- 宇野浩二芥川龍之介二十二~(1)
これは、『歯車』の中の『復讐』の中〔うち〕の一節であるから、創作と見成〔みな〕すべきであるが、昭和二年三月二十七日の作であるから、死ぬ四箇月〔かげつ〕ほど前に、書いたものである
- 宇野浩二芥川龍之介二十三~(10)
さて、これから書こうとする事は、芥川が死んでからの『伝説』である
- 宇野浩二芥川龍之介二十三~(1)
これは、玄鶴が、だんだん衰弱して行き、床〔とこ〕ずれの痛みの辛〔つら〕さを唸り声をあげて僅かにその苦〔くる〕しみをまぎらせる、というような状態になった上に、底知れぬ孤独の寂しさを感じて、その一生を回顧した時のことを書いた文章の一節である
- 宇野浩二芥川龍之介二十一~(1)
しかし、この時分から、芥川は、昔のような筋と文章に凝ったような小説は、肉体的に書けなくなったばかりでなく、興味がなくなった
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