- 番町にて奇物に逢ふ事
「……先程の、『あれ』は……一体、何で御座いましょう?……一つ、確かめて参りましょうか?……」
- 耳嚢巻之四靈獸も其才不足の事
「……この狐は、奥州から下って来たものならんか?……これは……奥州宮城野に伝わる古き昔語りを、この狐が聴き覚えており……とは言うても、流石に畜類のことじゃ……歌のまことの『月の心』の部分……悟入の眼目を……誤って覚えておったということであろうの……」
- 耳嚢巻之四戲藝にも工夫ある事
「……近々道成寺の能の稽古が御座れば……まあ、参りて内輪に見るは、これ、勝手次第……」
- 耳嚢巻之四景淸塚の事
「……景清の塚と聞いて、和歌を手向けておる……」
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