- 【映画】カルメン故郷に帰る
若いころには高峰秀子はあまり好きな女優ではなかったが、今になってみると魅力で、梅原龍三郎が好んで肖像画を描いたのも何となくわかるような気がする
- 変らないことが新しい
田中絹代の艶のある演技と高峰秀子の奔放で瑞々しい表現力が非常に調和して見えたのは、やはり脇を固めた笠智衆(姉妹の父親役)の存在があったからでしょう
- 映画「人間の條件」(五)(六)
笠智衆と高峰秀子は第五部において問題提起せざるを得ない役を演じて いるが彼らが演じたことを論じても今となっては何ら意味はなく、 国 の 民 であることに意味を見出せなくなった人々の行動を解釈を持たせずに ただひたすらに観客の前に提示し続ける監督の気迫にはただ圧倒される しかない
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