- リコー杯女流王座戦&下剤
女流棋界にとって歴史的な一局となるかもしれない第1期 女流王座戦 五番勝負第四局。
加藤桃子奨励会1級の先手で角換り相腰掛銀。ただ,後手の清水市代女流六段が右玉に構えるという変わった将棋。先手がうまく戦機を掴んで仕掛け,そこでのリードを失うことなく終盤に。
8一から飛車が回ったところ。▲5四歩 △同飛 の後,▲5六歩と受ければ先手の勝ちだったようですが,▲5五歩と受けました。ために△同金と取られた手が詰めろで大変なことに。先手は詰ますか,飛車を抜いて自玉の詰めろをほどくかしかありません。まず▲7一銀の王手。これは△同王と取るのがよかったのではないかと思うのですが△5三王と逃げました。
ここはたぶん▲6二銀打△6四王▲7三銀不成と追っていけば先手が勝てたのではないかと思えます。しかし実戦は▲4二角から詰ましにいくのを選択。しかしこれは後手玉が詰まずに逆転。後手の勝ちとなりました。
作戦の選択がまずかったのではないかと思うのですが,清水六段が勝って 2勝2敗 。タイトルの行方が決する第五局は来週の月曜です。
- 新人王戦&第一部定理一八
東京に遠征して勝利した豊島将之六段が大阪に佐藤天彦六段を迎え撃つ形となった第42回 新人王戦 決勝三番勝負第二局。
豊島六段の先手。佐藤六段が 横歩取りに誘導 し8四飛−5ニ王−5一金の形。先手は中住まいから 1筋の位を取って 角交換。後手がその1筋から 逆襲 し,一時的に。損に。長い中盤の末に第1図に。
ここで後手はようやく△1五歩と香を取り返しました。手番を得た先手は▲7三歩成から攻撃開始。△同銀に▲5三香不成と捨て△同王に▲6五桂の王手銀取り。△4二王に ▲7三桂成 と取りました。▲7三歩成とすればここまでは一直線に思えます。手が空きましたので後手の反撃。△2八角成と飛車を取り▲同金に△8五桂。先手は ▲6八銀 と逃げ,△7六歩のときに▲6三成桂。△7七歩成▲同金△同桂成▲同銀まで進めて△6一香(第2図)と受けました。
ここでは僕には▲5三銀と打つか▲5三角と打つほか思い浮かばないです。実戦は後者が選択されたのですが,ここ以降の棋譜から考えると,これで先手の攻めは切れていたようです。実戦は先手が粘ることもできず,後手の勝ちとなりました。
佐藤六段が 勝って 1勝1敗。決。局となる第三局は24日です。
- 倉敷藤花戦&配分変更
岩根忍女流二段の初タイトル獲得なるかどうか。 第18期倉敷藤花戦 三番勝負第二局。
里見香奈倉敷藤花 の先手で相三間飛車。互いに飛車先の歩を切って浮き飛車に構えました。
先手が角交換を挑んだところ。後手は△4四歩で拒否。相振飛車は序盤で思わぬ差がつくケースがありますが,この将棋ももしかしたらこのあたりで後手が不本意な展開に陥ってしまっているのかもしれません。この後,先手が飛車の動きで揺さぶりをかけて第2図に。
ここから▲7六銀△4五歩▲7五銀。そこで△5二金上と固めて▲7七桂に△4六歩▲同歩の突き捨てを入れてから△4四銀(第3図)と攻め合いを目指しました。
しかしここでは▲6四歩からの先手の攻め足の方が早かったようです。この後,難しくなったようにも思いますが,結果的には先手が攻めきって勝ちました。
これで1勝1敗。タイトルの行方は明日の第三局に持ち越されることとなりました。
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