- 『拾有七年』を読む (31)
ただ、クロンウェルやハムデンの人格と才知、勇気を有しながら、世に知られずに終わったのは、その名を世に出す機会がなかったからである(引用者注:夜見が浜の美しさを、田舎にも世界を変えたイギリス革命の名士の墓があると、碧川企救男は強調したかった)
- 碧川企救男の欧米見聞記 (48)
それこそ碧川企救男に言わせると外国の都会生活を極楽とし、日本の都会生活を地獄とするものであると言う
- 碧川企救男の欧米見聞記 (45)
ただ、赤ん坊展覧会を開いてこれに賞品を与えねばならぬほどに、婦人が子どもを育てる事が嫌になっているという英国の婦人界に、何となく一種の暗い影が漂っているような気がする、と碧川企救男は思った
- 碧川企救男の欧米見聞記 (44)
とにかく碧川企救男は、国民生活の向上を願って、新聞記者の海外視察について、識者に是非議題にして貰いたいと主張するのであった
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