続ける 親子 その 設定を読んだ とき、これは自分 が引越 しを決めたときに読まなければならなかった 途中で本を置くくらい、辛かった 恋をするってのは病気なんだなと思って いました 今、引越 しを決めてこの本を読む と、草子 の素直な気持 ちが痛い ほど伝わってきました 江國 香織 の文章 は、いつもありきたりさがない一般性がない、と言い切ってもいい不思議 な設定、 不思議 な語り口、ああそうだ、というような膝を打たせる共感 など全く求めていないかのようです。
      それ以外の何者でも、徹底的に登場人物 の人生 を読ませきってしまう自分 が何故か悪いような気がする頃の複雑な気もち 。
      国さんは、懐かしく、不思議 な秘密の気持 ちを伝えきってしまう そして、江國 香織 の文章 はいつも短い一言一言がいつも短いのに、知らない間に登場人物 を知ってしまう だから、知らない間に読み終わってしまうどこまでも不思議 な作家 なのだ、と思いま す 幼かった草子 が成長 していく中で、変わりゆく 気持 ち、自立していく様子、この辺りは特にいつも一緒だった二人 ですが、草子 が現実 を生きる ようになった時、二人 の間にか、を感じま した いかにもな描写 はしない、短い言葉 が知らない間に伝えてしまうものがありました こんな親子 はきっと いない、少なくともほとんどいない、と思いま す江國 香織 の小説 はそれでいい、と思いま す 村山由佳も大好 きですが、江國 香織 は彼女 と同じように全てを説明する必要はない共感 をする必要もない それでも不思議 な登場人物 の中、一瞬見出す真剣さ、懐かしさがいいんだと思いま す 「すいかの匂い」の不思議 な後味の悪さも嫌いではありませんでしたが、こそれがの小説 それがの読後 感もまた不思議 で、 なんだかいいな、と思いま したとっても印象 に残る本だと思いま す お薦めできる本だと思いま すよ

  • 001   。
    客観的 に 母 を 見 て 、 娘 と 同 じ 様 に 「 狂 っている 」 と 感 じる 一方 で 、 。
    静 かな 狂気 に 捕 らわれる 母親 に 共感 を 抱 いてしまう
    • 001   不思議 な 設定 、 不思議 な 語 り 口 、 ああそうだ 、 というような 膝 を 打 たせる 共感 など 全 く 求 めていないかのようです

  • 001   「 すいかの 匂 い 」 の 不思議 な 後味 の 悪 さも 嫌 いではありませんでしたが 、 この 小説 の 読後 感 もまた 不思議 で 、 なんだかいいな 、 と 思 いました
    • 029   やわらかい 空気感 ？ 手触 り ？ そういうような 心地 よさを 読後 に 持 ちつづけられた

  • 0021   。
    優 しく 穏 やかな 文章 を 気軽 に 辿 っているうちに 、 いつの 間 にかとんでもない 狂気 の 深 みにまで 連 れて 行 かれていることに 気付 いて 、 背筋 が 凍 ります
    • 002   。 優 しく 穏 やかな 文章 を 気軽 に 辿 っているうちに 、 いつの 間 にかとんでもない 狂気 の 深 みにまで 連 れて 行 かれていることに 気付 いて 、 背筋 が 凍 ります

  • 002   。 。 でも 、 なんと 言 っても 一番素晴 らしいのは 、 静 かな 狂気 を 描 き 出 すその 見事 さ

    • 0041   葉子 には 葉子 の 、 草子 には 草子 の 生活 があって 物語 は 淡々 と 進 んでいくわけだが 、 その 間 には 様々 な 感情 の 揺 れがあって 、 それが 手 に 取 るように 伝 わってきて 、 思 わず ニヤリ とさせられたり 、 切 なくさせられたりで 、 とても 小説 ( 創 られた 物語 ) を 読 んでいるような 気 はしなかった
      • 009   現実 の 中 で 生 きにくそうに 、 それでも 自分 の 世界 を 保 ちつつ 留 まる 母親
      • 041   「 草子 」 が 母 の 呪縛 から 自 らを 解 き 放 つ 自立物語 としては 、 母親 である 「 葉子 」 のそういう 部分 にひっかかりを 覚 えて 、 感情 移入 できませんでした

    • 004   恋愛 がどうとか 、 ストーリー がどうとか 、 そんなものではなく 、 一文一文 が 在 るべくしてそこに 在 って 全 く 過不足 くなく 、 その 一文一文 に 様々 な 感情 が 練 り 込 まれているところが 憎 らしいくらいに 巧妙 に 描 かれている

      • 0056   離 れていった 恋 に 落 ちたあの 人 との 約束 を 想 い 続 けることなど 普通 ありえない 、 葉子 は 狂気 に 侵 されているのだ 、 という 構造 は 一見 どこにでもある 設定 のようだけれど 、 葉子 の 場合 は 正真正銘 、 心 の 底 から 、 一寸 の 疑 いもなく 、 必 ず 彼 が 迎 えに 来 てくれると 思 っているという 点 で 、 他 のそれとは 決定的 に 異 なる
        • 005   だけれど 、 本当 はこの 本 を 読 んだ 誰 もが 、 葉子 のように 、 傍 から 見 たら 狂気 に 見 えるほどに 、 １ 人 の 人 を 永遠 に 、 愛 してみたいと 感 じるのではないだろうか
        • 005   別 れた 恋人 を 想 い 続 ける 、 という 構造 は 一見 どこにでもある 設定 のようだけれど 、 葉子 の 場合 は 正真正銘 、 心 の 底 から 、 一寸 の 疑 いもなく 、 必 ず 彼 が 迎 えに 来 てくれると 思 っているという 点 で 、 他 のそれとは 決定的 に 異 なる
        • 005   最初 は 、 こんな 風 に １ 人 の 人間 を 愛 し 、 待 ち 続 けることなど 普通 ありえない 、 葉子 は 狂気 に 侵 されているのだ 、 と 思 いながら 読 んでいた
        • 011   「 小 さな 、 しずかな 物語 ですが 、 これは 狂気 の 物語 です 」 と 、 江國 香織 は 言 う
        • 016   単純 にこれを 「 狂気 」 と 言 い 放 てる 読者 は 、 この 小説 の 面白 みを 理解 しようとしなかった 人 だろう
        • 018   全体的 に 柔 らかい 雰囲気 が 出 ていて 江國 さんらしい 甘 い 母親 の 恋 もしっかりと 描 いている
        • 019   一見 幸 せで 、 甘 ったるく 見 える ストーリー の 裏 に 隠 された イカ れた 感情 が 、 江國 香織 の 良 さであろう
        • 021   静 かに 流 れる 時間 の 中 で １６ 年 も 一人 の 男 を 信 じて 待 つ 葉子 の 姿 が 強烈 です
        • 041   私 は 主人公 の 「 葉子 」 と 同 じ １９６２ 年生 まれで 、 彼女 と 同 じように 「 骨 ごと 溶 けるような 恋 」 の 果 てに 娘 を 産 み 、 育 ててきました
        • 042   葉子 は 草子 の パパ の 話 をする 時 は 本当 に 幸 せそうで 、 それがなんだかつらくて 切 なくてたまらなかった
        • 048   一見 、 ハッピーエンド のように 思 えるが 、 葉子 が 乗 り 込 んでしまった ボート が 辿 り 着 いた 先 、 それがあの 再会 だったのだろう
        • 048   そして 、 草子 が 自 ら ボート を 降 りてしまったときから 、 葉子 の 現実 逃避 は 危 ういものとなり 、 狂気 は 加速 していく
        • 069   離 れていった 最愛 の 男 との 再会 のみに 生 きる 意味 を 持 つ 美 しい 母 ・ 葉子 と 、 彼女 とその 男 との 間 にできた 愛娘 ・ 草子 との 成長 の 物語
        • 070   「 どこにいても 、 探 し 出 す 」 恋 に 落 ちたあの 人 との 約束 を 信 じ 、 「 東京 から 出 て 行 って 欲 しい 」 桃井先生 との 約束 を 守 り 続 け 、 葉子 とその 宝物 の 草子 は 、 旅 がらすになった

      • 007   恋愛 が 、 当人 にとっては 命 を 賭 けるに 値 するものであっても 、 所詮他人 には （ たとえ 一瞬 でも ） 理解 されない 心理 であるということ 、 逆 に 、 他人 には 狂気 にみえても 、 当人 にとっては 人生 を 賭 けるに 値 するものであるということが 、 草子 の 成長 とともに 破綻 する 共同生活 の 中 で 描 かれる
        • 007   子 にとって 過酷 ともいえるこの 環境 にあって 自分 の 人生 を 選 び 取 っていく 草子 には 、 子 をもつ 親 として 、 「 草子 ちゃんお 見事 」 というしかない
        • 011   しかし 、 草子 がたとえいなかったとしても 、 葉子 は 神様 の ボート に 乗 ることを 選 んでいたと 信 じたい
        • 011   そして 、 たとえ 一瞬 でも 、 そんな 葉子 を 信 じることができる 人 ならば 、 まだ 神様 の ボート に 乗 る 可能性 は ゼロ ではないのではないだろうか
        • 041   「 葉子 さん 」 のように 「 現実 を 生 きてない 」 人 に 子育 てなんかできないし 、 子育 ての 過程 で 女性 は イヤ でも 現実 的 にならざるを 得 ないものです

      • 007   しかし 、 想 い 出 はあくまで 個人的 な 所有物 であっても 、 他人 の 人生 を 巻 き 添 えにしたら 、 その ために 他人 を 巻 き 添 えにしてはならない
        • 007   しかし 、 想 い 出 はあくまで 個人的 な 所有物 であり 、 その ために 他人 を 巻 き 添 えにしてはならない

      • 007   そして 、 人 の 幸不幸 は 他人 には 計 り 知 れないものだということも 、 葉子 の 心理 として 繰 り 返 し 表現 される

        • 007   ふたりで 作 り 上 げた 、 居心地 はいいが 外界 の 見 えない 巣 の 中 からいずれ 飛 び 立 たねばならないことは 、 自分 自身 の 人生 を 歩 み 始 める 草子 にとっては 必然 であり 、 葉子 にそれを 止 める 権利 はない
          • 030   その せいか 、 娘 の 草子 はずいぶん 幼 いころから 、 ちょっぴりおとなびた 女 の 子 です

        • 009   その 設定 を 読 んだとき 、 これは 自分 が 引越 しを 決 めたときに 読 まなければならない 、 と 思 っていました
          • 001   その 設定 を 読 んだとき 、 これは 自分 が 引越 しを 決 めたときに 読 まなければならない 、 と 思 っていました
          • 009   何度 も 引越 しを 繰 り 返 したり 、 いつどこで 会 えるかわからない 旦那 をずーっと 待 ってみたり

        • 009   このお 語 にはとても 繊細 で 、 それでいてたくましい 母親 と 、 まだ 父親 に 会 ったことのない 娘 が 登場 します
          • 009   そんな 母親 を 時 には 愛 し 、 時 には 冷 めた 目 で 見 、 それとなく 支 える 娘
          • 049   このお 語 にはとても 繊細 で 、 それでいてたくましい 母親 と 、 まだ 父親 に 会 ったことのない 娘 が 登場 します

        • 010   「 信 じる 」 という 意味 、 「 約束 」 という 美 しさ 、 もうここにはいない 人 を 失 わずにいられる 唯一 のてだて 、 そもそも 「 一度 出逢 ったなら 永遠 に 失 うことはない 」 ということに 気付 かせてくれた
          • 010   。 この 本 に 出逢 えて 良 かった 、 というよりも 、 出逢 ってなかったら・・・と 考 えると ゾッ とする

        • 011   たったひとつでも 確 かなものが 存在 するのは 、 少 なからず 葉子 の 想 いの 強 さを 増 すきっかけになったはずだ
          • 028   恋 の 相手 は 、 必 ず 戻 ると 言 ったまま 消 えてしまったけれど 、 葉子 はずっと 信 じて 待 っている

        • 011   信 じることの 難 しさを 、 ごく 自然 のこととして 受 け 止 められたのも 、 草子 を 通 して 「 あの 人 」 を 見続 けることができたからかもしれない

          • 013   愛 する 人 に 再 び 会 うために 娘 を 連 れて 10 年 も 彷徨 う 葉子 は 狂気 その ものです

            • 014   二人 の 生活 がとても 自然 体 で 、 だけど 恋 しさもあり 、 個 としての 自分 の 息苦 しさ 、 人生 のはかない 美 しさ 、 人 との 間 に 流 れている 関係 のあたたかさに 接 することが 出来 た 読後 でした

              • 014   ｣ 素敵 な 文句 に 素直 に 惹 かれ 、 叶 わぬ 片思 いをしていた 私 は 少 し 中 を 読 み 、 じっくり 読 みたくなり 買 いました

                • 015   作者 本人 はこれを 自身 の 作品 の 中 で 「 最 も 狂気 な 」 物語 だと 言 っていますが 、 読 み 手 の 側 からすれば 「 狂気 」 と 言 うよりも 何故 かとても 静 かな 孤独感 の 方 ばかりが 募 ってくる 作品 のように 感 じました

                  • 015   いつまでも 少女 のように 現実 ばなれした 夢 を 追 い 求 めるかのような 母 と 、 そうであったが 故 に 早 く 大人 にならざるを 得 なかった 娘 との 精神的 な 共依存関係
                    • 008   。 ある 程度 、 精神的 にも 肉体的 にも 大人 の 人 でないと 、 この 感覚 は 。 理解 できないかも

                  • 015   この ２ 人 の 閉鎖的 で 孤独感 に 満 ちた 生活 に 何故 だか 涙 が 止 まらなくなる 切 なさを 覚 えました

                    • 016   ここに 描 かれる 、 他人 から 見 れば 常軌 を 逸 しているとしか 思 えぬほどの 一途 な 愛情 は 、 おそらく 愛 を 経験 した 人 にとって 、 理解 でき 、 また 、 どこか 憧 れるものである

                      • 017   作者 自身 があとがきで 、 「 危険 な 小説 」 と 語 っているが 、 それを 自負 するなら 、 ラスト シーン がああなる のは 若干 、 残念 かな 、 というよりは 、 静 かに 読 み 進 める 物語 のような 気 がする
                        • 016   作者 自身 があとがきで 、 「 危険 な 小説 」 と 語 っているが 、 それを 自負 するなら 、 ラスト シーン がああなる のは 若干 、 残念 かな 、 という 気 がする

                      • 017   。 。 ハラハラ したり 、 ドキドキ したりそういう 感覚 はないのだけれど 、 。 自然 と 読 み 進 めらる １ 冊 だと 思 います

                        • 019   なぜなら 、 江。作品 の 中 で 描 かれる 普通 の 日常 生活 のなかに 違和感無 く 溶 け 込 んでいる 狂気 が 一番綺麗 に 表現 されているからである

                          • 021   。
                            。
                            「 どこにいても 君 を 見 つけるよ 」 という 男 の 言葉 を 信 じて 、 草子 と 二人 一 つところに 留 まらない 浮 き 草 のような 生活 を 続 けて
                            • 063   。 そんな 母親 に 対 する 嫌悪感 と 愛情 の 間 で 悩 む 草子 は 、 。 痛々 しく 愛 おしいです

                          • 025   。
                            。
                            いつしか 成長 した 娘 が 同 じ 女性 としての 視点 から 母 の 恋愛 を 見 るようになっていく・・ 母 と 娘 の 物語 でもあるな・・と 思 いました
                            • 025   。 星 は 、 ４ ． ６ 点 ！ 母 と 娘 が 助 け 合 って 生 きてゆく 姿 、 成長 がよく 書 かれていると 思 います

                          • 026   。
                            。
                            愛 する 人 を 待 ちながら 引越 しを 繰 り 返 す 葉子 は 、 単 なる 身勝手 な 女性 にしか 見 えない
                            • 047   。 その 一言 が 、 葉子 さんの 生 き 方 をより 鮮 やかに 描 いているように 感 じました

                          • 028   「 もう 少 し 、 信 じてみよう 」 、 「 もう 少 し 、 待 っていよう 」 、 「 きっと 、 いつかは 伝 わる 」
                            • 001   いかにもな 描写 はしない 、 短 い 言葉 が 知 らない 間 に 伝 えてしまうものがありました

                          • 028   しかし 、 大人 になる に 連 れ 、 草子 には 「 一 つの 所 に 留 まりたい 」 と 言 う 思 いが 生 じ 、 母 に 疑問 を 抱 き 始 めてしまう
                            • 001   幼 かった 草子 が 成長 していく 中 で 、 変 わりゆく 気持 ち 、 自立 していく 様子 、 この 辺 りは 特 にいつの 間 にか 、 を 感 じました

                          • 028   そして 、 指摘 されたからと 言 って 、 変 わる 事 もないのだけれど … この 恋愛 小説 は ハッピーエンド だ
                            • 028   そして 、 指摘 されたからと 言 って 、 変 わる 事 もないのだけれど … この 小説 は ハッピーエンド だ

                          • 029   この 本 は 、 よしもとばななを 読 んだ 時 に 、 何 がどうってことないけれど 、 魂 が 浄化 されたなあ 、 １０ 代 の 頃 の 美 しさ （ ビジュアル だけじゃなく 色 んな 意味 での ） を 取 り 戻 せたなあ … という 感 じ
                            • 029   昔 、 よしもとばななを 読 んだ 時 に 、 何 がどうってことないけれど 、 魂 が 浄化 されたな … って 思 った

                          • 031   父親 であるあの 人 にいつか 出会 うために 転々 とひたすら 旅 をしていく 、 娘 と 母 の 自然 な 、 でも 普通 の 人 たちにはないような 日常 の 色々 な 事 がとても 鮮 やかに 、 柔 らかくよく 描 かれていると 思 います

                            • 032   。 長 すぎる・・ ！ ！ 。 。 ラスト のためと 、 草子 の 成長 過程 でひっぱるには 、 それにしても 長 い

                              • 035   １６ 年 もの 間 、 ひとりの 男 を 待 ち 続 け 、 その ためにほかのものに 「 馴染 めない 」 葉子

                                • 036   。
                                  。
                                  この 小説 は 淡々 とした 江國 さん 独特 の 雰囲気 でつづられているが 、 暖 かな 日 だまりのなかにいる 感 じがするのは 気 のせいだろうか
                                  • 024   。 。 「 静 かですが 、 これは 狂気 の 物語 です 」 と 書 いていた 江國 さんの 言葉 がぴったりの 物語 だと 思 いました

                                • 037   。 。 でも 、 僕 は 恋 をしたひとが 今幸 せであれば 。 周囲 がどう 噂 をたてようが 、 それは 良 い 恋 だと 思 います

                                  • 037   。 。 恋 は 盲目 だという 言葉 があるけれども 、 。 本当 になりふり 構 わない 恋 っていうのは 存在 します

                                    • 037   。 でも 、 狂気 の 恋 から 離 れて 成長 するひともいるし 。 その 恋 を 忘 れられず 一生背負 っていくひともいます

                                      • 038   。 日常 の 中 で 不意 に 自分 自身 が 経験 したかのようなふうに 思 い 出 してしまう ( チョコレート と 煙草 、 お 店 のあと 自転車 で 帰 る 、 ロングスカート をばさばさする )

                                        • 039   江国 さんの 文章 は 、 分 かり 易 すぎず 難 しすぎずで 、 なぜ 江国 香織 の 小説 が 売 れるのかが 、 分 かった 気 がする

                                          • 039   宝物 の 一 つである 骨 ごととろけるような 恋 の 結晶 の 娘 の 草子 を 愛 おしむ 葉子 、 葉子 の 愛 を 一心 に 受 けて 又 、 見 てきた 草子
                                            • 013   旅 がらすのようにいつも 一緒 だった 二人 ですが 、 草子 が 現実 を 生 きるようになった 時 、 二人 の 間 に 溝 ができるのです

                                          • 040   この 物語 が 。葉子 のことだけを 中心 に 描 かれていたら 、 ただの イカ れた 怖 い 女 の 物語 になってしまうと 思 うけど 、 。草子 の 成長 も 同時 に 描 いているのでただの 恋愛 の 狂気 の 物語 だけではなく 、 家族 ・ 成長 ・ 支 え 合 い 有 りの 静 かな 旅 の 物語 にもなっているのでは

                                            • 041   江國 さんの 作品 は 初 めて 読 んだので 、 私 が 彼女 の 世界 や 文体 になじんでいないだけなのかもしれません が 、 小説 としてあまりいい 出来 ではないというのが 正直 な 感想 です

                                              • 041   その 子育 て 実感 からすると 、 母親 でありながらこれほど フワフワ と 生 きている 女性 が 存在 し 得 るものかと 、 不思議 に 思 います

                                                • 041   いつまでも ロマンチック な 世界 の 住人 でいられる 恋愛 至上主義 の 人 にとっては 感動 の 物語 かもしれません が・・・・ 大人 の 女性 の 鑑賞 に 堪 えうる 作品 を 今後期待 しています

                                                  • 042   そう 言 って 。葉子 はいなくなった 父 を 待 って 引越 を 繰 り 返 し 、 それに 翻弄 される 。草子

                                                    • 043   。 二人 とも 幸 せを 求 めて 生 きているはずなのに 、 。 二人 は 背中合 わせで 立 っている

                                                      • 043   。 特 に 神様 の ボート の 意味 を 仄 めかす 一文 は 、 。 ため 息 が 出 るほど 美 しく 秀逸 だと 思 いました

                                                        • 043   。
                                                          未来 に 向 かって 進 みだしてしまった 草子 を 、 。
                                                          どうしようもない 思 いで 見 ている 葉子 を 思 うと 、 。
                                                          切 なくてたまりませんでした
                                                          • 028   。 骨 ごと 溶 けるような 恋 をして 、 母 ・ 葉子 は 娘 ・ 草子 を 産 んだ

                                                        • 044   この 静 かな 悪夢 の 登場人物 のどちらの 感情 も 持 てなかったのかな ？ シナリオ も 文体 も 相変 わらずの 旨 さだと 思 う
                                                          • 005   普通 なら 、 心 のどこかでは 「 そんなこと 、 本当 はありはしない 」 のだと わかっている 冷静 な 自分 がいるだろう

                                                        • 044   それは ドラマティック な 展開 を 望 むんじゃなくて 非現実 過 ぎる 甘 やかしに 吐 き 気 を 覚 えるような 感覚

                                                          • 044   逃 げ 続 ける 事 しか 生 き 甲斐 の 無 い 母親 とそれにいろいろな 物 を 奪 われていく 娘

                                                            • 050   江國 さんの 流麗 な 文章 と 場面描写 によって 、 最初 は 心地 よく 母 ・ 葉子 の 様子 を 読 み 進 めることが 出来 ていたのですが 、 。
                                                              中盤以降 、 葉子 という 女性 にいらつきというか 憤慨 というか 何 とも ？ な モノ を 感 じていきました
                                                              • 030   。 母親 である 葉子 は 素敵 な 大人 の 女性 ですが 、 愛 する 人 を 待 ち 続 けるときだけは 少女 のよう
                                                              • 050   。 江國 さんの 作品 は 冷静 と 情熱 のあいだしか 読 んだことなくって 、 （ 正直 これは 辻仁成 の 方 がすきだった ） ちょっと 解説 に 興味 をもって 読 んだんだけど 、 素敵 な ストーリー だった
                                                              • 065   江國 さんの 流麗 な 文章 と 場面描写 によって 、 最初 は 心地 よく 母 ・ 葉子 の 様子 を 読 み 進 めることが 出来 ていたのですが 、 。 中盤以降 、 葉子 という 女性 にいらつきというか 憤慨 というか 何 とも ？ な モノ を 感 じていきました

                                                            • 050   。 16 年 もの 歳月一人 の 人 を 待 つ 、 というのはあまり 現実 的 じゃないし 、 ストーリー 自体 あまり 現実 的 じゃないんだけど 、 小説 ＝ 異次元 を 楽 しむっていう 観点 からみると 珠玉 の 作品 ！ 。 「 骨 ごと 溶 けるような 恋 」 っていう 表現 も 素敵

                                                              • 050   。
                                                                。
                                                                主人公 の 生 き 方 を 考 えると 、 すごい 激 しい 感情 が 心 の 底 にきっと あるはずなのに 、 それを 淡々 と 語 ることで 、 全体的 にすごく 透明感 のある 小説 は 支 えになっていると 思 う
                                                                • 050   。 。 主人公 の 生 き 方 を 考 えると 、 すごい 激 しい 感情 が 心 の 底 にきっと あるはずなのに 、 それを 淡々 と 語 ることで 、 全体的 にすごく 透明感 のある 小説 になっていると 思 う

                                                              • 050   多分誰 もが 経験 したことのある 感情 っていうのを 、 すごく 大切 に 、 うまく 書 いていて 何度 でも 読 み 返 したくなる 小説 です

                                                                • 051   。
                                                                  過去 の 恋愛 の 狂気 に 捕 らわれた 少女 の 様 な 母 と 、 。
                                                                  未来 へ 進 む 現実 的 な 大人 の 様 な 娘
                                                                  • 051   。 過去 の 恋愛 の 狂気 に 捕 らわれた 少女 の 様 な 母 と 、 。 未来 へ 進 む 現実 的 な 大人 の 様 な 娘

                                                                • 054   。
                                                                  この 作品 を 江國 香織 の 最高傑作 と 称 する 方 もいるようだが 、 私 には 正直 なところ 「 気持 ち 悪 さ 」 しか 残 らなかった
                                                                  • 038   。 昔 から 何度 この 作品 を 読 んでも 、 その ときその とき 違 ったかんじなのだけど 言葉 が 身体 に 染 み 込 む 感覚 がする
                                                                  • 063   。 最近 、 何 となく 読 み 始 めた 江。作品 ですが 、 。 これがきっかけで 「 普通 」 から 「 好 き 」 になりました

                                                                • 055   葉子 と 草子 、 草子 が 祖父母 と 娘 それぞれの 視点 で 交互 に 書 かれる 文章 は 大変 うまく 、 引 き 込 まれてしまうのではないかとおもいました
                                                                  • 030   そんなふたりの 長 い 長 い 旅 を 、 母 と 娘 ふたりの 視点 から 描 いた 、 ちょっと 不思議 な 物語 です
                                                                  • 031   親子 の 愛 を 豊富 に 描 いたこの 作品 、 きっと 娘 が 欲 しくなってしまうのではないかとおもいます
                                                                  • 055   葉子 と 草子 、 母 と 娘 それぞれの 視点 で 交互 に 書 かれる 文章 は 大変 うまく 、 引 き 込 まれてしまいました

                                                                • 055   文章 も 美 しく 構成 も 面白 いが 、 先 が 読 めるというか 、 思 った 通 りの 結末 で 、 正直 ２ 度 と 読 みたくない
                                                                  • 054   文章 も 美 しく 構成 も 面白 いが 、 先 が 読 めるというか 、 思 った 通 りの 結末 で 、 正直 ２ 度 と 読 みたくない

                                                                • 057   。 。 「 あなたとかわす 約束 は 、 。 それが 口 に 出 された 瞬間 にもう 叶 えられている 」 。 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 。 。 江國 香織 さんが 描 く 、 女心 の 描写 が 好 きで 、 。 例 えば 『 間宮兄弟 』 の 第一印象 を 、 女性 ならではの 現実 的視線 で 。 捉 えているところとか

                                                                  • 057   。 もう 1 人 は 、 昔一緒 に 遊 んでいた 場所 から 、 懐 かしさのあまり 電話 があった

                                                                    • 057   。
                                                                      翌日会 う 約束 をしたのに 、 こちらから 連絡 しても 梨 のつぶて ） 。
                                                                      。
                                                                      他 の 人 との 口約束 に 関 しても 、 フト 思 う
                                                                      • 057   。 。 すべての 口約束 を 、 社交辞令 として 捉 えられるほど 強 くもなく 、 。 凹 んで 、 人間不信 になる ほど 、 弱 くもない

                                                                    • 057   。
                                                                      。
                                                                      何回 、 小 さく 裏切 られてきたのだろう 、 。
                                                                      どれほど 、 小刻 みにすっぽかしてきたのだろう
                                                                      • 057   。 。 何回 、 小 さく 裏切 られてきたのだろう 、 。 どれほど 、 小刻 みにすっぽかしてきたのだろう

                                                                    • 057   。
                                                                      。
                                                                      （ 女 って 、 夢見 がちを 熱望 したり 、 装 っておきつつも 、 。
                                                                      かなりの リアリスト だよね ？ ） 。
                                                                      。
                                                                      と 同時 に 、 読 み 手 が 男性 なら 、 自分 が 過去 に 囚 われやすい 、 。
                                                                      お センチ な 生 き 物 だと 知 りつつ 、 自身 を 投影 することも 可能 なのだ
                                                                      • 057   。 。 （ 女 って 、 夢見 がちを 熱望 したり 、 装 っておきつつも 、 。 かなりの リアリスト だよね ？ ） 。 。 と 同時 に 、 読 み 手 が 男性 なら 、 自分 が 過去 に 囚 われやすい 、 。 お センチ な 生 き 物 だと 知 りつつ 、 自身 を 投影 することも 可能 なのだ

                                                                    • 057   （ ナイーブ な 男性 が 読 むと 、 女性 に 幻滅 する 程 に 正直 ） 。
                                                                      。
                                                                      『 神様 の ボート 』 に 出 てくる 葉子 の 場合 は 真逆 で
                                                                      • 063   。 男性 から 見 れば ゾッ とするであろう 、 葉子 ママ の 愛情 は 。 そう 行動 に 出 なくても 覚 えのある 女性 は 多 いのでは

                                                                    • 058   。 。 江國 さんの 本 を 読 むのは 、 「 東京 タワー 」 についで 、 。 ２ 冊目 でしたが 、 しばらくは 、 読 み 漁 ってしまいそうです

                                                                      • 059   きっと この 作品 は ハッピーエンド を 迎 えてはじめて 、 幸福 を 希求 する 文学 として 成立 するのではないだろうか

                                                                        • 060   江國 さん 本人 が 言 うとおり 、 狂気 の 物語 だと 思 う 。 でも 、 大好 きな 1 冊 。 狂気 の 物語 なのに 、 何 でこんなにすっきりとしていて 。 なんだか 綺麗 な 話 なんだろうか 。 。 この 話 に 惹 かれるのは 。 狂気 なんてだれでも 持 っているからなのだろうか 。 それとも 。 自分 だけ 同 じような 狂気 を 持 っていて 。 この 危険 なくらいの 想 いに 憧 れ 、 共感 してしまうからだろうか

                                                                          • 061   。 表現 力 、 観察力 が 、 素晴 らしく 綺麗 で 、 キラキラ していて 。 情景 が 浮 かびやすかったです

                                                                            • 061   。
                                                                              。
                                                                              小学生 から 見 た 風景 の 章 と 。
                                                                              娘 から 見 た 風景 の 章 ・・・と 。
                                                                              これがほぼ 交互 に 展開 するのも 、 「 次 はどっちなんだろう 」 「 娘 はどう 思 ってる ？ 」 。
                                                                              「 母 はどう 感 じてる ？ 」 と ワクワク しながら 面白 く 読 めました
                                                                              • 061   。 。 母 から 見 た 風景 の 章 と 。 娘 から 見 た 風景 の 章 ・・・と 。 これがほぼ 交互 に 展開 するのも 、 「 次 はどっちなんだろう 」 「 娘 はどう 思 ってる ？ 」 。 「 母 はどう 感 じてる ？ 」 と ワクワク しながら 面白 く 読 めました

                                                                            • 063   。 。 葉子 の 愛情 にではなく 、 こうなってしまう 女性 の 生 き 様 に 寒気 がした 1 冊 でした

                                                                              • 064   。
                                                                                嗚呼 、 この 物語 には 共感 してしまう 部分 はさらさらなかったのだが 、 私 とは 異 なる 野。
                                                                                葉子 に 、 どこか 、 あ 、 いいかも 、 と 思 ってしまう 自分 がいた
                                                                                • 012   見 る 。 「 ボート を 降 りたい 」 と 言 った 娘 ・ 草子 と 、 狂気 に 近 い 想 いを 抱 いて 生 きる 葉子
                                                                                • 017   。 母 、 葉子 からの 視点 と 娘 、 草子 からの 視点 で 交互 に 描 かれる 物語 です
                                                                                • 064   。 嗚呼 、 この 物語 には 共感 してしまう 部分 はさらさらなかったのだが 、 私 とは 異 なる 葉子 に 、 どこか 、 あ 、 いいかも 、 と 思 ってしまう 自分 がいた

                                                                              • 065   。 江國 さんの 作品 はどれも 、 読者 に 読後 、 自己 の 内面 を 点検 ・ 考察 させるという 点 でとても 優 れていると 思 います

                                                                                • 065   。 恋愛 中 あるいは 恋。後 の 女性 によくある 「 思 いこみ 」 って 、 冷静 に 見 るととても 愚 かで 身勝手 で 正直 、 見 てられないものなんだなーといった 所 です

                                                                                  • 065   。 又 、 自分 自身 の 恋愛 経験 とも 照 らし 合 わせることが 出来 るので 、 読後 に 深 く 自分 の 内面 を 省 みることが 出来 ました

                                                                                    • 068   母子 は 、 恋愛 の 狂気 のために 旅 をし 続 けているのか 、 あるいは 旅 がまずあり 、 それは 恋愛 のためではないかと 考 えているためなのか

                                                                                      • 069   彼女 ならではの 、 物語 中 に 出 てくる ミュージシャン の 趣味 も 良 くって 、 ドゥービー・ブラザーズ とか 、 ロッド・ステュアート とか 、 葉子 のように 口 ずさんで 見 たくなりました

                                                                                        • 069   江国 さんの 作品 に 共通 することですが 、 全編 が 淡 い 水彩画 のようで 、 かるーい 読 み 応 え

                                                                                          • 069   その 中 でも 草子 は 、 母 の 血 を 色濃 く 受 け 継 ぎながらも 、 自分 の 生 き 方 を 模索 していく
                                                                                            研究 開発