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超訳万葉集(第2巻)[141〜55]
■。殯(おおあらき)[埋葬に先立つ祭]のときの歌2首 [151] このように早く逝かれるのを知っていたら 大きなみ船の泊まった泊まりに しっかり標(しめ)をつけておけばよかった 船がそこから出ていかないように[額田王]
超訳万葉集[76〜84]
■添え歌 [80] あおによし 奈良の家に いつまでも 通ってきます けっして忘れませんから
万葉集(第2巻)[114〜130]
■三方沙弥(みかたのさみ)が園臣生羽(そのおみいくは)の娘をめとって、それほどたたないうちに病に伏してつくった歌3首 [123] 束ねるには短く 束ねなければ長い 幼いあなたの髪 それをこのごろ 見ることができません ひょっとしたらだれかが その髪に くしをいれてしまっているのでしょうか(沙弥)
万葉集(第2巻)[131〜140]
■柿本人麿が石見国[いまの 島根 県西部]から妻と別れて都にのぼってきたときの歌2首、あわせて短歌 [131] 石見の海、津野の浦[現江津市]には いい泊まりがないと人はいう 干潟もないと人はいう いいではないか 泊まりがなくても干潟がなくても いさな[クジラ]とる海へ向かう港の荒磯には 青い玉藻や沖の藻 あしたには心地よい風が吹き ゆうべには静かな波が寄せてくる その波とともに寄せる玉藻のように 寄り添ってすごしたあの子を 露霜のようにおいてきてしまった この道を曲がるたび 何度もふりかえるけれど どんどん里は遠くなるばかり いくつも高い山も超えた どうしているだろう 夏草のようにしおれて わたしのことを思っているだろうか あの子の家がみたい たちはだかる山よ なびけ■添え歌2首 [132] 石見といえば 高角山 その木の間から 振った袖が あの子に 見えただろうか
超訳「万葉集」[1−10]
■斉明天皇(在位655-61)の時代、額田王の歌 [8] 熟田津(にぎたづ)[現在の 松山 あたりか]から 船を出そうと 月の出を待っていると 潮もよい具合 ここともお別れ さあ、こぎだしましょう
超訳「万葉集」[11−21]
■天皇が滋賀の蒲生(がもう)[近江八幡あたり]の野で狩りをされたときに、額田王がつくった歌 [20] あかね色に輝く 紫野をゆき 御料地の 標野(しめの)を 戻っていくわたし 野の番人に見られたかしら あなたが袖をふっているのを 恋のアバンチュールね
超訳「万葉集」[34─44]
■伊勢行幸に従った当麻真人麿(たぎまのまひとまろ)の妻がつくった歌 [43] いとしい人は どのあたりを 歩いておられるのでしょう きょうは はるか向こうの 目には見えない山を 越えておられるのでしょうか どうぞご無事で
超訳万葉集(第2巻)[103〜13]
■吉野から苔むした松の枝を折って送ったところ、額田王がありがたく思い、詠んだ歌1首 [113] み吉野の かがやく松の枝が いとしいことです あなたのおことばをもって やってきたのです
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