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- 去りゆくものと新しいもの
今年3月に発生した東日本大震災.陸域観測衛星「だいち」は,その被害状況の確認に活躍したのを最後に,電源の電圧が低下,復旧運用の甲斐なく,最近運用停止となったばかりである. そして今度は,赤外線天文衛星「あかり」にも電力異常が発生してしまった.バッテリーの蓄電量が低下,太陽電池による発電ができる昼側にいる時にしか電力が供給されない状態になっているとのこと.現在,必要な対策が講じられている(「必要な対策」とは,太陽の光が当たる昼側にいる場合だけでも運用が可能になるようにすることもあるだろうし,もしかしたら,「あかり」自身がスペースデブリにならないように,軌道を変更して処分するということも含まれているのかもしれない). 「あかり」は,2006年2月22日,鹿児島県内之浦宇宙空間観測所から, μ-ⅴ ロケット 8号機によって打ち上げられた.要。寿命1年,目標寿命は3年であった.5年以上にわたって活躍していたのだから,そろそろ異常が起こっても仕方ないというところか.それでも,復旧できるものなら是非とも復旧して欲しいと願いたいところだが. さらに,こちらは日本のものではないが,2004年1月3日に,火星のガゼフ・クレーターに着陸して以来,活躍を続けてきた nasa の火星探査車「スピリット」も,静かのその生涯を終えることになったようだ. 「スピリット」は,2003年6月10日,デルタ ⅱ ロケットによって打ち上げられた.翌2004年1月3日に火星に着陸,当初は90日の予定で探査が始まったが,以来,何と6年以上にわたって活躍を続けた「長寿」の探査車であった.「スピリット」が送ってきた観測データは,我々人類に,火星に関しての様々な新しい知見を与えてくれた.中でも,送られてきた画像は,まるで火星旅行者が撮ったスナップ写真のように自然で,その画像を見ながら,私自身が火星の大地に立ったところを思い浮かべ,想像を膨らませたものだった. そうやって大活躍を続けた「スピリット」だったが,2009年5月13日,「トロイ」と呼ばれる緩い砂地を走行中,砂に車輪をとられ,身動きができなくなってしまった.地上局の管制官たちがこの砂地からの脱出を試みていたが,2010年1月26日,砂地からの脱出を諦め,以後は静止観測を行うことになった.しかし,動けなくなってしまうと,日当たりの良い場所に移動することができず,そうすると太陽電池による発電量が下がり,発電量が下がるとまた発電に有利な姿勢をとることが難しくなり,また,火星で度々発生する砂嵐から身を守ることも難しくなる.そうなるとまた太陽電池にチリが積もり,さらに発電量が下がる・・・という悪循環に陥り,昨年3月22日を最後に交信ができなくなっていた.そして遂に,「交信できる可能性は極めて少ない」と判断され,復活は断念された. 非常に残念なことではあるが,90日の予定を6年以上頑張ったのだから仕方あるまい.地球に比べて変化の少ない火星の地上にあり,錆びる心配のないアルミ製の機体,動かなくなったとは言え,これから先も朽ちることなくそこに止まり続けることになるだろう. しかし,双子の探査車のもう一方,「オポチュニティ」はまだ健在だ.「オポチュニティ」には,もう少し,老体に鞭打って頑張ってほしいところだ.
- 第16回 ふれあいの里星空観望会
今年, 天文台 1階では, 自作プラネタリウム 投影と「はやぶさ」のお話. 実は,以前から「やっぱり今年は『はやぶさ』の話題は欠かせないだろう」と思っていた.そこで,この日に間に合わせようとm-v5号機のペーパークラフトの製作にかかったところで,「はやぶさ」のカプセルから回収した微粒子が「イトカワ」のものであると断定されたのだった. いやはや,何というタイミング!
- 祝!H-IIA 18号機打ち上げ成功!
今回打ち上げられた「みちびき」は測位衛星.実用衛星のため,探査機の打ち上げの時のような「ワクワク感」がないので,衛星本体にはあんまり興味がなかったりするが, h-ⅱa ロケットがこれで12回連続で打ち上げに成功したというのがちょっと嬉しい.こうして成功が続くことで,ロケット自体の信頼性が上がり,国外からも信頼されるようになれば,衛星打ち上げビジネスとして成立,さらに打ち上げ回数を増やすことができ,そのことでまた信頼性を上げることができるというわけだ.衛星打ち上げ国としての日本の地位をも上げることにつながると思う.
- がんばれ!あかつき!
今年5月に打ち上げられた日本の金星探査機「あかつき」.金星への到着は今日である. そこで,数日前まで「はやぶさ」とμ-ⅴ-5号機のペーパークラフトを展示していた場所には,
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