- 慶喜、時代と闘う
1866年の第2次長州征伐の最中におとづれる
現将軍・徳川家茂の死によって
慶喜はようやく名実共に政局の中心となり、
有志大名たちや幕府をより自由に操作することが
できるようになったというが、
慶喜が将軍に就任する1866年ともなると
それまで表向き味方だったはずの薩摩が長州と
密かに同盟を組むようになるし、
幕府ももはや「みずからの力のみによっては
存在し得ず、朝廷の認証のもと雄藩の公議に
従」わなければ天下のことは出来ないという
立場にまで凋落していたうえ、その後もますます
弱体化の一途をたどっていったということである
- 「ほおずきの風 あやかし草紙」 真相は闇の中…?
鈴ヶ森の獄門首が口を開き、時の将軍・徳川家茂の死を予言して嗤ったという噂が流れ、藤八は怒り半分、好奇心半分でその真偽を確かめに向かった先で、三度事件に巻き込まれることとなります
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