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Amazon.co.jp： カスタマーレビュー: 希望の国のエクソダス (文春文庫)

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面白い 18%     つまらない 4%     やすい 4%     難しい 6%     強い 10%     近い 10%     怖い 4%     少ない 6%     多い 12%     すごい 8%     よい 8%     言い当てる 4%     持つ 16%     あう 4%     読む 44%     描く 18%     救う 4%     有り得る 4%     起こる 10%     扱う 4%     飛ばす 4%     陥る 4%     淡々 4%     そういった 8%     そうした 4%     わくわく 4%     そういう 18%     最も 6%     実に 4%     まさに 8%     はっきり 6%     なんとなく 6%     もう一度 4%    

  • Total Integration
    • 0。
      物語 の世界 に没入しながら国際金融 の趨勢だけでなく、LETSをはじめとするオルタナティブ・マネーの取り組みや教育 改革の現状 をも俯瞰できる内容 になったのだろうか？ その船が沈みかけていて、凡百のビジネス 系雑誌や教育 論よりはよほど中身があるこれまで胡散臭いと思って敬遠してきた言語でなけれど、経済 界や教育 界の論客たちがやたらと村上 龍に肩入れする気持 ちもわかるときがきっとある。
      。
      そういう もの

  • 001   。 物語 の 世界 に 没入 しながら 国際金融 の 趨勢 だけでなく 、 LETS をはじめとする オルタナティブ・マネー の 取 り 組 みや 教育 改革 の 現状 をも 俯瞰 できる 内容 になっていて 、 凡百 の ビジネス 系雑誌 や 教育 論 よりはよほど 中身 がある

    • 001   これまで 胡散臭 いと 思 って 敬遠 してきたけれど 、 経済 界 や 教育 界 の 論客 たちがやたらと 村上 龍 に 肩入 れする 気持 ちもわかるというもの

      • 002   。 当時 中 2 だった 僕 には 難 しい 経済 用語 や 経済 事象 が 満載 だったため 、 イマイチ 読 み 込 めなかったからだ

        • 002   。 。 が 、 日本 の 現実 や 社会 に 蔓延 る 閉塞感 を 実 に 巧妙 に 描 き 、 捉 えている

          • 002   。 なんせ 不登校 集団 の 中心 になる ポン ちゃん 達 は 当時 の 僕 と 同年代 だったから

            • 003   いわゆる 言語 と 同 じような 物 では 幼少期 から 慣 れ 親 しんできた 言語 でなければ 大人 になってからでは 理解 力 に とほど 天地 の 差 が 出 るような 物 だ
              • 003   いわゆる 言語 と 同 じような 物 で 幼少期 から 慣 れ 親 しんできた 言語 でなければ 大人 になってからでは 理解 力 に 天地 の 差 が 出 るような 物 だ

            • 005   。
              。
              だから 80 万人 の 中学生 が 集団 不登校 になり 、 ネット ビジネス を 展開 し 、 一 つの 独立王国 を 作 り 上 げると 言 う 『 非現実 的 ストーリー 』 は 圧倒的 に リアル で 迫力 がある
              • 005   。 。 この 書籍 は ８ 年 ほど 前 に 書 かれた 書籍 ですが 、 今 や 不登校 児 が 現実 に 小説 の 世界 で 表現 された 数 とほぼ 同数存在 している

            • 006   少年 たちは ， 日本 が 子羊 のようにのほほんとしている 間 に ， 金融 資本 が 攻 め 込 んできているということに 危機 意識 をもっている

              • 006   この 語 りの 意味 がもっと 鮮明 になるのは ， 後 に p .303 において ， 国会議員 に 対 して ASUNARO の リーダー である ポン ちゃんが 国会議員 に 対 して 「 コミュニケーション できません 」 と 答 える 場面 である
                • 025   でも 同時 に 、 このように 変 わっていいのか 、 という 考 えが 私 の 中 で 鮮明 に 浮 き 上 がってくる

              • 006   ひきこもり 少年 たちは ， 日本 における 希望 のなさを 問題 視 し 続 けるわけであるが ， 彼 がその 中 でこだわっていたのは ， 「 コミュニケーション のなさ 」 であった
                • 039   それは 、 自分 自身 のいくつかの コンプレックス によってひきおこされるものかもしれない が 、 この 作品 は パワー がある

              • 008   。 。 きっと 村上 龍 が 物語 中 の 中学生 に 託 した メッセージ にはこのような 裏 の メッセージ があるのだと 僕 は 思 っている

                • 009   。
                  。
                  この 作品 は 今 から 6 年 ほど 前 に 書 かれているんだけど 、 これほど 『 今 』 の 本 はない 、 と 言 ってもいい
                  • 030   最後 まで 読 み 進 めさせる 力 はあったしみんな 書 いてるように 問題 提起 としてはよい 作品 だと 思 う

                • 012   その 閉塞感 の 中 で 、 80 万人 の 中学生 が 一斉 に 不登校 を 始 め 、 ネット ビジネス を 開始 する

                  • 012   我々 が 常日頃 いかに 自己保身 と 正当化 に 身 を 任 せているか 、 IT , 金融 という 変化 の 象徴的 な 者 に 対 していかに 目 を 背 けようとしている のかを 、 認識 させられました

                    • 013   。 村上 龍氏 の 本 は 基本的 には 好 きですが 、 どうにも 最近 の 氏 の 小説 は 偏向 してきているような 気 がしてなりません

                      • 014   主人公 との 子 を 堕胎 した 喪失感 を 埋 めようと 。 するかのごとく 経済 の 勉強 をはじめ 、 ライター として 精力的 に 活動 している

                        • 014   。 新聞 を 読 んでぼんやり 経済 の 話 が 分 かるという レベル では 、 かなり 難 しく 。 感 じると 思 うし 、 主人公 も ライター の 割 には 経済 音痴 という 設定 のようで 、 。 由美子 の 話 を 呆然 と 聞 くこともしばしばだ

                          • 014   「 初期 の 村上 龍 のほうが 。 もっとむちゃくちゃでよかった 」 とこぼす 人 は 、 私 の 身 の 回 りにもいました

                            • 016   未来 への ヴィジョン が 示 されず 、 閉塞感 に 包 まれた 現代 社会 を 改 めて 見 つめなおす キッカケ となるかと 思 います

                              • 016   。
                                。
                                もしくは 、 逆 に コンピューター の 知識 や 中学生 といった 登場人物 などは 単 に 素材 にすぎず 、 本当 は 現代 社会 に 苛立 っている 筆者 が 新 たな 価値 観 、 生 き 方 をたまたま 、 中学生 が 外部 に 対 して 新 新 たな 価値 観 をな 価値 観 を 提示 していく 「 情報 技術 を 通 して 、 提示 しただけなのかもしれません
                                • 016   。 。 物語 の 序盤 は オンライン の 世界 から 、 中学生 が 外部 に 対 して 新 たな 価値 観 を 提示 していく 「 情報 技術 」 中心 の 内容 となっていますが 、 中盤 から 徐々 に 「 経済 」 に 関 する 話題 が 中心 となってきます

                              • 017   。
                                しかし 、 実際 に 手 を 動 かし 、 汗 を 流 した 者 にとっては 全 く 無駄 のないその 一文 を 書 くために 、 理論 を 構築 するために 流 した 汗 と 、 費 やした 時間 を 感 じられるものです
                                • 040   ＩＴ バブル の 最中 に 持 ち 出 された アメリカ の 傲慢 な 理論 であり 、 現在 支持 する 人間 は 少 ない

                              • 018   。 。 この 作品 は 「 コインロッカーベイビーズ 」 「 愛 と 幻想 の ファシズム 」 に 続 く 村上 龍 の 日本 崩。物。第三段

                                • 018   「 コインロッカーベイビーズ 」 での キク 、 ハシ 、 アネモネ の バイタリティ ー 「 愛 と 幻想 の ファシズム 」 における トウジ 、 ゼロ 、 フルーツ の クリエイティビティー そういった ものがこの 作品 からは 感 じられなかった

                                  • 018   「 コインロッカーベイビーズ 」 は 細菌兵器 、 「 愛 と 幻想 の ファシズム 」 では カリスマ が 日本 崩壊 の 鍵 だったのに 対 し 、 今回 の キーワード は 情報 だった

                                    • 019   ただの 殺 し 合 いや 暗 い 内容 の 作品 が 多 い 昨今 において 希望 を 感 じさせる エンディング は 読後感 が 爽 やかでした

                                      • 020   龍氏 が 文学作家 として 成 り 立 っていたのは 前半 だけで 、 果 してこの 作品 が 文学作品 と 言 ってしまっていいのかちょっと 疑問 なのだが 、 それにしたって エンタメ としてみても 何 か 物足 りない

                                        • 020   中途半端 な 印象 は 拭 いきれず 、 これなら 「 愛 と 幻想 の ファシズム 」 を 読 めば 事足 りるような 気 がする

                                          • 020   くどくど 経済 の 近未来 的予測 を 書 かれても 、 喜 ぶ 人間 は 極一部 な 筈 で 、 if 未来 予想図 ということなんだろうけれど 、 もはや 半分 SF に 近 い 趣

                                            • 021   リアル 性 は ギリギリ のところでまだあるし 、 圧倒的 な 情報 量 と 幾 らかばかりの 希望 が 物語 の 中 から 垣間見 えた

                                              • 022   なによりも 、 そうした 「 お 勉強 家 」 が 積 み 重 ねられた 最後 の 最後 に 、 アフガニスタン の パシュトゥーン 族 にいる 日本 人 の 少年 が 冒頭 に 出 てくる ！ （ それも 911 テロ の 前 に ） などの 信 じられない 預言者的 イマジネーション には 、 正直戦慄 が 走 ります

                                                • 022   グローバリズム 資本主義 への 唯一 の 地域共同。防衛策 として 注目 を 浴 びている 地域通貨 なことなど 時代 を 先取 りして 徹底的 に 描 いています

                                                  • 024   。
                                                    。
                                                    日本 の 中学生 80 万人 が 一斉 に 学校 に 行 かなくなり 、 ネット ワーク を 通 じて 。
                                                    連携 をとって 、 次第 に 資金力発言 力 を 高 め 、 最後 には 北海道 に 移住 する 。
                                                    という ファン タジー
                                                    • 014   。 。 日本 の 中学生 80 万人 が 一斉 に 学校 に 行 かなくなり 、 ネット ワーク を 通 じて 。 連携 をとって 、 次第 に 資金力発言 力 を 高 め 、 最後 には 北海道 に 移住 する 。 という ファン タジー

                                                  • 026   余程精緻 な 取材 をしたのだろうが 、 その ７ 年後 の 現在 の 日本 を 、 きっぱりと 言 い 当 てているのはすごい

                                                    • 029   大人 の 視点 から 描 いた 少年 達 の 反乱 は 冷静 というか 冷 めきっていて 非常 に 無味乾燥 です 中学生 の 反乱 も 中途半端 で 子供 を 完全 に “ 異質 なもの ” として 描 いているのが 理解 の 足 りない 普通 の “ 大人 ” と 変 わらないと 思 います 小説 なのに 統計表 のように 淡々 と 展開 を 延 べているのが 全 く 感情移入 できなかったです

                                                      • 033   両親 が 教員 だったという 村上 氏 にとって 、 教育 問題 は 気 になるものなのかもしれない

                                                        • 033   語 り 部 となっている 主人公 にも 生活感 がみられず 、 その 視点 も 曖昧 で 、 この 物語 をより 虚構 めいたものにしていると 思 う

                                                          • 033   高村薫 や 船戸与一 、 塩野七生 などを 愛読 する 私 としては 、 この 緻密 さに 欠 ける 一人称視点的 な 。運 びは 「 ああやはり 芥川作家 なのだな 」 との 念 を 強 くする

                                                            • 035   初期 の 『 限 りなく 透明 に 近 い ブルー 』 と 『 ｺｲﾝﾛｯｶｰ・ﾍﾞｲﾋﾞｰｽﾞ 』 は 文句 の 付 けようがない 傑作 であったし 、 『 愛 と 幻想 の ﾌｧｼｽﾞﾑ 』 も 小説的 な 面白 さが 十分 すぎるほどあった

                                                              • 036   nbsp ; 。
                                                                。
                                                                近未来 小説 、 というものを 初 めて 読 みました
                                                                • 015   見 る 。 。 久々 にとても 面白 い 小説 だった

                                                              • 036   あたかも 、 すでに 起 こったことを ニュース として 読 んでいるような 、 そのくせ 、 「 こんなことは 起 きていかなければならな い 」 ということははっきり 自分 で 分 かっている 気分 の 間 で 、 気持 ちよく 揺 り 動 かされながら 、 読 み 終 えました
                                                                • 036   あたかも 、 すでに 起 こったことを ニュース として 読 んでいるような 、 そのくせ 、 「 こんなことは 起 きていない 」 ということははっきり 自分 で 分 かっている 気分 の 間 で 、 気持 ちよく 揺 り 動 かされながら 、 読 み 終 えました

                                                              • 037   。
                                                                デイトレーダー など ネット で 生 きる 人間 達 が 出 て 来 ている 今日 、 本書 の 内容 は 決 して 作 り 話 しではないと 思 えた
                                                                • 037   。 デイトレーダー など ネット で 生 きる 人間 達 が 出 て 来 ている 今日 、 本書 の 内容 は 決 して 作 り 話 しではないと 思 えた

                                                              • 039   まず 、 相変 わらず 村上 氏 の 作品 は 上 から 見下 ろされているような 圧迫感 を 抱 く

                                                                • 040   地域通貨 を 作 るというのも 結局 、 新 たな 通貨切 り 捨 てにつながるのでは ないのか ？ などなど 、 村上 の 幼稚 で 未熟 な 経。
                                                                  知識 が 浅薄 なのは 明白 だ
                                                                  • 040   地域通貨 を 作 るというのも 結局 、 新 たな 通貨切 り 捨 てにつながるのでは ないのか ？ などなど 、 村上 の 幼稚 で 未熟 な 経。知識 が 浅薄 なのは 明白 だ

                                                                • 040   村上 よ 、 本当 に 「 文学 」 として 書 きたいなら 留学 して 経済 学 の 博士号 でも 取 ってからまた 小説 に 挑戦 してくれ

                                                                  • 040   中学生 が 展開 する 巧 みな 情報 戦略 というのは 要 するに 「 ニューエコノミー 礼賛 」 である

                                                                    • 040   一方 で 老。
                                                                      姥捨 て 山計画 など 世代間 の 倫理 と 文化 を 無視 した 荒唐無稽 な ストーリー を 打 ち 立 て 私達 に 不安 と 憂鬱 を 植 え 付 ける
                                                                      • 039   複雑 な 部分 はあるし 、 読 めば 何 かが 変 わるってわけじゃないけど 、 少 し 憂鬱 な 気分 と 原因 のわからない 爽快感 を 得 られるかもしれない

                                                                    • 040   彼 は 全共闘世代 の 人間 だから 中学生 というものに 論理 の 武器 を 与 え 革命 を 期待 しているのだろう

                                                                      • 041   。 カンボジア で 殺戮 を 繰 り 広 げた ポルポト 派 の 中心 メンバー は 、 十代 の 少年 少女 たちだった

                                                                        • 045   。
                                                                          。
                                                                          近未来 、 日本 で １００ 万人 の 中学生 が 集団 不登校 児 がいるという 設定
                                                                          • 045   をすべて 見 る 。 全国 で ８０ 万人 の 中学生 が 集団 不登校 を 始 めた

                                                                        • 045   彼 らは ＩＴ を 駆使 して 大規模企業 を 起業 し 、 やがては 国家 を 牛耳 る 一大勢力 となってゆく — — 村上 龍 の 近未来 ファン タジー

                                                                          • 046   。 。 他 の 人 も 指摘 しているとおり 。 「 陳腐 」 「 荒唐無稽 」 につきる 内容

                                                                            • 047   。
                                                                              まあ 、 日本 の 中学生 たちが 、 この 本 を 真似 ることがなかったってことは 、 そこまで バカ じゃなかったってこでもあるわけで 、 私 としては 一安心 だ
                                                                              • 041   。 まあ 、 日本 の 中学生 たちが 、 この 本 を 真似 ることがなかったってことは 、 そこまで バカ じゃなかったってこでもあるわけで 、 私 としては 一安心 だ

                                                                            • 047   外国人労働者 の 受 け 入 れは 少 しずつ 行 われているが 、 排。運動 が 起 こる 気配 は 毛筋 ほどもない

                                                                              • 048   。 情報 への アクセス が 容易 で 、 社会 常識 によるしがらみがなくて 、 行動 の 徹底 という 上 で 容赦 がない

                                                                                • 048   。 ゆとり 教育 のおかげで 今 の 日本 の 中学生 には 期待 できないので リアリティ を 伴 わないが 、 紛争地帯 では 中学生 ともなれば 立派 な 戦力 だ

                                                                                  • 048   。 健全 な 危機 意識 に 基 づいて 、 自 らを 救 う 方法 を 継続的 に 実行 しなければならな い

                                                                                    • 048   。 景気回復 を 受 けて 「 格差是正 」 が 言 われているが 、 日本 は 社会 主義 国家 ではない

                                                                                      • 049   村上 龍氏 が 綿密 な データ を 準備 したことは 評価 できるが 、 記述 として 説明 されても 専門的 なことを 知 らない 私 には 全 く 理解 できず 、 私 がわるいのか 村上 龍氏 の 記述 がわるいのかはわからないが 、 その 点 は 残念 だった

                                                                                        • 049   それは 「 喋 る 一語一語 を 推敲 し 、 相手 にわかりやすく 伝 える 人物 」 という 特徴 である

                                                                                          • 049   私 が 読 んだ 村上 龍氏 の 小説 の 中 で 、 この 本 にも 共通 して 出 てきたことがあった
                                                                                            研究 開発