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- 谷川俊太郎「世間知ラズ」再読55
「北軽井沢日録」その七 〔八月二日〕� 「だがぼくはいろんな書きっぷりに惑わされる/ひとつふたつみっつよっつ……/そのどれもに夢中になり/そのどれもにやがて飽きてしまう/ドンファンみたいに」 谷川俊太郎はこれまで様々な試みをしてきた
- 谷川俊太郎「世間知ラズ」再読49
「北軽井沢日録」その一〔七月三十一日〕 「小鳥たちは何。近づいてこないんだ/双眼鏡を片手に/もうずいぶん長い間ぼくは待ってる」 双眼鏡を片手に持ちバードウォッチングを試みているのだろうが、中々めぼしい小鳥が近寄ってきてくれない
- 谷川俊太郎「世間知ラズ」再読54
「北軽井沢日録」その六 〔八月二日〕� 「知ってるか/詩にはさまざまな書きっぷりがある/カーヴァーの書きっぷり/カヴァフィスの書きっぷり/シェークスピアの書きっぷり/みなそれぞれに胸を打つ」 詩にも小説にもスタイルがあることは周知の事実だ
- 谷川俊太郎「世間知ラズ」再読56
「北軽井沢日録」その八 〔八月三日〕 「散文をバラにたとえるなら/詩はバラの香り/散文をゴミ。場にたとえるなら/詩は悪臭」 散文は言葉に重心がある
- 谷川俊太郎「世間知ラズ」再読58
「北軽井沢日録」その十 〔八月十四日〕� 『「おれの曲に拍手する奴らを機銃掃射で/ひとり残らずぶっ殺してやりたい」と酔っぱらって作曲家は言うのだ』 何ものでもないと感じられる自分の作品を、他者たちが評価するということは、その作品に何ものをも感じることの出来ない「おれ」を、空虚なまま放置することを意味している
- 谷川俊太郎「世間知ラズ」再読57
「北軽井沢日録」その九 〔八月十一日〕 「太陽は光の網を張りめぐらす巨大な蜘蛛/捕らえられてぼくはもがく」 燦々と降り注ぐ太陽光を蜘蛛の巣に喩えた
- 谷川俊太郎「世間知ラズ」再読53
「北軽井沢日録」その四 〔八月一日〕� 「すっぱだかの子どもたち/糊でごわごわのよそゆきを着た子どもたち/池にさざなみが立っている/戦争はいつまでも終わらない」 「わたくし」を露わにして生きている「子どもたち」であるから、「すっぱだか」だ
- 谷川俊太郎「世間知ラズ」再読51
「北軽井沢日録」その三〔八月一日〕� 「老いさらばえて/洗いざらしのシーツにくるまって/追憶にふけっている彼が見える」 直前の〔八月一日〕では、若い頃の自分が記憶の中に甦ってきた、という設定で書かれているのだと思われる
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