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Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: ロング・グッドバイ
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思いがけない 4% 青い 4% 味わい深い 4% 臭い 6% 長い 41% 素晴らしい 14% 深い 6% うれしい 4% 面白い 16% 早い 4% うまい 6% 読み比べる 6% 端折る 4% 読み返す 6% 読み直す 6% 省く 4% 貫く 4% くだける 4% 訳す 18% 則る 4% 生まれ変わる 4% 明かす 4% 概ね 4% さる 4% 極めて 4% 一層 4% あえて 6% ともかく 6% 多々 4% とくに 4% たとえ 4% なるほど 4% 単なる 4%
- Total Integration
- 02007年は村上 春樹さんの本は読みませんいやエッセイくらいは読んだ なということがありますけど、そのレベルです
「長い 間離れているお別れ」は好きで何度 か読んで いて、好きがこうじて原書 も買っていますそれくらいファン なので今回 村上 さんの「ロング・グッドバイ』」が出るのをを楽しみにしてしていて、発売当日に買って読みはじめて、気に読み進んでしまいます
こうなるところは清水 訳・原書 と読み比べながら読了 しました
感想 ですが、訳に関して は村上 さんのほうが原文 に則って訳していますし、言葉 も新しいですただ、雰囲気 としては慣れ親しんだミステリー の最高 峰、「MWA(アメリカ探偵 作家 クラブ)賞」’55年度ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)受賞作である この“準古典 小説 ”『長い お別れ」を捨てきれないのが正直 なところ新訳 マーロウ の、とくに ラスト のテリー 、リンダ、あるいはオールズとの会話 で感じた のですが、心の揺れが、なぜかストレート に伝わっ て来ませんでした(たんに自分 の読解力不足かもしれません)もし、長い お別れ」を読んで いなかったら感動 は薄かった気がします
文学者と映画の翻訳 家のちがいでしょうか、少なく ともラスト の雰囲気 は、清水 さんの訳のほうが 日本人 としては理解 しやすいと思いま した
ただ、巻末 のあとがきは最高 ですこれを読むだけでも価値 以上 のものがある)、チャンドラー 好きにはたまりません
そんなことで★5つです
- 003 村上 氏 は 、 翻訳 には 賞味期限 があると 主張 しているが 、 現代 風 の 表現 を 用 いればそれで 作品 そのものが 新 しく 生 まれ 変 わるかと 言 えば 、 そう 単純 な 話 ではない
- 004 チャンドラー の 名作 である 本書 が 当代随一 の 作家 ・ 村上 春樹 によってあらたに 世 に 出 ることになった
- 004 やはり 翻訳 の リズム 、 台詞 の 切 れ 味 などでは 字幕屋出身 の 清水 の 足下 には 到底及 ばないのだろう
- 006 て 見 る
あくまで 清水 俊二 訳 との 比較 においてですが 、 原文 に 忠実 な 翻訳 です
- 007 村上 春樹 の 作品 に 対 する 思 い 入 れはとてもよくわかるが 、 残念 ながら 彼 の 文体 は ( Raymond Carver の 文体 とは 対照的 に ) Raymond Chandler の 文体 とは 合 わないような 気 がする
- 010 村上 春樹 さん 翻訳 にさきだって 、 清水 俊二 さんという 方 の 名翻訳 版 が 長年 あり ( そちらでの タイトル は 「 長 いお 別 れ 」 ) 、 長 い 年月 の 間 に 110 万部 も 売 れている 有名 な 一冊 です
- 010 村上 春樹 さんの 訳 のこの “ 準古典 小説 ” 『 長 いお 別 れ 』 が 村上 春樹 の 訳出 により 『 ロング・グッドバイ 」 も 、 清水 俊二 さん 訳 の 「 長 いお 別 れ 」 もどちらもいい 作品 ですので 、 訳 の 読 み 比 べをする 楽 しみもあります
- 010 村上 春樹 さん 訳 のこの 「 ロング・グッドバイ 」 も 、 清水 俊二 さん 訳 の 「 長 いお 別 れ 」 もどちらもいい 作品 ですので 、 訳 の 読 み 比 べをする 楽 しみもあります
- 024 ハードボイルド にはまっていた 学生 の 頃 にさんざん 読 みましたが 、
村上 春樹 さんの 訳 が 出 たことで 、 懐 かしく 読 み 返 す 機会 をいただきました
- 010 ストー リー の 方 はそこまでとして 、 この 小説 、 シーンシーン や 台詞 、 行動 が 極 めてかっこ 良 く 、 ダンディズム に 溢 れています
- 010 sp ;
ロング・グッドバイ は 、 フィリップ ・マーロウ という 探偵 が 主人公 の ハードボイルド 小説 です
- 011 これまで 、 清水 訳 「 長 いお 別 れ 」 を 3 回程読 み 直 している 自分 としては 、 村上 訳 でどのように 生 まれ 変 わるのか 、 期待十分 で 本書 に 望 んだ
- 035 村上 は 、 16 、 7 歳 くらいのときにはじめて 読 んで 、 以後 、 原書 と 清水 訳 を 交互 に 読 んできたらしい
- 012 明 らかに ミステリ の 範疇 を 超越 しているというか・・ 、
昔 フィリップ ・ k ・ディッ ク の 「 ヴァリス 」 を 読 んだときのような 、 強烈 に 個性的 な
世界 観 への 吸引力 を 感 じます
- 013 本書 の 売 りは 村上 春樹訳 でしょうから 、 これを 読 んで チャンドラー の 文体 からの 影響 、
「 羊 をめぐる 冒険 」 の 構造 との 類似性 などを 読 み 解 くのもいいでしょう
- 013 ギャツビー では 良 く 分 からなかったが 、 村上 春樹 の ネタ 帳 を 垣間見 るような 翻訳 作業 の 一冊
- 013 そのうえ 丁寧 な 翻訳 作業 をなぞるように 、 もともと ハードボイルド 特有 の 含 みの 多 い 会話 の 意味 を 、 ひとつひとつ 消化 しながら 読 み 進 められる
- 013 必然的 に スピード 感 は 殺 されてしまうが 、 緊迫 した 球技 の 試合 を 解説 付 きで 見 ているように 、 素人 が 玄人 の 貴重 な 技 の 隅々 まで 味 わえるような 魅力 がある
- 014 村上 はあえて 直訳調 にしごつごつとしたひっかかりを 加 えることで 、 小説 の テンポ を 抑 えようとしている
- 014 村上 訳 になっているからなんだろうけど 、 「 まんま 『 羊 をめぐる 冒険 』 じゃん ! 」 当時両方読 んでたのに 、 ぜんぜんそんなふうには 思 わなかった
- 014 「 ロールズ・ロイス 」 でまず 洗礼 を 受 け 、 「 ぐさりと 刺 さって 背中 から 十 センチ は 突 き 出 そうな 視線 」 など 過激 な 比喩 の 数々 は 村上 ワールド の デジャヴュ のようだ
- 014 ギャツビー の 時 もそうだったが 、 はじめの 数十 ページ は 文章 の 重厚 さと 直。具合 に 違和感 を 覚 えたがだんだん 慣 れていった
- 015 かなり 分厚 い 本 ですが 、 村上 氏 の 語 り 口 のうまさでぐいぐいと 一気 に 読 み 進 んでしまいます
- 015 理由 はあとがきと 帯 にも 使 われています ) のですが 村上 氏 が 書 いているのですが 、 従来 の 翻訳 「 長 いお 別 れ 」 ではかなり 多 くの 文章 の 細部 が 意図的 に 省 かれている 、 とのことで 、 いままで 数回 この 小説 を 読 んだことがありますが 、 「 あれ 、 こんな 場面 あったっけ 」 と 、 新鮮 な 驚 きがありました
- 015 理由 はあとがきで 村上 氏 が 書 いているのですが 、 従来 の 翻訳 「 長 いお 別 れ 」 ではかなり 多 くの 文章 の 細部 が 意図的 に 省 かれている 、 とのことで 、 いままで 数回 この 小説 を 読 んだことがありますが 、 「 あれ 、 こんな 場面 あったっけ 」 と 、 新鮮 な 驚 きがありました
- 016 チャンドラー が 名立 たる 作家 達 から 崇拝 され 、 ハードボイルド の 巨匠 といわれる 所以 は 、 チャンドラー 未読 の 方 でも 、 この 本 を 読 めば 納得 できる 筈
- 016 チャンドラー を 読 んだのは 初 めてですが 、 ハードボイルド という 感情描写 をできるだけ 廃 した 小説 ながら 、 主人公 である 探偵 マーロウ 、 周 りの 幾分影 を 持 つ 各 キャラクター 達 ともに 、 細 やかな 行動 描写 と 台詞 ( 巧 すぎ ) により 読 み 進 むにつれてしっかりとした 輪郭 を 持 ってくるので 、 内面 を 多 くは 語 らない マーロウ にも 次第 に 感情移入 していきます
- 018 清水 訳 に 関 しては 、 「 原文 読 もうかな 」 という 気 にさせますが 、 村上 訳 は 「 こりゃ 手 に 負 えない 英語 だろうな 」 と 言 えるのではない 英語 だろうな 」 と 原文 で 読 む 気 をなくします
- 001 感想 ですが 、 訳 に 関 しては 村上 さんのほうが 原文 に 則 って 訳 していますし 、 言葉 も 新 しいです
- 018 清水 訳 は 、 「 原文 読 もうかな 」 という 気 にさせますが 、 村上 訳 は 「 こりゃ 手 に 負 えない 英語 だろうな 」 と 原文 で 読 む 気 をなくします
- 019 チャンドラー は ハリウッド に 招 かれて 映画史上 に 燦然 と 輝 く 『 深夜 の 告白 』 の 脚本 も 書 きましたが 、 そうした オリジナル 脚本 のひとつに 、 第二次大戦 の 帰還兵 が 殺人 事件 にからむ 『 青 い 戦慄 』 という 映画 もあります
- 019 『 ロンググッドバイ 』 の ラスト を 最 も デフォルメ したのは 、 ロバート・アルトマン 監督 ですが 、 物議 をかもした 映画 の ラスト は アメリカ 社会 の 第二次大戦 までの 帰還兵 と 、 ベトナム 帰還兵 の 扱 いの 差 なんだと ハッキリ とわかりました ( アルトマン の 映画 は 1970 年代 に 物語 が 設定 されています )
- 019 ベトナム 帰還兵 は 逆 に 神経 がおかしいとみなされた 末 に 撃 ち 殺 される 可能性 だってある 、 ということを アルトマン は 訴 えかけたかったんだと 初 めてわかった 次第 です
- 020 村上 は 以前 から チャンドラー から 受 けた 影響 について 語 ってきたわけだが 今回 村上 が 本書 を 訳 した 事 で そのことがはっきりと 見 えた
- 012 村上 訳 について 言 えば 、 概 ね 素晴 しいと 思 いますが 、 「 新訳 を 問 う 」 という 割 には
少 しばかり 古 めかしさが 残 りすぎている 気 もします
- 020 いずれにせよ 、 訳者 の 思 い 入 れの 強 さが 翻 って 小説 への アプローチ を 迂遠 なものにするという 逆説 がこの 訳書 では 体現 されている 、 と 個人的 には 思 われる
- 030 いずれにせよ 、 訳者 の 思 い 入 れの 強 さが 翻 って 小説 への アプローチ を 迂遠 なものにするという 逆説 がこの 訳書 では 体現 されている 、 と 個人的 には 思 われる
- 021 翻訳 作品 は 歴史 に 燦然 と 輝 く 名作 ばかりではあるけれど …
どこかで 、
「 翻訳 は オードブル をつくるようで 楽 しい
- 021 村上 春樹 が レイモンド ・チャャンドラー を 翻訳 した
- 024 キャッチャー・イン・ザ・ライ もそうですが 、
大好 きな 作品 を 現代 によみがえらせてくれた 村上 春樹 さんに 感謝 です
- 040 翻訳 作品 は 歴史 に 燦然 と 輝 く 名作 ばかりではあるけれど …
どこかで 、
「 翻訳 は オードブル をつくるようで 楽 しい
- 041 すごい 思 いがいっぱい 詰 まった 翻訳 すぎて 、 本人 も 書 いているようにとても 個人的 な 翻訳 です
- 021 また 巻末 には 村上 春樹 による チャンドラー への 文章 を 寄 せているのですが 、 これだけでも 味 わい 深 いものがあり 、 最初 から 最後 まで 楽 しめる 一冊 です
- 022 ハードボイルド 私立探偵 の 代名詞 ともいえる フィリップ ・ マーロウ が 一人称 で 語 る 本書 は 、 レイモンド ・チャンドラー の 代表作 であると 共 に 、 アメリカ における ミステリー の 最高 峰 、 「 MWA ( アメリカ 探偵 作家 クラブ ) 賞 」 ’ 55 年度 ベスト・ノヴェル ( 最優秀長編賞 ) 受賞作 である
- 031 探偵 フィリップ ・ マーロウ が 厄介 な クライアント である テリー ・レノックス を 助 けたことからその 事件 に 引 き 込 まれていくのだが 、 ほのめかしはあるものの 最後 の 最後 まで 真相 はわからず 、 最後 にその 全 てを 把握 できた 時 には 感動 すらありました
- 043 ストー リー は 殺人 事件 に 思 いがけなく 関 わりを 持 った 私立探偵 フィリップ ・マロウ を 語 り 手 として 、 実質的 な 主人公 テリー ・レノックス の 物語 です
- 022 本書 は 、 さすがに MWA 賞受賞作 だけあって 、 その キャラクター が 多 くの 読者 を 惹 き 付 ける 、 紛 れなき 存在 感 を 身 につけた ヒーロー 、 フィリップ ・マーロウ が 主役 の 、 その 時代 を 背景 にした ロス・アンジェルス を 舞台 にした 男女 の 愛憎 や 二転三転 する プロット と 、 変 わらぬ 男 の 友情 を 描 いた 、 改 めて 清水 俊二 の 訳 による 『 長 いお 別 れ 』 も 読 んでみたくなるような 傑作 である
- 022 そして 、 ベストセラー 作家 ロジャー ・ウエイド とその 妻 アイリーン と 知 り 合 うようになり 、 ロジャー が レノックス の 妻 の 不倫相手 のひとりだと 知 るのだが 、 ロジャー も アイリーン も 死 んでしまう
- 022 そのあたりを 原文 にあくまで 忠実 に 、 省 くことなく 翻訳 したということが 、 村上 春樹 の 長 い 「 訳者 あとがき 」 ( これがまた 名文 であり 、 本書 の 価値 を 一層 高 めている ) にあるが 、 読 んでいてもまだるっこしいところはなく 、 不思議 と ストレート に 胸 に 入 ってくる
- 022 ヘミングウエイ なら 大久保康雄訳 のままが 良 いと 思 うし 、
カラマーゾフ なんかだと 光文社 が 出 した 新訳 があることで 、
旧訳 を ギブアップ した 人 には 助 かるし
- 012 ヘミングウエイ なら 大久保康雄訳 のままが 良 いと 思 うし 、
カラマーゾフ なんかだと 光文社 が 出 した 新訳 があることで 、
旧訳 を ギブアップ した 人 には 助 かるし
- 022 丁度少 し 前 に ペーパー バック 版 の 英文 を 清水 俊二 の 旧訳 も 読 んでいないので 、 レビュー に 多 く 見 られるような 新訳 ・ 旧訳 の 文庫 本 で 参照 しながら 読 んだのですが 、 有 る 部分 が スパッ と カット されてるのではなく 、 台詞 や 情景描写 中 の 数語 が 端折 って 意訳 されてる 部分 が 多々 ありました
- 002 丁度少 し 前 に ペーパー バック 版 の 英文 を 清水 俊二 訳 の 文庫 本 で 参照 しながら 読 んだのですが 、 有 る 部分 が スパッ と カット されてるのではなく 、 台詞 や 情景描写 中 の 数語 が 端折 って 意訳 されてる 部分 が 多々 ありました
- 022 彼 が 語 る 一人。叙述 は 、 余分 な 心理描写 を 省 いて 、 その 目 に 映 る 情景 を 切 り 取 るように 語 られる
- 022 調査 の 結果 、 これらの 愛憎 の 果 ての 血 なまぐさい 事件 の 真相 を 知 るのだが 、 マーロウ は 、 常 に タフ で 、 頑固 で 、 機知 に 富 み 、 孤独 で 、 やくざで 、 金 には 淡白 で 、 ロマンチック である
- 025 スピード 感 や ハードボイルド 臭 さは 清水 俊二 訳 のほうがあるけれど 、 新訳 は 読 みやすく 、 素直 に 物語 に 入 って 行 ける
- 007 十年 ほど 前 に 清水 俊二 訳 で 読 み 、 感動 し 、 それから 原書 を 手 に 入 れ 、 それを 繰 り 返 し 読 んできた
- 026 村上 春樹 は 自作 の 日本 語 はうまい のに 、 翻訳 となると 、 サリンジャー の 場合 もそうだったけど 、 どうしてこんなに 日本 語 が 下手 になるのか ? 彼 の 下。訳 によって 昔 の 上。訳 が 悪貨 が 良貨 を 駆逐 するみたく 、 なくなってゆくとすれば 、 日本 語 英米文学 にとって 、 これほどの 弊害 はない
- 026 一般 に 日本 語 翻訳 の 質 は 上 がってきているだけに 、 ここに 唯一 の 例外 のように 、 のさばる 亡霊 がいるのは 慨嘆 すべきことである
- 028 グレー ト・ギャツビー とこの ロング・グッドバイ を 村上 春樹訳 で 読 んでみて 思 ったのは 、 やはりかなりの 影響 をこの 二冊 から 受 けて 村上 春樹 という 作家 が 出来 上 がったんだなということ
- 025 グレー ト・ギャツビー とこの ロング・グッドバイ を 村上 春樹訳 で 読 んでみて 思 ったのは 、 やはりかなりの 影響 をこの 二冊 から 受 けて 村上 春樹 という 作家 が 出来 上 がったんだなということ
- 028 The Long Goodbye は 、 清水 俊二 さんの 訳 でも 原文 でも 読 んだ
- 028 カリフォルニア の 都会 の 日陰 の 、 乾 いた 孤独 のしみ 入 るような 淋 しさのよろこびを
もう 一度 思 い 出 すことができました
- 030 しかし 、 そのような 仮説 された 自我 を 呈示 される 必要 のないほどに 、 我々生身 の 人間 が 小説 以上 に アンチノミー かつ 混沌 とした 存在 であるのは 新聞 の 三面記事 を 読 むまでもなく 自明 である
- 030 つまり 、 生身 の 人間 が 抱 える 自意識 のくびきを 超 え 、 あらゆる 二律背反 ・ 逆説 を 同時 に 体現 することの 出来 る 仮説 的 な 存在 ( 実際 にはありえない 存在 ) であると
- 030 生身 の 人間 にはもちろん マーロウ のような 一貫性 はないが 、 それは 一貫性自体 が 小説 ( しかも ハードボイルド という 領野 における ) という 結構 の 上 で 初 めて 可能 なものだから 仕方 がない
- 030 評論家 の 豊崎氏 が 「 村上 氏 の 訳 したものは 全部村上 氏 の トーン になっていて 、 つまらない 」 と 語 っていたが 、 これは 当 てこすりでもなんでもなく 、 一抹 の 真実 なのだと 思 う
- 030 90 ページ にも 渡 る 大部 なあとがきにおいて 、 村上 氏 は フィリップ マーロウ を 純。仮説 の 存在 として 定義 している
- 031 村上 春樹 は フィッツジェラルド の 「 グレー ト ・ ギャッ ツビー 」 も 素晴 らしい 翻訳 をしていて 、 しかも チャンドラー も フィッツジェラルド を リスペクト し 作中 でも 「 最高 の 酒飲 み 作家 」 だと 評 している
- 033 マーロウ は センチメンタリスト で 、 特 にこの 小説 は 、 テリー ・レノックス との 関係 は 、 もともと ハードボイルド 小説 のなかでも 甘 い 感 じがしてたんだけど 、 より 一層 強 く 感 じる
- 033 さすがに 村上 春樹 で 、 以前 の 清水 俊二 の 訳 よりも 文章 もうまく 、 なめらかだ
- 034 すべて 見 る
大学生 の 時 に ハヤカワ 文庫 の 「 長 いお 別 れ 」 を 読 んだ 後 にも ギムレット を 飲 みたくなりましたが 、
この 「 ロング・グッバイ 」 を 読 んでもやっぱり ギムレット が 飲 みたくなりました
- 034 また 、 マーロウ の 体温 ( のようなもの ) や タバコ の 煙 、 ギムレット の ビター な 匂 い 、 また L.A の 街 にただよう 陽炎 まで 行間 に 感 じ 取 れる
- 036 ちなみに 、 有名 な 「 ギムレット 」 についての セリフ は フィリップ ・ マーロウ が 言 ったような 気 がするのではない
- 036 で 、 実際 に ギムレット を 飲 むと 、 すこしだけ 大人 になったような 気 がするのです
- 038 お 世辞 にもいいとはいえない 安 っぽい 装丁 に 、 村上 は 一言 、 「 ありがたい 」 とは 言 っているが 、 内心 、 「 なんでこんなんやねん ! 」 と 思 っているのは 見 え 見 え
- 035 お 世辞 にもいいとはいえない 安 っぽい 装丁 に 、 村上 は 一言 、 「 ありがたい 」 とは 言 っているが 、 内心 、 「 なんでこんなんやねん ! 」 と 思 っているのは 見 え 見 え
- 038 途中 から 、 「 これは 村
上春樹 の 小説 では ? 」 と 思 ったほど 、 村上 氏 が 影響 を 受 けた 本 だと 感 じました
- 003 村上 氏 の 訳 は 正確 で 省略 はないかも 知 れないが 、 味 わうには コク も 薫 りも 足 りなさすぎる
- 039 る
私 の 知 っている マーロウ はこんなくだけた 男 ではなかった 気 がする
- 022 本書 で マーロウ は 、 テリー ・レノックス に 友情 を 抱 き 、 彼 が 犯 したとされる 妻殺 しを 信 じようとしない
- 039 読 み 深 めていくうちに マーロウ の 悲 しみが 伝 わってくるそんな 村上 版 の 訳 だったと 思 う
- 040 洋書 である ロング・グッドバイ をここまで 違和感 を 感 じずに 読 むことができたことを 感謝 するとともに 秀逸 な 翻訳 本 として 評価 したいです
- 035 翻訳 は 、 25 年 くらいで 新 しく 訳 されるほうがいい 、 と 村上 は 言 っているが 、 ついに 自分 でやってしまった
- 042 洋書 である ロング・グッドバイ をここまで 違和感 を 感 じずに 読 むことができたことを 感謝 するとともに 秀逸 な 翻訳 本 として 評価 したいです
- 041 レイモンド ・ チャンドラー の 有名 な 「 長 いお 別 れ 」 を ( 今 や 世界 的 な 名声 を 誇 る ) 村上 春樹 が 翻訳 するという 最高 の 作品 で 、 ストー リー や セリフ から 寄 り 道 の 部分 を 含 めて 最高 の エンターテイメント 作品 と 言 える
- 008 どちらも 今回 の 翻訳 を 読 んで 、 初 めて 本来 の 意味 が 理解 できた 部分 が 多 かったです
- 041 あまり 読 んでいる 人 の 入 り 込 むところがない 翻訳 なのだけど 、 この 翻訳 を 読 んでしまうと 前 の 訳 で 読 む 気 があまりしない
- 042 訳者 村上 春樹氏 による 「 あとがき 」 で 書 かれている “ To say good by is to die a little . ”
について 、 英語 が 苦手 な ( だけが 原因 ではないですが ) 私 は 長 い 間誤解 をしていた
- 008 村上 春樹訳 は 、 批判 する 人 もいるし 絶賛 する 人 も
いるけれど 、 僕 にとっては 心 から 楽 しめる 、 素晴 らしい 翻訳 でした
- 037 ストー リー・ 翻訳 ともすごくよく 出来 ているし 、 今読 んでも 面白 いと 思 うのですが 、
どうしても マーロウ には 共感 できないのです
- 042 春樹氏 による 「 あとがき 」 で チャンドラー 自身 、 「 彼 ( フィリップ ・マーロウ ) は 実在 し 得 ない 」 と 語 られていますが 、 これが フィリップ ・マーロウ を 言 わずもがな 語 っているかと
- 042 内容 は ハードボイルド な 私立探偵 を 営 む 主人公 フィリップ ・マーロウ が 不可解 な 自殺 の 謎 に 迫 ります
- 043 巻末 に 村上 春樹 さんの 訳者 あとがき 「 準古典 小説 としての 『 ロング・グッドバイ 』 」 が 延々 45 ページ にわたって 掲載 されています
- 004 村上 訳 による 「 ロンググッドバイ 」 はこのような 問題 点 を クリア にし 新 たな 古典 としての 存在 として 位置 づけられる 様 に 思 う
- 043 訳者 が 述 べてるように グレー ト・ギャツビー からは 情感 を 、 チャンドラー からは 会話 を 、 そして カラマーゾフ の 兄弟 からは ストー リーテリング を 、 学 んだように 思 える
- 043 訳者 が 述 べてるように グレー ト・ギャツビー との 共通点 を 感 じますが 、 この 手 の 小説 は 好 きになれません
- 043 フィッジェラルド の グレー ト・ギャツビー と レイモンド ・チャンドラー の ロング・グッドバイ の 作家 間 、 作品 間 の 対照 などです
- 044 村上 作品 は 3 冊 ほど 完読 し 自分 の 性 に 合 わない 事 が 分 かっているから 、 たとえ 女性 ファン が 多 く 何 かにつけ アドバンテージ を 得 ると 知 りつつも 無視 を 続 けてきた
- 038 村上 小説 に 出 てくる 「 僕 」 の タフ な 発言 や コーヒー や カクテル のこだわりなどの ラ
イフスタイル も 、 チャンドラー から 受 け 継 いだような 気 がしました
- 044 民族文化 に 関係 なく ハードボイルド とは 武士道哲学 で 極 められた 事 は 、 論理的 な 帰結 として 証明 できる
- 044 簡単 に 言 って 西洋人 であれ 日本人 であれ 、 武士道 に 則 っているかどうかが 、 ハードボイルド 作品 であるかどうかの 私 の 基準 である
- 044 西洋 の 作家 は 武士道 に 勇気 を 得 て ハードボイルド 作品 を 創作 したに 違 いない ( 笑 )
- 045 ムラカミ の 文章 なのか 、 フィッツジェラルド を 翻訳 した 文章 なのか 、 チャンドラー のそれなのか ? エライ 重層的 ですな
- 018 単 なる 好 き 嫌 いを 、 翻訳 の 良 し 悪 しや 、 日本 語 の 上手下手 と 言 われてもね
- 045 元祖 「 長 いお 別 れ 」 が 同 じ 早川書房 ( ハヤカワ 文庫 ) から 1976 年 に 清水 俊二 氏訳 で 出 ているが 、 こちらの 方 は 、 ムラカミ 「 あとがき 」 によると 「 細部 を 端折 って 」 訳 されている 由
- 034 ずいぶん 以前 に 清水 俊二 氏訳 で 「 長 いお 別 れ 」 を 読 んだが 、 正直 これほどの 感銘 は 受 けなかった
- 046 マーロウ が 仮説 だからこそ 、 人間 の 機微 や 感情 により 生 じる 、 あいまいさや 柔 らかさを 一切 なくしたような 状態 、 固 ゆで 卵 = ハードボイルド の 世界 がこれほどの 一貫性 をもって 成立 したのか ! ! ! と 納得 しました
- 046 マーロウ の 行動 は 、 彼 の 人間 としての 自我意識 の 実相 をすべて 反映 していると 思 えない 一方 、 行動 描写 は 一貫性 をもった 視点 で 貫 かれている
- 046 村上 氏 はあとがきで 90 ページ も 費 やしているのですが 、 これだけでほとんど 解説 本 の 域 に 達 しており 、 一冊 分 の 価値 があるくらいです
- 046 原作 の 雰囲気 に 忠実 な 村上 訳 もさる ことながら 、 オリジナル の ミステリ の 面白 さ 、 語 り 部 としての フィリップ ・マーロウ の 圧倒的 な 存在 感 にあっという 間 に 引 き 込 まれ 、 読 み 始 めたら 止 まらなくなってしまいました
- 046 LA でのある 殺人 事件 がきっかけで 、 重層的 に 織 り 成 す 人間 関係 の 描写 から 、 幾重 にも 仕込 まれた ミステリ の 謎解 きも 見事 です
- 047 そう 思 うからこそ 、 ロング・グッドバイ で 描 かれる 世界 観 に 惹 かれ 、 圧倒的 な
苦 しさを 覚 えながらも 頁 をめくる 手 が 止 まらない
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