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    ニーチェ

    		書籍 学術 科学 関連語 ツァラトゥストラ 形而上学 超訳
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    • 悲劇の誕生
      世界であろう （中央 公論社世界の名著ニーチェ 悲劇の誕生西尾幹二訳） 悲劇の誕生 2008.11.01 saturday 世界 01:08 by kusakai 悲劇の誕生 彫塑家と、その血縁である叙事詩人は、形象の純粋観照にふけるディオニュソス的音楽家は、どんな形象も持たない自身、完全に根源的苦痛であり、苦痛の根源的反響である 抒情的天才は、自己放棄と融合帰一という神秘な状態の中から、一つの形象世界、一つの比喩世界が徐々に生れ出てくるのを感じるこれは、彫塑家や叙事詩人の世界とはまったく異なった彩色、因果律、速度をそなえた世界といってよいそれにたいし、彫塑家や叙事詩人のほうは形象において、もっぱらその中にひたることにおいてのみ快適に、晴朗に生きる形象の群れをことごとく微細な相にいたるまで、愛情をこめて観照することに、彼らは倦むことを知らない怒れるアキレウスの像でさえも、彫塑家や叙事詩人にとっては要するに一つの像にすぎないのであって、その激怒する表情を彼らは仮象を味わうあの夢の快感をもって観照する———その結果、仮象のこの鏡に守られ、彼らは自分の描くさまざまな人物像と一体化、融合化しないよう保護されているのである———これにたいして、抒情詩人の形象は自己自身にほかならないいわば、自身のさまざまな客観化にすぎない抒情詩人が形象や比喩の世界の原動力の中心として「私」と言うことを許されているのはこのためであるただ、ここで言う「私」、すなわち自我とは、目がさめているときの経験的・実在的な人間の自我と同じではないそもそもこれは、真に存在する唯一の自我、事物の根底にやすらう永遠の自我であり、この自我の模造を通じて、抒情的天才は事物の根底までも洞察するのである ところでひとつこういう問題を考えてみようこの唯一永遠の自我の模造の間におかれると、抒情的天才は 自己自身 さえも非天才とみなすすなわち、自己自身は「主観」であり、実在と目する一定の事物に向けられた主観的な情熱や主観的な意志活動のひしめき合い全体である、とみなすのである抒情的天才と、それと相関関係にある非天才という二つは、あたかも同一のものであるかのように見えるかもしれないそして自分を語るのに「私」という例のことばを用いるのは前者のたんなる役割にすぎないと思えるかもしれないしかし、われわれはもはやこんな見せかけに惑わされることはありえないだろうかって抒情詩人を主観的詩人と名づけた人々は、もちろんこのたぐいの見せ掛けに惑わされた人々であった 実際を言えば、愛情の炎にはげしく燃え立つアルキロコスは、精霊の一つの幻想と化しているにすぎないこれはすでにもう人間アルキロコスではない世界精霊である精霊は自己の根源的苦痛を、人間アルキロコスという比喩において、象徴的に表現するこれに反し、主観的に意欲したり欲情したりするあの人間アルキロコスのほうは、決して詩人とよぶことはできない抒情詩人が永遠なる存在を反映させるものとして、人間アルコロコスというたんなる現象を目前に見るということは、まったく不必要な話だ悲劇が証明している通り、抒情詩人の幻想の世界は、すぐ手もとにあるような現象世界からははるかにかけ離れた世界であろう （中央公論社世界の名著ニーチェ 悲劇の誕生西尾幹二訳）

    • 悲劇の誕生
      ばれるものとなる （中央 公論社世界の名著ニーチェ 悲劇の誕生西尾幹二訳）

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